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『タイム・ラッシュ』 - 「志乃の夢の中での殺人劇」と「それを追いかける探偵」

「探偵」を扱った作品の第二弾は、神永学『タイム・ラッシュ-天命探偵 真田省吾』(新潮文庫、2008年)。苦悶の表情で叫ぶ少年、ナイフで刺され、床を転げまわる女性、電車にはねられバラバラになる男……。それらは、19歳の中西志乃が見る夢の中に出てくる「死」のシーン。しかも、すべてが現実になってしまうのです。一方、探偵社に勤める真田省吾は、志乃の依頼を受け、夢の中で「殺される人」を助けようとします。そして、「おれが、あんたの予見した死の運命を変えてやるよ」と宣言。そうした話が軸となり、覚せい剤の取り締まりに奔走する組織犯罪対策課員たちの活動が絡み合いながら、物語は進行していきます。

 

[おもしろさ] 警察と探偵の微妙な距離感?!

警視庁の組織犯罪対策課(所属は新宿署)に所属し、北朝鮮産の覚せい剤(シャブ)の取り締まりに注力している柴崎功治。元警視庁の敏腕刑事で、探偵事務所を運営している山縣に、「うちの捜査に協力してくれませんか」と、胸の内の願望を思わず口に出します。それに対して、山縣は「正直もうかかわりたくない」、「おれたちが追うのは組織じゃないし、密輸も関係ない。浮気に悩む奥さんの相手がほとんどだ。人の生き死にを見るのは、もうたくさんだ」と答えます。そうしたやり取りから推測できるように、本書では、「警察と探偵の微妙な距離感」にも言及されています。「民間人である探偵を捜査に参加させることは、当然できない。だが、彼らの持っている情報を流してもらうだけでも、ずいぶん捜査に役立つ。情報を収集する場合にも、警察が動くより、探偵が動いた方が、情報を引き出せる確率は高い。警察をいう組織を嫌悪している人間は、想像よりもはるかに多い」。「警察上がりにできるのは、警備会社か探偵くらいだろ」……。

 

あらすじ] 志乃と省吾の隠された因縁

児童養護施設で育ち、15歳の時に真田賢吾という医師に養子として引き取られた真田省吾22歳。山縣に拾われ、世田谷区にある「ファミリー調査サービス」という探偵事務所に、住み込みで働いています。ある日、中西志乃と、父・克明(主に海外のアンティーク家具の輸入を行っている中西運輸の二代目社長)の秘書であり、執事のような役割を演じている長谷川功から、「女子中学生」を探しだし、監視してほしいという奇妙な依頼が持ち込まれます。志乃は、12歳のとき、母親が自動車事故で亡くなった直後から、人が死ぬ夢を続けていました。夢で予見した人の死が現実のものとなる確率は100%。果たして、女子中学生もまた、死ぬことを余儀なくされるのでしょうか? 

 




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