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『AI(アイ)のある家族計画』 - AI社会の未来展望

かつては、ロボットが人間と会話をしたり、家事をしたり、人間に恋愛感情を抱いたりすることは、ほぼ「SFの世界」の出来事でした。ところが、急激に発展したAI(人工知能)の技術は、近い将来、そうした行為を可能にさせつつあるようです。確かにAIは、人間の生活をより便利で、楽しいものに変えてくれる可能性を秘めています。反面、人間がAIに支配されるかもしれないという恐ろしい未来が来るかもしれないという懸念もまた、生じています。よく知られているように、SF作家・アイザック・アシモフが提唱した「ロボット工学三原則」には、「人間に危害を加えてはならない、人間の命令に従わなければならない、それらに反する恐れがない限り、自己を守らなければならない」とあります。ところが、将来的にも、三原則が維持されるという保証はありません……。確実に言えるのは、AIがさらに発達し、人間と同じように物事を考え、行動するようになることです。結果として、社会のあり方もまた、想像を絶する範囲と速度で変わっていくことでしょう……。そんな未来を想像しながら、今回は、AIをテーマにした五つの作品を紹介したいと思います。

 

「AIを扱った作品」の第一弾は、黒野伸一『AI(アイ)のある家族計画』(早川書房、2018年)です。離婚した杉山健司さん(プーさん)の家は、母、父、娘、息子の五人家族。それに住み込みの女中であるわたし(恵20歳)が一緒に住んでいます。人間と同じように、自分の考えや好みも持ち、見た目にも人間とほとんど変わらない「人型ロボット」。それらが人間と一緒に働き、生活する未来社会にあって、人々の生活や職場、仕事のあり方はどのようになっているのか? 興味深い叙述が満載です。仕事のかなりの部分が人型ロボットによって担われるという時代のお仕事小説として読むことができる作品でもあります。

 

おもしろさ] AI社会でのありふれた日常

本書が描いている社会で当たり前のものとして登場するのが、簡易型パワードスーツ(障害があっても、装着すると健常者と同じように歩行できる)、電子新聞、完全自動運転、宅配ドローン、無人コンビニ、バーチャルドライブ、AI家庭教師「ロボティーチャー」など。いずれも、すでにそうしたモノやサービスへの端緒がありますので、想像がつかないわけではありません。しかし、①人間がロボットを襲撃する「ロボット狩り」、②AIを搭載したドローンの上司、③人間に恋愛感情を持ちつつも、告白することができず悩む続ける人型ロボット、④人間を殺す人型ロボット、➄「ロボットがロボットのためにロボットを販売する」という社会、⑥AIのせいで職場を失った人間たちを新たに吸収できる産業があらわれず、AI化による消費の低迷も重なり、失業者の田舎への移住と自給自足化が進展するという事態、⑦己の足跡を現生に残しておきたいという気持ちから、「メモリアロイド」という、故人と瓜二つのアンドロイドが生産販売されることなどには、やはり驚かされてしまうのではないでしょうか? 特に、ドローン上司の下で働く、健司たちをはじめとする営業マンたちの右往左往は、おもしろいのですが、同時に、身につまされる気持ちになってしまうかもしれません。本書の魅力は、まさにそうしたAI社会の未来をごくありふれた日常として描き切っている点にあります。

 

[あらすじ] 家族の各々との恵の距離感がユーモラスに

一家の大黒柱である杉山健司さん46歳。以前は自動車保険の大手サニー損保で働いていました。ところが、自動運転技術の発達で交通事故がなくなり、保険の必要性が大きく低下。業績不振に陥った同社は、ロボットの製造販売で国内最大手となったJロボテクスに買収されます。健司が所属していたサニー損保横浜営業所は、Jロボテクスの販売子会社「ビッグロボット」と社名が変更。慣れないロボットレンタル販売の仕事に携わり、戸惑いばかりの毎日です。健司の母である昌は、足が悪く、認知症の初期症状が出始めています。父の蔵弘84歳は、毎日のように老人会に参加し、碁やカラオケを楽しんでいます。娘の瑠璃16歳は、ヴァーチャル空間では、ガールズバンドのボーカルで、女優やモデルもこなすマルチタレント・YUMAを名乗っています。息子の浩は、小学3年生。それぞれに悩みや不安を抱えています。そうした家族の各々との恵の距離感がユーモラスに描かれていくわけですが、彼女が、ある大事件に巻き込まれてしまうことに。

 




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