明日ではなく今日。
今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。
野口刑事(深夜食堂より)
『深夜食堂』は安倍夜郎先生による漫画と、それを原作とした映像作品である。
2009年10月期から小林薫氏主演でテレビドラマが製作された。
ドラマはシリーズ化されて、劇場版も制作されている。
今回の名言はシリーズの中のあるエピソードで生まれた。
2019年10月31日よりNetflixで独占配信されたシリーズ5作目『深夜食堂 -Tokyo Stories Season2-』でのヒトコマ。
何十年も生き別れになった親子が様々な運命のあやで、深夜食堂こと「めしや」がキッカケで再会を果たすシーン。
かつて親は子を捨て、成長した子は成功していた。
子の成功を知り親を騙る者も多かったが、その中で本物の親だと思しき人物が現れる。
だがその人物は、捨てたことへの謝罪だけを残して去ってしまう。
葛藤しながらも子は、母親を求めていた本当の気持ちに気づく。
いろいろあって結果的に子は親を許すことになるだが、その話を聞きつけた光石研氏演じる刑事・野口がしみじみと漏らしたひと言。
人って和解できんだな。
おや?と思われた人もいるかもしれない。
いつもと少し趣が違うなと思われた人もいるかもしれない。
これのどこが名言なんだ?と感じた人もいるかもしれない。
それならそれで構わない。
他人に伝わりにくいのは承知の上だ。
あくまでも主観で良いと感じた言葉だが、だからこそ、せめて誰かひとりでも理解してもらえたら嬉しく思う。
いや、もしかしたら理解を示してくれる人の方が意外と多かったりして。
常々いっていることだが、人はひとりで生まれ、ひとりで死んでいく。
だが生きるのはひとりじゃない。
だが残念ながらそのことが、他人との誤解や軋轢を生じさせる。
結びつきが強ければ強いほど、時にそれは顕著に現れてしまう。
何故なら、結びつきが薄い他人なら諦めがつくからだ。
所詮は他人だと割り切れる。
だが、それが家族となると諦めきれない。
家族という希望に、心のどこかですがってしまう。
それが故に、最も愛し、それと同じかそれ以上に憎しみ合うのが家族というものだと著者は思う。
愛と憎しみは同じ感情というが、まさしくその通りだ。
特に憎しみというヤツは厄介で、その矛先が身内に向けられれば向けられるほど根は深くなるもの。
期待した分、失望も大きい。
そうなってしまったら、和解の可能性は限りなくゼロに近い。
最後まですれ違ったまま、どちらかが生涯を終えることなんてザラである。
そんな風に考えていると、短くはあるが、この言葉が名言に聞こえてくるのだ。
人は和解できる。
つまらない意地の張り合いを、水に流す勇気さえあれば。
ただ道を譲ればいいだけの話だ。
本当は簡単なことなのだ。
でも、本当はそうしたいと思ってはいても、なかなか出来ないのが人間という生き物らしい。
実はこの名言には続きがある。
刑事・野口の話を聞いた、野口の相棒の夏木いずみ刑事の言葉だ。
たまにはいいんじゃないですか?
たまにはいい。
それはすなわち、誰もが誰も和解できるというわけではないということだ。
家族だからこそ、いろいろ難しい。
いろいろとややこしい。
本来は誰よりもシンプルな関係のはずなのに。
難しいね、人間てやつは。
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