
2月8日に開催された、キーボードを持ち寄ってわいわい交流するイベント「天下一キーボードわいわい会」(天キー)のvol.10へ行ってきた。
- 天キー Vol.10の公式サイト
天下一キーボードわいわい会 Vol.10 - connpass
- 前回の天キーのレポート
キーボードのイベント「天キー9」に参加
前回は370人分のチケットが24時間たたずに売り切れてしまったが、今回はそこまでの勢いではなかった。今まで年2回の開催だったのを今後は年3回程度のペースにしていくそうで、前回からまだ3か月なので見送った人がけっこういたのかも。とはいえ当日の会場で「今回初参加の人?」という質問にはいつものようにけっこうな人が手を上げていたから、ほかの要因もあるかもしれない。
今回は天キーでは初お披露目となるThumbShift3を持ち込んだ。ThumbShiftシリーズはキー配列が共通で見た目があまり変わらないので信じられないかもしれないが初お披露目です。
- ThumbShift3とは:
ThumbShift3ビルドガイド

写真右の2つの小さいキーボードも持っていった。右上はミサワホームのCut Key Pocket(→紹介記事)、右下は25KEYSのATTACK25。
- ATTACK25のビルドログ
自作キーボードキット「Attack25」ビルドログ
ThumbShift3を触って説明書きを読み、写真を撮るなどしてくれた人にはたまに「作者です」と声をかけさせてもらった。好意的な反応が多くてうれしい。
さて、今回は第10回の天キーなのでテンキーを集めましょうというテーブルが2つ作られていた。1つはおおむねいっぱいになり、2つめは空きがあった。上のCut Key PocketとATTACK25はそのために持参したもの。

その中で目立ったものをいくつか。まず@alg氏の名画キーキャップ+額縁ケース。

表面はでこぼこしている。

3Dプリンタで複数の色のフィラメントを使い、画像を再現するソフト「HueForge」を使っていて、
前回は「神奈川沖浪裏」と「凱風快晴」をキーキャップにしていた。
今回はテンキー企画ということで、キーボードのテンキー部分をキャンバスにしてゴッホの「星月夜」を描いている。額縁のケースも3Dプリントで作られている。
数日前にBOOTHで販売が始まった。少数がすぐに売り切れたようだ。次の在庫は来週入るとのこと。
それから見た目が全然テンキーじゃない、ai03氏の「Graviton」。


なにをいっているのかよくわからないが、ほとんどジョークみたいなネタをアルミ削り出しまでして実現する本気度はすごい。販売に向けたインタレストチェック(=ほしい人向けアンケート、ICと表記)も始まっている。
次はあたるの(@ataruno_key)氏が設計した鯛焼き型のテンキー、「たい焼キー」。

向かって左が3Dプリントしたもので、右はそれにレザーをカバーしている。はみ出たレザーは、鯛焼きの型からちょっとはみ出た部分が再現されているように見えて面白い。キーボードとしてもちゃんとしていて有線/無線対応で、しっぽ部分にバッテリーが入っているそうだ。
モン𝕏オブファンク(@monksoffunkJP)氏の「CALC30」はテンキーと電卓を組み合わせている。計算結果をパソコンに送れるのがとてもよい。以前、ATTACK25にOLEDをつけて同じことができないか考えたことはあったけれど、自分の技術力がなさすぎて妄想で終わっていた。

そのほか、テンキー以外の一般テーブルで面白かったものをご紹介。
KK@K=ゴリラボ(@KKaK_Make)氏のタッチセンサーつきキーボード「Prototouch」。


PG1316S+タッチセンサー統合の試作マクロパッドにタッチジェスチャ機能を実装しました。
— KKaK(ゴリラボ) (@KKaK_Make) February 5, 2026
動画はジェスチャをループ状に定義してスクロールを割り当てることでロータリーエンコーダ風にしてみた例。
ジェスチャの定義やキーコード/マクロの割当はVial上でレイヤ別に設定可能です。#天キー 持参予定 pic.twitter.com/FQmXk8Kt7b
超薄型のキースイッチとタッチセンサーを連動させ、LEDまで仕込んでいる。すごい。タッチセンサーはキーごとなので解像度は低いが、2列同時にスワイプする操作に機能を持たせるなどはできる。将来的には、普通のキーボードのキーの一部をタッチセンサーつきにしたいそうだ。
サリチル酸(@Salicylic_acid3)氏が設計したキーボード「To Seventy US」。Awekeysのフルアルミキーキャップが目を引いた。「ギンギラなのが気に入ってます」とのコメント。

木のキーボードと革のキーキャップ。えんたしす(@entasis777)氏の作品。革のキーキャップは少しエイジングが入っているようだ。使い込むうちにさらに味わいが出てきそう。


木のキーボードといえばこちらも。碁盤を削ってキーボードの基板を組み込んだ「Ponshu70」。作ったのはt-miyajima(@dombrick45)氏。重さは3キロもあるがこれでも運搬用に軽くしており、ふだんは鉄板を仕込んであって8キロあるそうだ。

こちらはPonshu70よりは小さい「Puszle」(試作品)。木の部分はこれも碁盤から作っているとのこと。3月28日のキーケット2026で販売予定だそう。「ライフタイムサポート」をうたい、購入者には永久にサポートを行うとしている。すごい。

積み重ねられる3Dプリントのキーキャップ「TSUMU-CAP」。KAIROS・A・AOHIKO(@KAIROS_A_AOHIKO)氏作。多色出力かつ精度が高い家庭用3Dプリンタが普通になって、こういうのも手軽に作れるようになった。


レゴのようにキーを自由に配置できるほか、ロータリーエンコーダやトラックボールなどのモジュールも組み込める「くっつきー2」は@cue2keysで情報発信中。キーケット2026で販売されるのかも。

せう(@thw_VRC)氏の「Shapekey46」。分割、カラムスタッガード配列、トラックボールと最近のトレンドながら、キーボードをテントする(人差し指側を持ち上げるように傾ける)と、トラックボールがキー面に対して沈み込んだ位置にできるのがいいアイデア。

ベルトがついていて、腹に巻きつけて使うキーボード。uruzunyaa(@uruzunyaa)氏作。

見た目のインパクトがありすぎるこれはじーびす/ʐiːbɪs/(@jeebis_iox)氏の「mejiro31」。現代のステノタイプ。

詳しい説明はこちら。
実際のタイピングは、少ない打鍵数で文字がどんどん入力されていく。特殊な文字入力専門のタイピングコンテスト、「Alternative Typing Contest」での動画を見てみてください。異世界のキーボード感がある。
天キーにはそのほかにもたーくさんのキーボードが集まっていてとても紹介しきれない。1時間50分あるdaihuku(@Daihiku0015)氏のレポート動画も見てみてください。わたしも2回出てきます。
見つけた天キーvol.10のレポート記事は以下。
天下一キーボードわいわい会 Vol.10に行ってきた|Yutyan
天下一キーボードわいわい会 Vol.10に参加してきた話|蓮乃 紫
Xユーザーの人生、真っ二つ。さん: 「ニッチだからこそ熱い。六本木に集まった人たち。——天下一キーボードわいわい会に行った話。」 / X
見惚れる完成度|Nape Proプロトタイプが天下一キーボードわいわい会Vol.10で一般公開
天下一キーボードわいわい会Vol.10レポート|企業ブース編
天下一キーボードわいわい会Vol.10レポート|個人ブース編
天下一キーボードわいわい会 Vol.10に参加して来た|ysk
見つけた写真つめあわせは以下。
次回の天キーの日程は発表されなかった。年3回なので4か月後としたら6月くらいだろうか。
その前のキーボードイベントといえば3月28日に上述のキーボード関連即売会、キーケット2026がある。わたしも出てThumbShiftシリーズを頒布します。持っていくのはリストレストを使いたくない人のための最新機種「ThumbShift3」、RP2040-Zeroを使う前機種「ThumbShift2」、Pro Microの初代「ThumbShift5-15tb」です。ThumbShift2とThumbShift5-15tbは完成品も頒布予定。価格は今の
BOOTHより少し下げるつもりです。あまり大きく下げるとキーケットに来られない方に申し訳ないので少しだけ。よろしくお願いします。


