モバイル市場では、iPhoneが市場をけん引しているが、Android端末が徐々にその勢力を伸ばし始めている。同様にパソコン市場でも、iPadをはじめとしたスレートPCがジワジワとその勢力を伸ばし始めてきた。今後は、どういうパソコンが市場をけん引していくのだろうか。
電子情報技術産業協会(JEITA)が発表した2010年12月のパーソナルコンピュータ国内出荷実績からその答えが見えてきた。

パソコンの出荷台数は102万9000台(前年比100.8%)で、デスクトップPCが27万5000台(同102.8%)、ノートPCが75万4000台(同100.1%)となった。ノートPC比率は73.2%まで高くなっている。市場は引き続き好調で、単月で100万台を超え前年並みなのだ。
2010年4月からの累計をみると、770万5000台で前年比119%とこれを見てもパソコンの好調さが伝わってくる。

その中でも注目したいのが、地上デジタルチューナー内蔵PCだ。
12月の出荷台数は10万3000台と、パソコン全体の10%まで成長してきた。パソコン全体ではノートPCの比率が高いが、地デジPCはデスクトップが約8割を占める。家庭でテレビとしても楽しんでいるからなのだろう。
その脅威は増加率だ。形状別でパソコン全体を見渡してみても、オールインワンデスクトップが前年比120.9%のところが、地デジPCは185.4%を記録している。2010年4月からの累計では78万3000台で前年比211.7%と他を圧倒しているのだ。

パソコン、テレビ、レコーダーを別々に買う面倒さもなく、設置もコンパクトで済むところが魅力の地デジPCは、一人暮らしのユーザーを中心に、これからのPC市場をけん引していく勢いがある。

電子情報技術産業協会(JEITA)

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