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『虹を待つ彼女』 - 亡くなった人を人工知能で蘇らせる! 

「AI」を扱った作品の第四弾は、逸木裕『虹を待つ彼女』(角川文庫、2019年)です。人工知能の研究者である工藤賢(35歳)が主任設計士として働いているモンスターブレイン。人工知能と会話する人気のアプリ「フリクト」の開発・運営を行っています。同社で新規ビジネスとして立ち上げの準備が始まったのは、「亡くなった人を人工知能として蘇らせるというサービス」。プロトタイプとして選ばれたのが、6年前に渋谷のスクランブル交差点で起きた謎の事件で死亡した、ゲーム開発者の水科晴。いまなお、カルト的な人気がある人物。ところが、工藤賢たちによる水科晴の人工知能化の試みは、前途多難な長い道のりでした。しかも、「水科晴について嗅ぎまわるな。お前も、殺してやろうか」という脅迫文が届けられます。

 

[おもしろさ] 人工知能をベースにしたソフト開発の最前線

本書のおもしろさは、①人工知能の特性、②亡くなった人を人工知能として残すという行為の是非・困難性・将来性についての描写、③「リアルに居場所がない人間」のように思われる水科晴が起こした事件の真相究明、④工藤を脅す者はだれかという犯人捜し、➄人工知能をベースにしたソフト開発に関わるビジネスの内実や業務内容などに肉薄している点にあります。

 

[あらすじ] 晴の人工知能化にのめり込んでいく工藤

工藤賢の心の内を一言で表現すると、「世界は退屈だった。… …退屈を凌ぐために、色々なことをやった。人工知能の開発に手を染めたのも、それだ」ということになります。そんな彼が開発したのが、囲碁ソフト「スーパーパンダ」。金星戦と称されるコンピューターと人間の混合トーナメントで、この3年間圧倒的な勝率を誇っています。プロ棋士の間では、もはや人工知能には勝てない、負けて当たり前という考えが支配的になっていました。しかし、トッププロの目黒隆則八段だけは、人工頭脳との対戦に執念を燃やしていたのです。人間相手の勝負にあえて古いソフトを使って手加減していた工藤に対しては、大いなる怒りを感じていました。他方、水科晴(享年25歳)の人工知能化の作業は一向に進展しません。苦難の連続だったのです。でも、完成をめざすなかで、晴の内面にも踏み込んでいく工藤は、やがて彼女に共鳴し、惹かれていきます。

 




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