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祖父母との長距離電話の思い出…

 今でこそ、携帯電話やIP電話などの普及により「長距離電話」という考え方は薄れたものの、固定電話しかなく、電話会社も1社しか無かった頃、それは大変な経済的負担を要するものでした。

 

 私の父方の祖父母は遠方の県に住んでいたため、それを感じる場面が多々ありました。

 

 当時のやり取りはこのようなものです。

 

 まず父が黒電話の重いダイヤルを回し、電話口に出た祖父母に簡単な挨拶をします。

 

 その後は、妹、弟、私の順で子供達が話し、母に代わります。

 

 そして最後に父が久方ぶりの両親との会話を楽しみ、黒電話のこれまた重い受話器を置いて終わります。

 

 長距離のため、電話料金が何秒かで10円掛かってしまうので、近況報告もそこそこに祖父母から「元気?」と尋ねられると「元気!」と答え、祖父母が「それなら良かった」といった具合で、子供達一人一人の会話は終わってしまいます。

 

 電話をするタイミングは、それこそ誰かが学校に進学したとか卒業したとか受験に合格したとかであり、それ以外は…

 

 運動会やマラソン大会、通信簿等がどうだった程度の話題では、受話器を手に取ることはありませんでした。

 

 今でこそ不思議に思うが、私の両親はどの様なタイミングでダイヤルを回していたのだろうか…

 

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 今まで両親に尋ねたことは無かったが、自分に子供が出来て少しだけ分かった気がします…

 

 私が携帯電話を持つのは、母に「子供達の声を聴かせたい」と、ふと思いついた時なのです。

 

 特に何か用事や報告がある時ばかりとは限りません。

 

 よって、受話器を渡された子供達も、電話で何か話す準備をしている訳ではありません。

 

 突然の電話を受けた母も、電話が来るのを待っていたのではありません。

 

 やはり、私の幼少の頃と同じく「元気?」「うん、元気」といった程度の会話で終わってしまいます。

 

 それでは、何のために電話をするのか…

 

 それは、「お互いの声を聴く」ことが目的だと思えます。

 

 会話の内容はどうでも良いのです。

 

 電話口を通してお互いの元気な声が聴ければ、それで人は心安らぎ、明るい気持ちになれるのです!

 

  最近の母は、コロナ禍のうえ、パーキンソン病で、東京に住む弟、妹、孫達に会えない為に、妹が「まごチャンネル」を手配してくれて、孫の動画や写真を見て楽しんでいます。

 

 しかしながら、それは一方通行…

 

 やはり、母の一番の笑顔が見られるのは、弟、妹、孫達と電話で声を交わしている時です。

 

 その内容を横で聞いていると、「元気?」「元気だよ!」…

 

 私の幼少の頃と何ら変わりません。

 

 お互いの元気な声が聴ければ… 

 

 それで十分なのです。

 

 本日もお読みいただきありがとうございます。




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