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『小説 談合 ゼネコン入札の舞台裏』 - 「元談合マン」が浮き彫りにした談合のリアル

「談合を扱った作品」の第二弾は、清岡久司『小説 談合 ゼネコン入札の舞台裏』(講談社文庫、1994年)。白鳳建設の「談合マン」である第五営業部長・立川が主人公。東京湾ウォーターフロントに建設予定の国立オペラハウス工事の入札指名をめぐり、建設族の議員を巻き込んで展開されるドス黒い駆け引きが克明に描かれています。著者は、ゼネコン(戸田建設)の常務として、実際に談合に加わってきた人物。初刊本は、1989年に三一書房から刊行された『小説ウォーターフロント』。

 

[おもしろさ] 談合の実態や入札に至る過程の描写は迫力満点

談合マンとしての著者の経験が生かされており、談合の実態や入札に至る過程の描写は迫力満点。関連して、①政界への裏工作に使われる巨額の資金は、「使途不明金」と称される項目で処理され、工事金額に上乗せされること、②役所への圧力に際しては天下りの高級官僚が大きな役割を果たすこと、③談合には、業者の談合マンたちによる「正規の談合」と政治家同士の「密談」が存在すること、④談合を普遍化したのは、あらかじめ入札に参加できる業者を特定する「指名入札」という制度と大いに関連していること、⑤談合を糾弾するマスコミの動きや検察による取り調べにもかかわらず、なかなか根絶できなかったのですが、日米経済摩擦をきっかけに、国際的な批判を受け始めていることなどが指摘されています。

 

[あらすじ] 会社の発展に大きく貢献した談合マンは懲戒免職に

政治家の取り込み工作やライバル社の攪乱工作といったダーティワークに携わり、入札権を勝ち取るため、奔走する立川。最大の切り札として、それなりの政治献金と引き替えに、民自党の大物代議士である大塚剛造を味方につけたことが、大きな効果をもたらしています。入札に参加できる業者が決まると、ここで業者の談合マンたちが全員集合となって、いよいよ談合と呼ばれる密談が開始。司会役が、いろいろな有形無形の駆け引き発言をうまく制御しながら、会議を進めていきます。一度ならず、二度、三度と回を重ねるうちに、徐々に受注する業者が絞られていくわけです。今回は、最後まで二社がお互いに譲らなかったため、結局、建設省の局長の「白鳳さんの熱意に感心しております」という「天の声」で、白鳳建設に決まることに。こうなると、あとの入札はまったくのセレモニー。立川にとって、これですべてが終わるはずでした。が、翌日の新聞に、その決定に有力代議士が介在し、談合で落札業者が決まった可能性があるという記事が掲載されることに。談合を糾弾するマスコミの報道にプラスし、白鳳建設の関係者や大塚代議士までもが検察による取り調べの対象になるのですが、事件はウヤムヤのまま終わってしまいます。ただ、白鳳建設を大きく発展させた影の功労者とも言うべき立川は、懲戒免職になってしまいます。ところが、そのままでは終わりませんでした。彼はアメリカの建設業者の代理人となって、日本の建設業界の談合潰しを始動させたからです! 

 




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