昨日、やっと(?!)
提出期限ぎりぎりで来年度のシラバスを提出しましたーーー!
担当する山野美容芸術短期大学では、1年生・2年生をまたぎ、
年間でのべ360名の学生たちと EQ(感情マネジメント) と
協働プロジェクトの授業を展開します。
授業形態は、およそ1割が対面、残りはすべてオンラインです。
先日、日本経済新聞の記事(2025年7月7日付)で、
こんな一文に目が留まりました。
「コロナ禍を経て、日本の大学は世界でも突出して対面授業への回帰が早い。
一方で、蓄積したオンライン授業の経験を十分に活かしきれていない。」
同志社大学の山田礼子教授によるこの指摘に、私は深くうなずきました。
大学でオンライン授業を担当してきた私は、
「オンライン授業はもっと工夫できるし、もっと楽しくできる」
と確信しているからです。
そして、その確信を裏づけたのが、学生たちから届いたアンケートの声でした。
実際に150名の学生から得られたアンケート結果の一部からは、
声その1「オンライン授業楽しいです。分かりやすいし結構好きです」
まず印象的だったのは、このシンプルな感想です。
オンライン授業というと「淡々と進む」「集中しにくい」といった
イメージもありますが、
視覚的に分かりやすいスライドの工夫や問いかけ・巻き込みの工夫で、
学生はぐっと引き込まれます。
私とティーチングアシスタント(TA)の先生との2名体制で、
画面越しでも笑顔とアイコンタクト(カメラ目線)を意識し、
「今、この人は自分に話しかけている」と感じてもらえる感覚を増やすこと。
これだけで、授業の熱量は変わります。
声その2「グループワークで友達との交流が増えた」
Zoomのブレイクアウトルームを使った少人数ディスカッションは、
普段あまり発言しない学生にとっても、意見を言いやすい場になります。
アンケートには、
-
「人見知りが克服できた気がする」
-
「自分と違う意見を受け入れる力がついた」
という声も。
これは、オンラインでも人とつながる力を伸ばせる証拠です。
もちろん、グループワーク前に個人ワークを入れるなど、
意見が出しやすくなる工夫を加えています。
声その3「先生が絶対に意見を否定しないので発表しやすい」
オンラインでは、発言が一瞬で「場の空気」を変えます。
だからこそ、意見を全肯定・共感する姿勢と行動が大切です。
「そういう考え方もあるね」
「なるほど、その視点は新しいね」
「意見を聴かせてくれてありがとう」
こうしたフィードバックや反応は、学生が次の発言をする勇気になり、
結果としてディスカッションの質も深まっていきます。
声その4「授業の最初に前回の振り返りがあって助かる」
オンライン授業では、授業ごとの“つながり”を作る工夫が重要です。
毎回最初のパートで前回の振り返りを行います。また、提出課題の一部
(匿名)を紹介し、多様な意見や視点を共有します。
(提出課題が授業で紹介されることはシラバスに明記済)。
このような振り返りの時間はウォーミングアップ効果もあり、
その後の議論や発言が活発になります。
それでも、、、課題もある、それが「伸びしろ」
もちろん、教員が現場にいないことで物理的な介入がないなか、
学生からは「電波が悪い」「私語が気になる」といった声もあります。
これはグランドルールの提示や通信環境の改善や運営ルールの明確化で対応できます。
グランドルール作りに学生達の声を反映させたり、
「皆さんを信頼して、授業現場の改善を図る」として学生を巻き込んでいきます。
むしろ、学生を巻き込みながら改善していくプロセスこそが、主体性や協働力
を育むチャンスだと感じています。
そして私の声、
「オンライン授業はただの代替手段じゃない」
日経の記事が投げかけた問い——
「オンライン授業をどう活かすか」。
私の答えは明確です。
オンライン授業は、学生を主体的に、多様な学びへと導く新たな
舞台になり得ます。学生時代の学びは、さまざまな視点や意見に触れ、
自ら考え、意見をもち、発信する
──すなわちポータブルスキルを磨く貴重な時間です。もちろん、学校現場での物理的な交流も欠かせません。
しかし、オンラインという選択肢が加わることで、場所や文化、
世代を越えた丁寧な対話が可能になります。学生時代に、オフラインとオンライン双方の学びをしっかりと体験
すること。それこそが、これからの時代に必要とされる
グローバルリーダーを育む力になる。私はそう確信しています。
最後に
「楽しくて好きだったんですよ、この授業」と最終授業で伝えてくれた
学生がいました。その割に課題の提出率が低い学生でしたが、、、(苦笑)
オンライン授業はあくまで手段の一つ。数年後には新たな学びの
プラットフォームが登場し、ハイブリッド型の進化が大学教育をさらに
豊かにするでしょう。
そもそも、「大学教育」という概念そのものが変わっているかもしれません。
秋からの授業は9月にスタートします。
学生たちの「楽しい」「わかりやすい」「学びになった」という声を糧に、
これからも授業を進化させていきます。
■山野美容芸術短期大学 美道プロジェクト
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