2022年年明けという時期も重なり、
複数の企業で「夢」や「目標」についてのワークショップを
担当させていただいています。
それぞれがグループになって対話を進める中、気付いたことがあります。
夢、目的、目標――
言葉はいろいろあるけれど、
同じ組織にいても、その定義は人によって驚くほど違う。
主語が「会社」や「組織」の目標であれば、
ある程度、共通言語があります。
けれど主語が「自分」になると、
「何を話したらいいのか分からない」
一瞬、言葉に詰まってしまう人が多いのです。
■ 夢はもつべきだろうか?
昨年からご一緒している日系メーカーでのプロジェクトでは、
組織開発を目的に「EQダイアログ」と名付けた
対話のセッションを継続的に行っています。
毎回、正解のない問いを一つ立て、
対話を通してEQを“使ってみる”時間です。
今回の問いは、
「夢は、もつべきだろうか?」
出てきた言葉は、実にさまざまでした。
- 夢って、子どもの頃になりたかった職業のこと?
- 子どもと居酒屋でお酒を飲みたい、でもこれは夢じゃないかな
- かわいいおじいちゃんになること
- 温泉にいつでも入れる家に住みたい
時間軸も、スケールも、解像度もバラバラ。
けれど、対話を眺めながら私が気づいたことがあります。
それは——
誰かが「夢(のようなもの)」を語る時、
そしてそれを聴いている時、
場にいる全員が、自然に笑顔になっているということ。
夢は、あってもなくてもいい。いい悪いはない。
でも、夢や夢のようなものを語る時、
人は自然と「未来」を見ている。
そして、総じて表情がやわらぐ。
だから私の答えは、こうでした。
夢は、もつべきかどうかよりも
語り合う時間は、あった方がいい
それだけで、人はイキイキする。
その光景を目の前で見て、そう感じました。
■ ノーブルゴールの追求
EQのコンピテンシーの一つに
「ノーブルゴールの追求」があります
→
数年前、シリコンバレーで世界各国のEQトレーナーと
ご一緒した際、このノーブルゴールについて
対話する時間がありました。
そこで語られたのは、こんなゴールです。
-
孫と庭で野菜を育て、一緒に料理をする
-
EQの考え方を、自国の教育改革に取り入れる
-
子どもたちが誰でも自分を肯定して語れる世界をつくる
-
家族を一番大切にできる時間の使い方を選べる仕事をする
-
小さい頃から夢だった海辺で暮らす
時間軸も、大きさも、本当にバラバラ。
ただ一つ、日本のチームと違ったのは
語り始めるまでの時間でした。
彼らは躊躇なく、すっと話し始める。
そして語る人は笑顔で、
聴く人も同じように、嬉しそうに耳を傾けていました。
この光景は、
日本のチームで見た対話と、まったく同じでした。
ノーブルゴールは直訳すると
「崇高な目標」。
けれど「崇高」と聞いて、
立派な社会貢献や、大きなビジョンを
思い浮かべる必要はありません。
自分にとって、大切で、
思い描くだけで心があたたかくなるもの。
それが、あなたのノーブルゴールです。
夢でも、目的でも、目標でもいい。
言葉のレベルや大きさは、問いません。

「そんなカッコいいもの、描けていません…」
そう言う方も少なくありません。
大丈夫です。
ノーブルゴールや夢は、
もっていても、いなくてもいい。
あれば追いかけることで、自分がワクワクする。
なければ、誰かの夢を聴き、応援することができる。
でも一人ひとりが、
夢やノーブルゴール(みたいなもの)を
語ってみる機会をもつことで、
互いを知り、関心を持ち、聴き合う関係が生まれます。
おそらく、多くの組織が本当に目指しているのは、
その関係性の先にある
「共につくる力」なのではないでしょうか。
年の始まりに、
目標を書き出すこの時期だからこそ、
あらためて思い出した
“夢の話”でした。
自宅近くの材木座海岸から綺麗な富士山です
こんな景色を見ながらだと、夢って語りたくなっちゃうかも

【アイズプラスからのお知らせ】
・『感情マネジメント』のご紹介ページができました
・心豊かに働くをデザインする 株式会社アイズプラス
・日本初の感情マネジメント総合メディア 【EQ+LAB.】