以下の内容はhttps://iori016.hatenablog.com/entry/2025/11/02/110654より取得しました。


Windows11で遅くなった画像の右クリックメニューの高速化

画像の右クリックメニューを高速化
画像の右クリックメニューを高速化

Windows10のサポート期限が切れた為、Windows11にアップデートした人たちが増えていると思いますが、Windows11にして最初に困るのが、Explorerの右クリックメニューの問題です。これをWindows10ライクにする設定は割とよく知られていますが、それでも右クリックメニューの表示が遅いと思ったことはないでしょうか? 特に画像の表示が遅く計測してみた結果右クリックを押してから1.2秒も経ってから表示されるということがわかりました。今回はその遅い現象を改善する方法を紹介してみたいと思います。

はじめに

今回紹介する方法はpngなどの画像の右クリックメニューの表示を高速化できますが、その代わり、画像を右クリックしたときの下記メニューが非表示になります。そのことを留意してください。

  • フォトで編集

  • Designer で作成

  • Copilotに質問する*

  • ペイントで編集する

  • Clipchampで編集

*自分の環境ではWindows Updateで「Ask Copilot」と表示されるようになった。

xlsxの右クリックメニューは、ほとんど変わらないですが、「Copilotに質問する」が非表示になるため、少しだけ右クリックメニューの表示が速くなります。
また、今回紹介する方法はレジストリを変更する方法です。
レジストリを誤って削除したり間違った変更を行うとパソコンの動作が不安定になる可能性があるので注意してください。
情報の公開には最新の注意を払っていますが、もし、これらの操作によって不具合等が発生したとしても責任を取りかねますので、必ず自己責任で実行してください。

とりあえず、高速化したいひと向け(コマンドで変更)

とりあえず、細かい方法はいいから高速化したいという方は下記コマンドをコピーして、コマンドプロンプトに貼り付けてください。

reg add HKCU\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}\InprocServer32 /f /ve
reg add "HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Blocked" /v "{BFE0E2A4-C70C-4AD7-AC3D-10D1ECEBB5B4}" /t REG_SZ /d "フォトで編集" /f

スタートメニューでコマンドプロンプトを検索してコマンドプロンプトを起動し、上記コマンドを貼り付けます。

コマンドプロンプトにコマンドを貼り付ける
コマンドプロンプトにコマンドを貼り付ける

正常に実行できた場合、下図のようになります

コマンドの結果
コマンドの結果
この状態でパソコンを再起動すると、右クリックメニューの表示がWindows 10ライクになり、画像の右クリックメニューの表示が高速化されます。

コマンドによる変更内容
コマンドによる変更内容

とにかく元に戻したい場合

元に戻したい場合は次のコマンドを打ってください。

reg delete HKCU\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}\InprocServer32 /ve /f
reg delete "HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Blocked" /v "{BFE0E2A4-C70C-4AD7-AC3D-10D1ECEBB5B4}" /f

右クリックメニューの表示を手動で設定する

実際のところ、いきなりコマンドで実行しても何をしているのかわからないと不安になりますし、応用も利きません。なので今回は、上記コマンドがどのレジストリを変更しているのか解説していきたいと思います。 まずはWindows11で変わった右クリックメニューをWindows10ライクにする方法です。

Windows10ライクの右クリックメニューにする
Windows10ライクの右クリックメニューにする
まずはスタートメニューで「regedit」と検索してレジストリエディタを起動します。
次にレジストリエディタのアドレスバーに次の文字列をコピーして貼り付けてエンターを押します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID

regeditでレジストリエディタを起動
regeditでレジストリエディタを起動
CLSIDの配下にキーを作成し、次のキーを作成します。

{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}

その配下に次のキーを作成します。

InprocServer32

CLSIDの配下にキーを作成する
CLSIDの配下にキーを作成する
「InprocServer32」のキーを選択して、右側の枠内の「既定」をダブルクリックして「空欄のまま」OKボタンを押します。
すると、「(値の設定なし)」から「」に変化します。
既定を空欄にしてPCを再起動するとWindows10ライクになる
既定を空欄にしてPCを再起動するとWindows10ライクになる
これでパソコンを再起動すると、Windows10ライク右クリックメニューになります。
但し、このままだと画像の右クリックメニューに表示がかかってしまいます。

右クリックメニューを手動で元に戻したい場合

逆に元に戻したい場合は、「既定」を右クリックして、「削除」を選択すると、値が「」から「(値の設定なし)」に変化します。この状態でPCを再起動するとWindows11の右クリックにもどります。「InprocServer32」キーを削除する必要はありません。
これらの挙動の意味を書くと割と長くなるので余裕があれば最後に補足に書きたいと思います。

元に戻したい場合
元に戻したい場合
作成したキーはお気に入りに入れておくと後でアクセスしやすくなって便利です。
お気に入りの使い方
お気に入りの使い方

Windows 11の画像の右クリックメニューの表示が遅い

ただこれだけだと、画像の右クリックメニューの表示に時間がかかるという問題があります。実際に検証してみましたが、ややこしいことにPC起動後1回目(正確にはエクスプローラ起動後1回目)の右クリックメニューと2回目以降の右クリックメニューは表示される内容も時間も異なります。また、連続で右クリックメニューを表示していると3回目以降は高速になりますが、最後に右クリックメニューを表示してから10秒以上経過後に右クリックメニューを再度表示するとまた、時間が再び遅くなります。ややこしいですが、実際に気にするべき時間は最後に右クリックメニューを表示してから10秒以上経過後の時間だと思います。 この時間を自分の環境で計測してみたところ、表示に1.2秒かかりました。

右クリックメニューの内容と表示時間の違い
右クリックメニューの内容と表示時間の違い
PCを起動して1回目よりも2回目の方が右クリックメニューが多い為、表示に時間がかかってしまっています。 試しにレジストリを変更して1回目と同じになるように右クリックメニューの一部を非表示にした結果、最後に右クリックメニューを表示してから10秒以上経過した場合の右クリックメニューの表示時間が1.2秒から0.2秒に短縮できました。ややこしいのが、なぜか「フォトで編集」の右クリックメニューを非表示にすると周りの右クリックメニューが巻き添えを食らって非表示になる点です。この挙動があるため、「ペイントで編集」だけ残して非表示するの難しくなっています。
「フォトで編集」を非表示にすると表示が高速化される
「フォトで編集」を非表示にすると表示が高速化される

右クリックメニューを非表示にする

レジストリエディタのアドレスバーに次のアドレスを入力してエンターを押します。

HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions

通常、「Shell Extensions」の配下には「Cached」のみ存在するので、以下キーを追加します。

Blocked

「Blocked」キーの追加
「Blocked」キーの追加
「Blocked」キーに文字列値(REG_SZ)を追加して名前を以下のようにします。

{BFE0E2A4-C70C-4AD7-AC3D-10D1ECEBB5B4}

文字列値を追加
文字列値を追加
追加した文字列値をダブルクリックして、説明文を書きます。何を書いてもいいのですが、今回は「フォトで編集」のIDを追加したので「フォトで編集」を追加します。
文字列値を変更
文字列値を変更
この状態でPCを再起動すると、非表示になります

「フォトで編集」を非表示にすると全部非表示になる
「フォトで編集」を非表示にすると全部非表示になる

右クリックメニューの非表示状態を元に戻したい場合

「Blocked」で非表示にした「フォトで編集」のIDを削除すると、パソコン(またはエクスプローラ)を再起動後に表示されるようになります。

表示状態を元に戻して表示させる
表示状態を元に戻して表示させる

xlsxは高速化の効果が薄い。

xlsxではPC起動後1回目と2回目に表示される差分が「Copilotに質問する」(筆者の環境だと「Ask Copilot」)のみであることもあり、pngほどの効果はないようです。
それでも多少高速化はされるみたいなのでやってみて損はないと思います。

xlsxは高速化の効果が薄い
xlsxは高速化の効果が薄い

pngとxlsxの高速化前と高速化後の右クリックメニューの表示の比較は以下の通りです。

png 高速化前 高速化後
PC起動後1回目 0.8秒 0.8秒
2回目 1.2秒 0.2秒
3回目 0.4~0.5秒 0.2秒
10秒経過後1回目 1.2秒 0.5秒
2回目 0.4秒 0.2秒
xlsx 高速化前 高速化後
PC起動後1回目 0.8秒 0.7秒
2回目 0.5秒 0.4秒
3回目 0.3~0.4秒 0.2秒
10秒経過後1回目 0.7秒 0.4秒
2回目 0.2秒 0.3秒

補足1 「フォトで編集」以外のIDについて

「フォトで編集」以外にもIDがあります。以下に一覧を載せます。
ただ「Adobe PDFに変換」と「フォトで編集」「Copilot に質問」「Clipchampで編集」「Designerで作成」「ペイントで編集」を非表示にした場合は高速化できますが、それ以外を非表示にしても、高速化にはあまり関係しないようです。

"{BFE0E2A4-C70C-4AD7-AC3D-10D1ECEBB5B4}"="フォトで編集"
"{CB3B0003-8088-4EDE-8769-8B354AB2FF8C}"="Copilot に質問"
"{8AB635F8-9A67-4698-AB99-784AD929F3B4}"="Clipchampで編集"
"{7A53B94A-4E6E-4826-B48E-535020B264E5}"="Designerで作成"
"{2430F218-B743-4FD6-97BF-5C76541B4AE9}"="ペイントで編集"
"{CA6CC9F1-867A-481E-951E-A28C5E4F01EA}"="メモ帳で編集"
"{FFE2A43C-56B9-4bf5-9A79-CC6D4285608A}"="左右に回転"
"{09A47860-11B0-4DA5-AFA5-26D86198A780}"="Windows Defender でスキャンしています"
"{3282E233-C5D3-4533-9B25-44B8AAAFACFA}"="Adobe PDF に変換"

最後の「Adobe PDFに変換」ですが、これはAdobe Readerをインストールしている人にしか表示されませんし、環境や時期によってIDが変動することがあります。なのでIDを実際に調べる必要があります。
IDの調べ方ですが、「HKCR\PackagedCom\Package」内にある「AdobeAcrobatReaderCoreApp~」内にある「Classs」内のキー名が「Adobe PDFに変換」のIDです。

「AdobePDF」に変換のIDの調べ方
「AdobePDF」に変換のIDの調べ方

またAdobe Readerをインストールしている場合、右クリックメニューに「Adobe PDFに変換」は表示されたりされなかったりかなり不安定になります。
なので安定化させたいのであれば、「Adobe PDFに変換」を非表示しておいた方が無難かもしれません。

実はこれらのIDをBlockedに追加するとWindows11の右クリックメニューを減らすことができます 例えば、下図のように追加すると、ペイントで編集以外を非表示にすることができます。

Blockedに各IDを追加する
Blockedに各IDを追加する

Windows11の右クリックメニューを減らす
Windows11の右クリックメニューを減らす
Windows10ライクの右クリックメニューの時と違ってEdgeを編集するを非表示にしても巻き添えを食らうことがないので好きに非表示にすることができます。

補足2 今回変更したWindows10ライクの設定の解説

ここから先はあくまで煩雑になりますので無理に読む必要はありません。あくまで豆知識みたいな感じで読んでください。
今回右クリックメニューをWindows10ライクに変更するために「HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID」にIDを追加し、既定の値に空欄を追加するという操作をしています。この方法はいろいろなサイトで紹介されているのですが、一見するとなんの意味があるのか意味が分かりません。 ここではそれを説明したいと思います。
実はレジストリキーには以下3つの種類があります。

  • HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes
    • WIndowsのユーザーごとの設定、(以下HKCU\Software\Classes)
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes
    • Windowsの全てのユーザーごとの設定、(以下HKLM\SOFTWARE\Classes)
  • HKEY_CLASSES_ROOT
    • 現在のユーザーで最終的に有効になっている設定(以下HKCR)

実は「HKCR」は「HKCU\Software\Classes」と「HKLM\SOFTWARE\Classes」を合体させたものです。
もっと具体的にいうと、「HKLM\SOFTWARE\Classes」の情報を「HKCU\Software\Classes」で上書きされたものが「HKCR」です。
従って、「HKLM\SOFTWARE\Classes」や「HKCU\Software\Classes」を変更すると「HKCR」が変化します。
「HKLM\SOFTWARE\Classes」と「HKCU\Software\Classes」に共通のキーや値がある場合はHKCUの方が優先されます。
「HKCR」のレジストリを変更した場合は、現在反映されているHKCUあるいはHKLMのどちらかが変更されます。

試しに「HKCU\SOFTWARE\Classes\CLSID{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}\InProcServer32」のキーを右クリックして「HKEY_LOCAL_MACHINEに移動」を選択すると
「HKLM\SOFTWARE\Classes\CLSID{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}\InProcServer32」に移動することができます。
そこの既定の値には本来の値が存在しています

HKCUからHKLMのキーに移動する
HKCUからHKLMのキーに移動する

HKCUの既定が(値設定無し)の場合、HKCRは値が上書きされない為、HKLMの設定が適用されます。

HKCUが値無しの場合、HKCRはHKLMの値になる
HKCUが値無しの場合、HKCRはHKLMの値になる
HKCUの既定が「」(空白)の場合、HKCRの値が上書きされて、HKCUの値(空白)が適用されます。
HKCUが空白の場合、HKCRは空白になる
HKCUが空白の場合、HKCRは空白になる
つまり、実質的には「HKCR\CLSID{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}\InprocServer32」の既定の値を削除しているのと同じですが、実際にそれをしてしまうと後で元に戻したくなった時に元の値がわからなくなるのでHKCUで空白を追加し、保守性を高めています。 あと個人的には既存のレジストリを削除するのはかなりの抵抗があるのも理由にあります。




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