以下の内容はhttps://inujin.hatenablog.com/entry/2025/11/11/003903より取得しました。


あの頃の未来に立っているような、立っていないような。

万博が終わってから、少し外国からの人が減ったような気がする。

ちょっと前までは、梅田を歩いているのは外国人ばかりで、日本人を探そうとしても、誰がそうなのかよくわからない感じがあった。
海外からの観光客はみんな大股で歩き、大声で話す。
観光で来ているから開放的になってそういう態度でいるのか、それとも、もともとそういう人たちなのか、それもよくわからない。
はじめは、おお、大阪も変わってきたな、面白くなってきな、とワクワクする感じもあったけど、次第に、これまでの風景がすっかり失われてしまったことに不安やさみしさも感じるようになってきた。
今、ちょっとそのムーブメントが落ち着きだしている中で、少しほっとしているような気もする。
だけどもうこの変化は大きな意味では戻らないようにも思う。

だからといって、昔はよかった、なんて話をするのはひどくためらう。
そんな話をするのは自分が成長することを止め、変化に適応することを拒絶する態度だと感じるから。
(とはいえ、そういう態度を否定する気にもなれない。成長し続けることだけが正しい世界なんて、しんどすぎるし、つまらなさすぎる。)
ただまあ、実際に昔を振り返ってみても、そんなによかったかどうかはよくわからない。
もちろん昔のほうがよかったと思うことは色々ある。
だけどその多くは自分が若かったことや、今よりも色々なことに自由がきいていたことに依拠している気がして、世の中全体としては今のほうがいいことが多いなとも感じる。

ただ一つだけ、あくまでぼく自身にとって言えることとしては、何かに集中できていたな、とは思う。
受験勉強にしても、アルバイトにしても、コピーライターの修行にしても、そのことにとにかく集中して、わりとしつこく粘ってこられたなと思う。
今は一度にいくつものことに対応しないといけない。
メールやチャット(そのほとんどは自分とは直接関係ないけど、まったく関係ないわけでもない)の通知は止まらないし、誰かの相談に乗っていたら、また別の誰かからの質問があり、じゃあ何も連絡してこない人のことは放っておいていいかといえば、これが全くそうではなかったりする。
一日中、ずっと自分以外の人たちのことを気にし続けている。
若い頃、日中の面倒な仕事を終えたあとに、真っ白な紙をたくさん出してきて、企画コンテを描くことだけに向き合っていた時間が今となってはとても懐かしく、うらやましい。

だったら今、またやったらいいじゃないか、とも思う。
そうなんだよな。
やろうと思ったら、完璧ではなくても、何らかの方法があるはずで、それをやらずに今の状況を嘆いているのはなぜなんだろう、と思う。
ぼくは40歳をすぎた頃から、新しい人生を切り拓いていこう、と決めて、小さいけれども今までやったことのない取り組みを続けてきた。
特に感染症が流行した2020年は、色々なことをリセットする機会ともなった。
そこから5年経って、ああもう5年も経ってしまったのか、何もできてないじゃないか…という気持ちがまずある。
もっと色々な成果が生まれている予定だったし、ぼく自身ももっと大きく変わることができると思っていた。
こんな風に過去を懐かしみ、どうにもこうにもならない現状を嘆くようなエントリを書く予定でもなかった。

だけど、あの時にぼくが今の選択肢を取らなかったらどうなっていたのだろう、と思うに、そんなことを想像してもしかたないけど、きっとずっとモヤモヤしたまま生きていたんじゃないだろうか。
本当は他にやりたいことがあるのに、それを我慢して生きているという気持ちをずっと抱え続けていたんじゃないだろうか。
それに比べたら、今のモヤモヤなんて、贅沢な悩みにすぎない気もする。
少なくともぼくは一歩を踏み出すことができたし、一歩どころか、かなり歩いてきたんじゃないだろうか。
おまけに一緒に歩いてくれる人たちも増えてきたし、それを面白がって寄ってきてくれる人もいる。
何よりも、ぼく自身が自分のことをこれまでよりも好きだと思える気がする。

さて人生はどこまで続くのかわからない。
ひょっとしたら明日いきなり終わってしまう可能性もある。
そんな時間の中で、変化へのぼやきも、嘆きも、ささやかな自信も、何もかも味わいながら生きていきたい。

…そんなことを思っていたら、はせさん(id:hase0831)もご自身のこれまでを見つめるエントリを書いておられた。
50歳が見えてきた今、そんなタイミングなのかなあと思った。
hase0831.hatenablog.jp




以上の内容はhttps://inujin.hatenablog.com/entry/2025/11/11/003903より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14