パナソニック AVCネットワーク社 システム事業グループ ITプロダクトビジネスユニット テクノロジーセンター 坂田厚志氏


インテルから第2世代Core iプロセッサー(Sandy Bridge)が登場して以来、各PCメーカーは意欲的なマシンを続々と投入してきた。
そして1月27日、ついにパナソニックが「Let'snote」2011年春モデルとして全5モデルのラインアップを明らかにした。もちろん、Sandy Bridgeを搭載したマシンも登場している。

「Let'snote」は質実剛健で軽量、長時間、高性能でビジネスユーザーだけでなくパーソナルにも人気が高い。そのためどのモデルも注目されているが、その中でも熱い視線を集めているマシンが新しく追加された高性能A4ノートPC「CF-B10」だ。

ITニュースを振り返るITフラッシュバックでは、この「CF-B10」をピックアップしよう。



パナソニック AVCネットワーク社 システム事業グループ ITプロダクトビジネスユニット テクノロジーセンター 坂田厚志氏は「CF-B10」について、「大きなポイントは5つあります。軽量、長時間、高性能、そして大画面フルHD液晶を搭載、大画面による操作性です」と説明した。軽量では「基板の小型化と新開発の軽量ファンを採用した上に、Let'snoteが得意とする薄いマグネシウムの筐体により、一般のA4ノートPCだと平均値で約2.8kgあるところを1.88kgまで抑えました」とし、電池駆動時間は「一般のA4ノートが1.5時間~3時間程度に対して、約2倍の6時間を実現しています。急速充電に対応することで、1時間で約80%の充電が可能となっています」と「CF-B10」の優位性を示した。これなら、デスクで作業しているときに、急に会議に呼び出されたとしても、ACアダプターなしでも十分会議に参加でき、会議から戻ってからすぐに充電できる。まさにビジネスマンに最適なマシンとしてのパナソニックのこだわりが見て取れる。

Let'snoteシリーズとして、Sandy Bridgeを搭載したことも特徴となっている。このため、システムパフォーマンスが飛躍的に向上している。
いままで大画面マシンとして提供してきた「CF-Y8」と比べると、「トータルのパフォーマンス性能で約2倍、グラフィックでは約2.7倍もの性能アップになっています。表計算、メール、Web閲覧、裏で動いているセキュリティソフトなど、同時にさまざまなソフトが動いている環境でも、より快適に使えるのです」とその威力を明らかにした。

表計算やWeb閲覧など、15.6インチでフルHD(1920×1080ドット)という大画面(通常のHDとなる1366×768ドットの約2倍の情報量)ならではのメリットも大きい。パナソニックの独自調査では、「文字の修正、グラフ作成、ファイルを比較しながらの検索を実際にしたときに、HDとフルHDの差が作業効率31%アップという数字に出ているのです」と、画面上に表示される情報の多さが作業時間の短縮につながっていることの証だ。

せっかくの高精細な大画面ということで、それを生かした独自アプリケーション「画面分割ユーティリティ」を搭載している。例えば、画面を半分にして、片方に表計算でグラフを作成しながら、残りに情報を調べるためにブラウザーを表示させるとかが可能になったのだ。合計10パターンの分割の方式をデフォルトで用意し、操作性の向上に貢献している。
使い勝手としては、キーボードから手を離さずに操作できるツインクリックボタンを採用した円形ホイールパッドを採用したほか、軽量と耐久性を備えた天板としてストライプボンネット、図書館でも使える静かさでキーピッチ19mm/ストローク約3mmを確保した新キーボード、画面解像度を切り替えたりワイヤレスや光学ドライブのON/OFFを切り替えられるファンクションキーを持つ。B5ノートではアンテナ特性を確保するために液晶側にアンテナを備えているが「CF-B10」ではフットプリントを最小にするためにキーボード側に設置しながら十分な特性を確保している。

新しいCPU(今回はSandy Bridgeになるが)が登場すると、その当初では、従来のパソコンの延長線上として、とりあえず搭載してみたというマシンが多いという傾向が強いように思える。しかし、パナソニックでは、操作性にこだわりながら、プロフェッショナルモバイルとしての性能を追求している。さまざまな特徴から、ユーザーのニーズをくみ取りながら、最新CPUの特性を生かすように味付けをした「CF-B10」を開発してきたことが分かるのだ。「CF-B10」はそのような、パナソニックのこだわりが詰まった製品で、性能と操作性、耐久性、長時間駆動と、ノートPCへの要求が高いユーザーにも満足できる製品となっているのだ。

パナソニック「Let'snote」

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