
Aqours Finale LoveLive!~永久Stage~(以下フィナーレライブ)という、私にとっての、とても大切な2日間が過ぎ去った。私にとって、初めて触れてから10年、本格的に追いかけはじめてから7年。そんなAqoursの最後のワンマンライブだ。
たくさん涙を流した。でも終わった今、とても晴れやかな気持ちになっている。
なぜだろう。それはきっと、ファイナルではなく「フィナーレ」として行われたこのライブで、Aqoursがたくさん「未来」のことを歌い、語ってくれたからなのだと思う。
今回は、そんなAqoursフィナーレライブで感じたことを、あくまで一部であるが書き留めておきたい。
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セットリストの中でも「HAPPY PARTY TRAIN」から始まった一連のパートが、このライブのメッセージをはっきりと伝えてくるパートだったように思う。
あしたが呼んでる僕たちを 期待でかがやく瞳なら見えるよ とおい駅できっと何かが待ってるね
(「HAPPY PARTY TRAIN」)
みんなみんな楽しいこと 探す旅の途中だから たくさん冒険して 次に語り合える時が 待ち遠しいよ
(「僕らの海でまた会おう」)
いまが大好きだと感じたなら 忘れないでそのときめき ずっと道しるべ 君を照らすはずさ
(「僕らの旅は終わらない」)
新しくなれ!動き出したミライ またはじまるよ準備できた?もうできてる
(「未体験HORIZON」)
Aqoursからもらった輝きを胸に抱いて冒険に出る私たちの未来には、きっと素晴らしい何かが待っている。そしてAqoursもまた、同じ冒険にこれから旅立つのだ。
このパートから私が感じたのは、そんなメッセージだ。
最後だという実感は私の中でなかなか沸かなかったが、2日目の「僕らの旅は終わらない」を聴いていたとき、Aqoursのやろうとしていた最後がどのようなものだったのか、すとんと腑に落ちたような気がした。
今が大好きだと感じたこの気持ちが、ずっと道しるべとして未来の私たちを照らすはずだ──。
Aqoursも私たちも、こうやって今新しい未来へと進もうとしている。そんな実感が生まれ、胸がいっぱいになった。
「フィナーレ」とは終わりであるとともに、未来へ向かうということなのだと思った。
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2日目、MCでも、キャストはこれからのことをたくさん語った。
例えば高槻かなこさんは、新たな人生のスタートを。
起きることすべてを受け止めて、明日から、また新たな人生のスタートを切ろうと思います。みなさまもきっといろいろ、いろんな思いを持ってきてくれてると思うけど、おんなじ気持ちで進んでくれる人がたくさんいたら、頑張れるな。
逢田梨香子さんは、この先の幸せを。
だから、この先の人生もきっと、私もみんなも、幸せなことがたくさん待っていると思います。そう信じてます。
斉藤朱夏さんは、いつかまた会うことを。
永久でいつづけられるように、あたし、頑張るから!だから、みんなも頑張って!またいつの日か、会いましょう!
伊波杏樹さんは、誇りとともに進むことを。
痛みも苦しみも、こんだけともにした仲間なんだから、誇りに思って前向こうな!みんなも約束だ!忘れないでね。
10年間。そこにはキャストの人生があり、私たちの人生がある。喜びも苦しみもあったその時間が今まさに過ぎ去っていくということ、それはたまらなく切なく、寂しい。
でも、キャストそれぞれの言葉には、たくさんの未来への希望がこめられていた。たとえ直接それを語らずとも、その言葉からは未来への希望がにじみ出ていた。
こうした2日目のMCを聴きながら思い返されたのは、アニメでの黒澤ルビィの次の言葉だ。
ルビィ:でも同時に、やっぱりどうなるかわからない明日の方が、ちょっぴり楽しみでもあって
(『ラブライブ!サンシャイン‼』2期第11話)
楽しい時間というのはいつもあっという間で、この時間がずっと続けばいいのにと誰もが思う。フィナーレライブはまさにそんな最高に楽しい時間だった。
でも、私はキャストの言葉を聞いて思った。「明日」が楽しみだ、と。それはどうなるかわからない未来。でもきっと幸せが訪れるだろう未来。Aqoursの思い出を抱いて生きている私たちの未来。そんな未来に、行ってみたいと思った。
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2日目のエンドロールが終わった後、私は全力のダブルアンコールでAqoursを呼び戻すつもりでいた。かつて東京ドームで起こったあの奇跡のように。それが、私たちからAqoursに贈ることのできる最後のプレゼントであると思っていた。
精一杯Aqoursの名を叫んだ。
だがAqoursは、戻ってこなかった。
砂時計の砂が流れ落ち、砂時計が回転する。そして無慈悲にも照明がつき、アナウンスが流れる。
決定的な瞬間だった。私たちはAqoursを呼び戻せなかった。時がひとつ進んだのだと直感的に悟った。涙が、自然と溢れてきた。
しかしその時不思議だったのは、私の胸を満たしていたのが悲しみとは違う何かだったということだ。それを何と呼べばいいのかはわからないが、少なくとも晴れやかな、どこかすっきりとした気分だった。
そして、きっとこれでいいんだ、と思った。
私は、最後のワンマンライブを「フィナーレ」としてやってくれたAqoursに心から感謝したいと思う。Aqoursは「未来」のことをたくさん歌い、語ってくれた。フィナーレとは、未来へと向かうものだ。寂しくて切ないけれども、それは悲しみではない。
Aqoursは最後に私たちに、フィナーレライブという仕方でとびきりの希望を与えてくれたのだと思う。未来を信じたくなる不思議なライブ。このかけがえのない最高に楽しかった2日間は、おそらく、ずっと道しるべとして私のこれからを照らしてくれるはずだ。
これからも私は、Aqoursのことが永遠に大好きだ。
Aqoursとともに前進しよう。僕らの旅は終わらない。
明日もきっと、私たちは輝いているのだろう。
