BMWなんて乗ってもないのに、勝手に駆けつけた BMW モトラッドデイズ 2023 白馬。
思えばあの時も暑い…いや熱い夏でした。
そのBMW乗りのお祭りモトラッドデイズが、2025年もまた長野県の白馬で大開催!おまけに今年は開催20回目のアニバーサリーイヤー!!
「20年目の轍を、一緒に刻もう」(BMW)
そ、そ、そんなこと言われたら、また行くしかないじゃん‼ よ〜し、それじゃあ白馬に向かって、せ〜の
駆け抜ける歓びーっ!
・ノーBMW
だが私はBMWのバイクを持っていない…。
2023年のモトラッドデイズ後には、次はBMWで参加しようなんて思ってたのに…あの宇宙服みたいなラリースーツを着てヘルメット片手にアルマゲドンみたく登場しようと思ってたのに…。結局2025年の私のバイク装備(夏)は、ユニクロTシャツに半パン、コンバースというツーリングガチ勢が見たら説教待ったなしの有様だ。
そんな無課金ユーザーが来た状態の私が、BMW乗りの紳士淑女が集まるモトラッドデイズへ駆け抜けて良いものだろうか…いやダメだ。
高級レストランにドレスコードがあるように、モトラッドデイズにもそれ相応のマシンで乗り付ける必要があると考えていいだろう。それよりも何よりも、今度はきっとBMWで帰って来ると誓った白馬の山々に笑われてしまう…クッ…一体どうすればいいんだ…どうすれば…
というワケでBMWへと偽装しましたー!
白馬に向かう山中でクマの襲撃に怯えながら、メーカー名のみならずバイクの車名をも偽装するという作業の抜かり無さ。う~ん、我ながら完璧!
よ〜し、それじゃあ会場に向かって、せ〜の
MAKE LIFE A RIDE !
・会場へと向かう栄光の道
モトラッドデイズ白馬のウェルカム・セレモニーであり名物の「旗がハタハタロード」に到着しました。
見よ!悠然と連なる山塊と豊かな田園の中に、我らの旗が雄々しく翻る一本道、これが…これがBMWビクトリーロードだっ!BMW持ってないけど。
こちらがニセBMWとは露ほども思わず、傍らを通り過ぎるBMW乗りの方々。
しかし相変わらず白馬に集まるBMW乗りは、スマートな乗り方をするジェントルばかりです。カッコいい〜。
駐車場に着くと、居るわ居るわBMWが‼ BMWだらけ!BMWまみれ!こぼれBMW!
そんな誰も彼も右も左も揃いも揃ってBMWの会場にしれっとニセBMWを滑り込ませ、咆哮するエンジン(シングル 230CC)をなだめるように停止させます。
……
……よし。
バレてないな。
しかしデカい…。ワゴンRくらいあるのではと思わせる巨大さで、無闇に圧力を掛けてくる隣の本物。あまりの車格差に思わず怯みますが、よくよく考えるとエンジンとタイヤ2つの構成は同じなので、そういう意味では私のバイクもほぼBMWと言っても過言ではないでしょう。
モトラッドデイズ20周年記念のショッキングピンクTシャツを着ている人が多い中、着たおしたユニクロTシャツで意気揚々と会場入り口ゲートに向かう私。
確か入場には登録が必要なので、スマホでエントリーフォームに入ってと…フンフ~ン♬
えっ!
有料になってる‼
そ、そ、それも2daysチケット(土日)当日販売2,700円‼
2023年はタダだったのに‼
・悲しみのモトラッドデイズ
2…2,700円なんて大金、貧乏ヒマなし甲斐性なし、その日暮らしの赤貧チルドレンである私が払えるワケない。これが…これが格差社会…資本主義の行き着いた末世…封建制のパラドクス…許さない…なんだかわからないけど許さない!トランプ大統領!
楽しそう…
賑やか…
柵ひとつ向こうでは絶賛BMW祭り開催中。そんな別天地を首元よれよれのユニクロTシャツ姿で、まるでショーウィンドーのトランペットをいつまでも見つめている黒人の少年のように、羨望と渇望の眼差しで穴が空くほど凝視する私。
きっとあの中では、様々なイベントが行われているのでしょう…
BMWお神輿(想像)
BMW盆踊り(想像)
BMW花火大会(想像)
イイな~…
うなだれながらヘルメットを被り、ニセBMWにまたがってイグニッション。9月となり少し冷たくなった風を切り、夕日を背にしてミラーからだんだん離れていくモトラッドデイズの会場、白馬、そしてBMWと私との距離…。
BMWは遠くにありて思うもの、そして悲しくうたうもの。
高台まで走りバイクを停め、暮れゆく街をぼんやり眺めます。そして頼まれもしないのに勝手にモトラッドデイズへと駆け抜ける情熱、謎の使命感が徐々に冷めていく感覚に戸惑う私なのでした。…タダだったらいいのに。