命名 / B'z(2011年)
命名への願い、1万9,759の愛された名前
『命名 / B'z(2011年)』とは
B'zの18作目のオリジナル・アルバム『C'mon(カモン)』に収録されている。
2011年7月27日にリリース。
アルバムタイトルの『C'mon』については、アルバム制作終盤に発生した東日本大震災の影響があるという。
アルバム制作が順調に行われていた最中に震災が発生し、その際には雰囲気として制作が一度完全にストップした。
そのため、楽曲を総括するときにどうしても「震災以前」「震災以後」という区切りが付いてしまい、それらをまとめるアルバムタイトルには苦労したとのことである。
タイトル曲「C'mon」は震災後に完成したが、B'zのバンドのアティチュードを表すのに良く、震災前に制作された楽曲も一つに束ねられるという理由で「C'mon」がアルバムタイトルとなった。
また、アルバムリリース後に開催された "B'z LIVE-GYM 2011 -C'mon-" のMCで稲葉は「『C'mon』というタイトルには "一緒に" という気持ちを強く強く込めました。」と語っている。
それは人生で最初に受け取る最高の贈り物、そしてその人が生きた証
2010年5月に制作されたといわれ、歌詞について稲葉は「歌詞の原型は既に作詞されていて、この曲のメロディを聞いたときに合うと思って詞を当てはめた」と語っている。
つまり多くの尊い命を奪ったあの未曾有の大災害・東日本大地震とは、何の関係もないということになる。
だからここからは、完全に主観による感覚的なお話。
タイトル通り、本作のテーマはズバリ命名。
命名にちなんで、命の尊さと誕生の歓びを歌っている。
どんな想い 注ぎこみ その命に名をつける?
花のように 鳥のように 美しく しなやかに
その日の空の色を ずっと忘れないで
平時なら、額面通り素直に受け取れる歌詞である。
しかし本作が収録されているアルバム『C'mon』の発表は、東日本大地震の余震が未だ続く2011年7月。
否が応でも、連想せざるを得ない。
いくつも陽が沈み 潮は満ち引いて
思わぬ方角に 転がる命
何もかも予定どおり進みはしない
それでも 小さな体 しっかり抱きしめてやれるかい?
あの日失った多くの尊い命。
運命を左右したのは、もしかしたら運不運だけだったのかもしれない。
たまたま、その日本当にたまたまそこに居合わせ、被害に遭われた人の話もたくさん聞いた。
人生とは、本当にままならないものなんだとやるせなく、それでも人は生きていく。
生きていかなくてはならない。
どんな想い 注ぎこみ その命に名をつけた?
大地のように 海のように 強い心 持てるように
負けぬように 愛せるように 誰かを照らせるように
世界が変わったあの日を ずっと忘れないで
東日本大震災で奪われた命の数は1万9,759人。
行方不明者2,553人。
我々が知るのは、この数字だけである。
だがこのおよそ2万人、一人ひとりに名前があることを忘れてはいけない。
そして行方不明者の方々は、まだその名前が刻まれるべき場所を探しているという現実を、絶対に忘れてはならないのだ。
親がつけてくれた名前。
子につけた名前。
このおよそ2万という数字は、命の数であると同時に、愛や希望・願いの数でもある。
そしてそれは今でも紡がれ続けている。
本作の制作に、東日本大震災の影響はおそらく本当にないのだろう。
たまたま、そういう曲をつくっていた。
ただそれだけのこと。
だが、東日本大地震直後に発表されたアルバムに本作が収録されたことには、何らかの意味が込められていると思えてならない。
本作初披露の場となったのは、全国ツアー "B'z LIVE-GYM 2011 -C'mon-"。
演奏される前、別段特別な言葉はなかった。
だが後のMCでは、アルバム『C'mon』の制作エピソードから、3月に起こった東日本大震災のこと、それを受け一度は「音楽を作ろうという行動には本当に意味があるのか」と途方に暮れたこと、さらにチャリティアルバムへの参加やテレビ出演などを経て、自分たちにできるのは作品を作ってみんなに届けることだと思うようになった、と、率直な思いが語られた。
NO MUSIC, NO LIFE.
一切音楽を聴かないという人にとっては、一笑にふされる言葉だろう。
それでも、音楽が人を救うことがある。
なぜなら、その光景を実際に目の当たりにしているから。
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