先日、世界では 900人、日本では全世界の 4% の 41人しかいない vExpert 2026 の受賞者が発表されました。
※2026/2/21現在の人数です。正しくは以下の vExpertApplicationPortal にある Directory を参照ください。
vExpert とは
vExpert とは、VMwareのグローバルなエバンジェリズムおよびアドボカシープログラムで、個人として VMware に対しどのような貢献活動をしたかによって、その活動が適切と評価された人に対しアワードが贈られるものです。そして vExpert に選ばれた人は翌年 1年間の vExpert 活動の権利を得ることが出来ます。活動の詳細は vExpert のサイト に記載がありますのでこの記事では記載しませんが、VMware 製品について様々な活動を個人で行っている人に与えられるものです。
vExpert になるために必要な要件はいくつかありますが考え方はシンプルで、VMwareの知識を共有し、それをコミュニティに還元してくれるITプロフェッショナルと認められるような活動をしているか否かに寄ります。求められる要件の中には「本業を超えて貢献することと定義されています」と書かれているように、仕事で VMware 製品を使っていて、仕事で会社のブログに書いたり本を出したり、外部講演に登壇をしたりだけでは vExperet にはなれません。「VMwareの知識を共有し、それをコミュニティに還元してくれるITプロフェッショナル」であることが必要になり、その行動を応募時に証明する必要があります。
私の場合は仕事では VMware 製品は使っていませんので、VMware の知識を還元するためにはそれなりに個人の時間を割いて学習したり検証したりする必要があります。そのような積極的な活動を行ってそれを証明することが vExpert になるためには必要だということになります。
vExpert への応募
時期になるとvExpertサイトの中の左上、Welcome の下に申請できるリンクが現れます。年に 2回、12月~1月と 6月~7月に応募することができます。2026 の次の応募は 6月ごろになると思いますので、vExpertの受賞を目指す人は、vExpertサイトをチェックしていてください。
vExpertの証明
vExpert になると受賞を証明するバッジを受け取れます。
vExpert のバッジは定められた条件のもとに使うことができます。複数年取得している人向けには、年度表示のバッジのほかに vExpert を取得した数が★で表示されているバッジも用意されているので、それらのバッジを用途に応じて使い分けすることができます。
vExpert 受賞者が受けるメリット
vExpert になるメリットは「vExpert Program Benefits」に以下のように書かれています。
- VMUG Advantage サブスクリプション(1年間無料)
- 自宅ラボで使用できる VCF または VVF ライセンス(3年間)(VCP-VCF または VCP-VVF 試験合格が条件となります)
- 試験費用 50% 割引
- 76 か国、1,333 名を超える vExpert とのネットワーク構築
- VMware ビジネス ユニット リード vExpert サブプログラムへの応募機会
- vExpert のプライベート コミュニケーション チャネルへの招待
- カード、Web サイトなどでの vExpert ロゴ使用許可(1年間)
- VMware および VMware パートナーによる、技術に関するプライベート ウェビナー
- プライベート ベータ版へのアクセス(ベータ チームの参加が必要)
- VMware Explore 前のブロガー ブリーフィングによるプライベート プレリリース
- ブリーフィング(製品チームの参加が必要)
- 公開vExpertオンラインディレクトリに掲載
- Broadcom Advocacyを通じて、厳選されたVMwareおよび仮想化コンテンツにソーシャルチャネルでアクセス可能
- VMware Explore U.S.で毎年開催されるコミュニティ・リーダーシップ・レセプションへの参加
特に VMUG Advantage サブスクリプションや VCF または VVF ライセンス(3年間)は、自宅ラボを持っている人にはとても助かる特典なので、自宅ラボを持っているまたは自宅ラボの構築を検討している場合は、vExpertになるのがお得です。
これらの中でやはり個人としてメリットを感じるのは、仕事ではなく個人で VMware 製品の啓蒙活動を行う際、その製品を実際に触れたりすることが必要ですが、そのための個人で使えるライセンスが付与されることにあるかと思います。また製品の情報に対しても先んじて得られるという点もメリットです。その分情報を出していく必要があるのですが、vExpert 活動のモチベーションをアップさせるためのメリットが多々あると思います。
vExpert の分布は?
日本にいる vExpert はどういう組織に分布しているかが気になるかと思いますので、vExpert 2026 41名の所属を調べてみました。ソースは vExpert サイトにある Directory で、だれでもアクセスして情報を見ることが出来ます。
今年は昨年までトップだった SB C&S と同順位で、社員の方の Broadcom が1位になっています。3位は Networld Corpration でした。このように、ビジネスでも VMware 製品をしっかりサポートしている会社が、上位を占めている感じになっています。
Other は今年は私の Freelance だけになったようです。VMware 製品はエンタープライズ分野に注力しているので、個人で VMware 製品を追い続けるのがとても難しくなったということかもしれません。
ちなみにこの分布をみてみるとわかるのですが、日本の大手ITベンダー所属の方は全て居なくなっていることがわかります。これを見る限り、日本の大手ITベンダーはライセンス問題そのほかで取り扱いを縮小し、vExpert 活動が出来ないか、評価されないなどに代わってきているのかもしれません。AWS や Google Cloud そして海外ベンダー所属の方が継続して受賞しているのを見る限り、なんか寂しいものを感じます。
| 所属組織 | 所属組織 |
| Broadcom Inc. | 8 |
| SB C&S Corp. | 8 |
| Networld Corpration | 3 |
| TechVan Co., Ltd. | 3 |
| Central Tanshi FX co., ltd. | 2 |
| Amazon Web Services Japan | 1 |
| BIGLOBE Inc. | 1 |
| Classmethod, Inc. | 1 |
| Dell Technologies | 1 |
| DMM.com LLC | 1 |
| Freelance | 1 |
| Fujisoft.inc | 1 |
| Google Cloud Japan G.K. | 1 |
| Hirai Seimitsu Kogyo corp. | 1 |
| JGC | 1 |
| Mannari hospital | 1 |
| Meiji Yasuda System Technology Company Limited | 1 |
| Net One Systems Co., Ltd. | 1 |
| NTT DATA Corporation | 1 |
| PERSOL CROSS TECHNOLOGY CO., LTD. | 1 |
| Seijo University | 1 |
| TIS Inc. | 1 |
| 総合計 | 41 |
この vExpert 2026 の受賞者を受賞回数の視点で見た場合、長く受賞している方やVMware として存続していた時までに受賞されている方は社員以外が多いということと、Broadcom に買収された前後(4年前くらい前を基準にして)に vExpert になる方は、Broadcom の社員の方多い(5人)という傾向が見て取れました。そして、ユーザーの方が vExpert になる例は非常に少ない(7人)という感じです。特に★1つと2つについては、その中の3人の方が Broadcom 社員の方でした。
| 受賞数 | 人数 |
| ★ | 1 |
| ★★ | 3 |
| ★★★ | 2 |
| ★★★★ | 10 |
| ★★★★★ | 2 |
| ★★★★★★ | 3 |
| ★★★★★★★ | 4 |
| ★★★★★★★★ | 9 |
| ★★★★★★★★★ | 3 |
| ★★★★★★★★★★ | 1 |
| ★★★★★★★★★★★★ | 1 |
| ★★★★★★★★★★★★★ | 1 |
| ★★★★★★★★★★★★★★★ | 1 |
| 総計 | 41 |
この vExpert 2026 の受賞者を受賞回数の視点で見た場合、一番長い人では15回受賞の方がいます。これは VMware 製品が登場してから半分の期間、vExpert として活躍されているということです。社員の方ではなくこの実績は凄いことだと思います。
vExpert の話をもっと聞きたいなら=>VMUGへ
vExpert になっている人の多くは VMUG (VMware User Group) に参加している人が多いので、もし vExpert についてもう少し情報が欲しいという場合、まず VMUG に参加しその中にあるコミュニティで聞いてみるのもよいかもしれません。
VMUG 会員には 2つのタイプがあり、一般会員は無料で誰でもなれます。そのため、まずは vExpert の方とコミュニケーションしたいということであれば VMUG の一般会員に入り、Japan VMUG コミュニティに入ることからスタートするのが良いかもしれません。
なお残念ながら vExpert の Criteria に満たない場合は、次年度に向けていろいろ活動をしておくようにしてください。アピールできる活動が増えれば増えるほど、vExpert 受賞が近づいてきます。