こんにちは、しろいるかです
2025年1月、奈良にあるクラシックホテルに泊まってきました!

- 旅の全行程
- クラシックホテルパスポート
- 奈良ホテル
- 外観
- 内観
- 部屋:本館デラックス トラディション
- 夕方、春日大社へ
- 夕食:メインダイニングルーム三笠
- ザ・バー
- 朝食:メインダイニングルーム三笠
- ティーラウンジ
- 宿泊の感想
- ほうせき箱(かき氷)
- 元興寺
- 氷室神社
- 東大寺
- 二月堂
旅の全行程
クラシックホテルパスポート
クラシックホテルパスポートをご存じでしょうか。
加盟ホテルに宿泊すると、プラン等に関係なく一人1枚スタンプを貰うことができ、4枚集めればペアランチチケット、9枚溜めればペア宿泊チケットが貰えるしくみです。
パスポートは加盟ホテルで購入することができます。
一冊1,500円するものの、じゃらんや一休などのOTA経由で予約しても押印が貰えますし、素泊りプランでもスタンプ押印対象になりますし、一人1枚パスポートを所持できるので、二人でスタンプを集めていけば特典も二倍になるんです。(パスポート代は倍かかるけど…)
クラシックホテル自体にも興味があったので、渡りに船とばかりにパスポートを買って、スタンプ集めの旅に出ました。
今回で早くも3か所目。今回は近畿地方としては唯一のパスポート対象ホテル、奈良ホテルに宿泊します。
すっかりハマったね
奈良ホテル
奈良ホテルは創業1909年。
東京駅の建築で有名な辰野金吾が手掛けた建物がそのまま現在でも使われています。
当時の鉄道省が運営する国営ホテルであり、関西の迎賓館と謡われた奈良ホテルには、アインシュタインやヘレンケラー等も宿泊したんだそうです。
清国のラストエンペラーでもあった満州国皇帝、愛新覚羅溥儀も国賓として迎えられた際に、こちらに宿泊しました。
そんな奈良ホテル、当時は限られた人しか宿泊できなかったそうですが、現代ではJR西日本ホテルズの運営により開かれたホテルとなっています。
戦前は鉄道省、現代ではJR西日本が運営するというのが、歴史の流れの中でも連続性を見出せるなんとも面白いところですね。
外観
坂を登っていくと見えて来るこの建物。

当時の写真を見てもわかりますが、まんまです。すごい。

この門構えも立派すぎる。

日本らしさを前面に押し出したクラシックホテルだと思います。
内観

館内はほぼ全域に赤い絨毯が敷かれており落ち着いた雰囲気です。

振り返ると、実は二階まで吹き抜けになっています。
こういう構造の建物って当時多かったのかな?蒲郡クラシックホテルや、十和田ホテルも同じような吹き抜けがありました。

シャンデリアも100年前のものみたい。日中はカフェ利用の見物客も多く賑やかな感じですが、夜は静かで時が止まったかのようです。

フロント。この辺りはさすがに当時のままではない気がする…?

この階段手前の踊り場の雰囲気、最高すぎませんか!
奥に見えるのはバー兼カフェです。

重厚な階段。上を見上げると格天井づくりになっており、寺院の多い奈良っぽさを表現しているような気がします。

1階にはラウンジもあります。夜の時間を除き、セルフのコーヒー紅茶をいただけました。

ラウンジにあるピアノ、なんとアインシュタインが宿泊当時に弾いたものなんだそうです。ピアノも弾けたんですね。天才すぎる。
しばらく紛失していたけど奇跡的に戻ってきたんだって!

二階の雰囲気は洋風の邸宅のような窓と豪華なシャンデリアに、格天井と擬宝珠のコラボレーション。まさに和洋折衷の極みですね。

不思議なもので違和感なく溶け込んでいます。

客室のほうに向かいます。
廊下の天井が異様に高い…。客室のドアもすごく大きく、なんか距離感が狂うというか不思議な感覚です。
小人になったみたい

つるはしがおいてある!!
木造ホテルなので、火災の時などに部屋をこじあけるために使うものだそうです。
部屋:本館デラックス トラディション
奈良ホテルの部屋は大きく本館、新館のふたつに分かれます。
本館は明治創業当時の建物、新館は40年ほど前に建てられた建物です。ホテル側も価値がわかっているのか、本館側の部屋は新館と比べて狭いですが、明らかに高いです笑
たぶん快適度とかも鉄筋コンクリート造りの新館の方が上だと思うのですが…。それでも本館に泊まるのがおすすめです。特徴的な天井の高さ、扉を開けて出た時の雰囲気など、ここでしか感じられないものがあると思います。
今回は本館の中でも中ぐらいのランクのデラックスのお部屋。スイート>デラックス>スタンダードの順でランク付けされてます。
デラックスのお部屋は内装によって何種類かに分かれており、一休経由だと細かく選択できます。じゃらんとかだとデラックスというくくりでしか選べません。
ちなみに同じデラックスでも、なぜかお値段は部屋によって日ごと変動してます。

今回はデラックス トラディションというお部屋。その名前の通り創業当時っぽい雰囲気を残しています。

このカーテンのかかった大きな窓や、赤い椅子など、雰囲気抜群です。

ただ、内装リニューアルなどは何度か経ているようなので、当時そのままではなさそうです。

このマントルピースを敢えて残しているのがいいですね。塞がれているので実際に利用はできませんが、当時はこれで暖を取っていたんだなぁと昔に思いを馳せることができます。

バストイレは別です。水回りは綺麗に改装されているようでした。

デラックスのお部屋の特典なのか、年始に泊まったことによる特典なのかわからないのですが、奈良の銘菓?柿もなかセットがお部屋に置いてありました。6つも入ってます!
奈良に柿のイメージはなかったのですが、有名な柿食えば…の舞台は確かに奈良でしたね。

お部屋からの景色もなかなかにすごい。多層に連なるホテルの建物の奥に、本来なら興福寺の五重塔が見える!…はずなのですが、今は修復工事中でした。
幌に覆われています。残念。

さらに!鹿もついてきます。お部屋から鹿を眼下に見られる幸せ。
定位置なのか、たまにいない時もありましたがいる時の方が多かったです。
夕方、春日大社へ
日も暮れてきたのですが、あまりお腹が空かず。

燃えるような古都の夕焼け。

建物までのアプローチ。小高い丘なのがわかりますね。

部屋からも見えた荒池。それほど大きな池ではないのですが、見え方によっては奈良ホテルが湖畔に建っているようです。

春日大社への参道入口。ここからひたすらに歩きます。

真っ暗になってしまった。春日大社では鹿は神の使いとされています。

新年だからか、夜でもお参りに行く人が大勢います。いくつか露店もでていました。

ご本殿は外から見るのみ。

朱色に輝くご本殿を後にします。

夜の奈良ホテル全景もかっこいい!海外にある、湖畔に佇む洋館のようです。

玄関のあたりに来てもステキすぎる。夜の外観も必見です。

そういえば新年なので、入口もおめでたい感じでした。
夕食:メインダイニングルーム三笠

今回は夕食付きのプラン。夕食はフレンチです。クラシックホテルといえばフレンチですね。
ちなみに和食のコースも選べました。和食の場合は新館のほうでいただくことになります。

天井が高く、解放感あるダイニングです。ここも創業当時の姿を残しているようですね。

外来でも食べに来られます。プランについているのは春日というコース。

まずはアミューズから。早速何だったか忘れた…。
やっぱり数か月たつと忘れますね…。

オードブル。大和野菜を使ったカルパッチョ的なものだったような…気がする。

オマール海老のポタージュ。海老感たっぷり。

マトウダイのポアレ。皮がサクサクで良い塩梅でした。

牛フィレ肉のグリエ。ソースが濃厚で美味しかったです。

デザートはチョコをふんだんに使ったケーキとバニラアイス。

プチフールがなんとユーハイムのバームクーヘンでした。奈良ホテルは2024年に創業115年を迎えたそうですが、実はユーハイムの創業年が同じだそうで、同じ近畿圏の老舗同士の115周年コラボなんだそうです。
クラシックホテルらしい奇をてらわないフレンチ
安定してるね
ザ・バー

ここへ来た目的のひとつが、このバー。

オーセンティックなスタイルのバーです。
奈良ホテルは清国のラストエンペラーであり、満州国皇帝、愛新覚羅溥儀が国賓として迎えられた際に宿泊した場所。
その際に特別に設えられたグラスを使って、カクテルを提供しているというのです。

このバーのこの壁面のガラスも当時のままなのでしょうか。

カクテルはサイドカーを頼んだ…気がする。
琥珀色に輝く液体がグラスに満ちています。このグラスこそが溥儀が来賓した際に使われたグラスとのこと。全部で100近くあるのですが、このうちの一つを使って溥儀もカクテルを楽しんだと言います。今回のグラスはどうでしょうか。

持ち手の部分の八角カットが宝石のように美しいグラスでした。現在も江戸切子等の伝統的なグラスを製造する、カガミクリスタル社が作ったものだそうです。
花柄も手掘りだそうで、よく見ると一つ一つ形が異なっています。
100年近くも前の歴史上の人物と同じ場所、同じグラスで楽しむという体験はなかなか楽しいものでした。奈良ホテルに宿泊しなくてもバーだけの利用もできるようなので、奈良に泊まったら是非訪れてみてください!
ラストエンペラーを見てから行くといいよ
朝食:メインダイニングルーム三笠

翌朝。廊下にも光が差してきれいです。
部屋から出るとこの景色というのが最高すぎる。

ダイニングルームもまた朝は印象が違いますね。

窓際のお席に案内してもらえました。

和食と、洋食4種類から選ぶことができます。
奈良ホテルスタイル、とか言われたらエッグベネディクトを選ばざるを得ない。

パンにつけるジャムですが、こちらも柿ジャムでした。珍しい!

グラノーラとヨーグルト。

サラダとフルーツ。アフタヌーンティーのように持ってきてくれるのがなんだか楽しい。

エッグベネディクトは刻んだ奈良漬けがソースのアクセントになっていました。これはこれで合う…かも?

パンも通常のパン以外にフレンチトーストやホットケーキを選ぶことができます。
フレンチトーストにしましたが、これも沁み沁みで美味しい~。

さて、和食の方は…
奈良名物、茶粥をいただけるんです。

茶粥とはその名の通り、お茶を使ったおかゆのこと。ほうじ茶を使っており香ばしい香りがあります。さらさらといただけました。
ティーラウンジ

ティーラウンジといいつつ、バーの昼間の姿です。昼夜兼用なんですね。

一休の特典でラウンジでコーヒーをいただけるようだったので、チェックアウト前に一息いれました。

奥の方に行くと、バーよりもティーラウンジっぽさが出てきます。

ここの素晴らしいところはなんといっても鹿を見ながらゆっくりできること。
居ない時もあるのはご愛嬌です。
宿泊の感想
クラシックホテルとしては申し分のない建物の素晴らしさでした。歴史のエピソードも豊富で、滞在の中でそうした楽しみが随所にあった気がします。
いっぽうで同じぐらいの設備やサービスを備えた宿と比べると、お値段はやや高めかも。クラシックホテルとしての価値を求めて泊まるのであれば、きっと満足できると思います!
ほうせき箱(かき氷)
奈良と言えば近年、かき氷の聖地と呼ばれています。なぜ奈良で?と不思議に思いましたが、氷室神社と呼ばれる氷の神を祀る神社があったことから来ているそうです。
実はかき氷は平安時代から貴族たちが夏に食べていたそうで、清少納言の枕草子にもそうした描写が出て来るんだとか。

奈良ホテルと興福寺の間にある猿沢池を超えて少し歩いていくと…。

もちいどのセンター街があります。とても賑やかなアーケード街ですね!

お正月の催し物として、獅子舞が練り歩いていました!

この商店街の一画に店を構えるオシャレなお店、ほうせき箱。ここは奈良のかき氷ブームの火付け役にもなった伝説的なお店です。
夏場は屈指の予約困難店とはいえ、さすがに冬場は余裕もって予約が取れました。それでもお昼の時間とかですが。ちなみに前日21時からWeb予約のみ受け付けています。

お正月限定のめでたいフレーバー。きなこ感が美味しい。

ベリー系のソースとたっぷりのエスプーマのかかったかき氷。
どちらも確かにめっちゃ美味しい。夏場とかにも食べてみたいけど難しそうだなー。
かき氷ってこんなに美味しかったんだ…
元興寺
奈良の世界遺産と言えば有名どころがたくさんありますが、その中でもやや影の薄い元興寺。こちらも実は世界遺産です。

ならまちのあたりにあり、奈良公園などからは少し離れています。歩いても行けますが、交通手段としてはレンタサイクルが良い感じにフィットしました。

実はここ、日本最初の寺と言われた飛鳥寺が平城京遷都に伴い移転したもの。飛鳥寺自体は明日香村に現在も残っています。
飛鳥寺を見に行ったときの記憶

かつてはもっと規模も大きいお寺だったそうですが、度重なる火災などにより現存するのは手前と奥の二棟のみ。

とはいえ、歴史を感じるには十分な見ごたえがあります。

この瓦、一部は建築当初のものなんだそうです。このモザイク状になっている部分でしょうか。建築当時ってことは、1300年前ぐらい!?
氷室神社
ほうせき箱でかき氷を食べたなら、やはり氷神を祀った氷室神社には寄っておきたい。

立派な建物が目を惹く、奈良博物館の裏手に氷室神社はあります。

このあたりには鹿がたくさん。

道路沿いですね。運よく?人力車も一緒に撮れました。

氷室神社は非常にこじんまりとした神社。境内も小さいので東大寺のついでに周るのがおすすめです。

境内には氷みくじがありました。さすが氷の神。

こうした氷のアートも置かれています。いまでも例大祭などでは製氷業者が集い、花や魚を閉じ込めた氷を奉納しているんだそうです。
東大寺
何度か来ているけど、ここまで来たらやっぱり寄っておこう的な東大寺。

手前の門からしてスケールが違う。

大仏殿は規格外の大きさです。

人と対比するとその大きさがよくわかりますね…
大きすぎる…

やっぱり大きい盧舎那仏像。
これだけの大きさの仏像を1000年以上前に作ることができることに、改めて驚きです。


大仏殿内は光が差し込んできており、神々しさがありました。やっぱり東大寺はすごい。奈良に来たならここは外せないですね。
二月堂
東大寺には関連する建物が多くありますが、その中でももっとも山側に位置するのがこの二月堂。

背後には若草山を背負っています。

ここからの眺めが素晴らしいとのことで行ってみました。実は初めて来た。

人気スポットみたいで、大勢の人がいました。

奈良盆地に沈む夕日と、奈良の街を一望することができました。

ここにもいる鹿。どこにでもいますね。
それほど観光はしないつもりだったけど結局がっつりと観光しちゃいました。
奈良公園周辺には奈良の魅力が凝縮されてるね
クラシックなホテル宿泊記