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男性側からもジェンダー不平等を考える──『なぜ男は救われないのか』

なぜ男は救われないのか作者:リチャード・V・リーヴス太田出版Amazonこの『なぜ男は救われないのか』は、ジェンダー平等を考えるにあたって、見過ごされがちな「男性が被っている不利益」に目を向けて、現代の男性がどのような苦境に陥っているのか。また、…

女性乗組員だけで構成された恒星間宇宙船内で起こった爆破事件の犯人を追う、宇宙SF×ミステリ長篇──『漂泊の星舟』

漂泊の星舟 (ハヤカワ文庫SF)作者:北清 夢早川書房Amazonこの『漂泊の星舟』は、日系アメリカ人である北清夢(きたせい・ゆめ)の長篇デビュー作にして、居住可能な惑星を探るための恒星間航行中に起こった爆破事件の謎を追う宇宙SF×ミステリな長篇だ。北…

食の好みや精神疾患まで、様々な要素が免疫系や腸内環境と関係している可能性を示す一冊──『脳の中の免疫、免疫の中の脳』

脳のなかの免疫、免疫のなかの心みすず書房Amazonこの『脳の中の免疫、免疫の中の脳』は精神科医で皮膚についての著書もある(前は皮膚科医だったから)著者が、「こころと免疫」の関係について書いた一冊だ。免疫は外部からやってきた細菌やウイルスといっ…

本当にスマホは若者の心を蝕むといえるのか?──『不安の世代: スマホ・SNSが子どもと若者の心を蝕む理由』

不安の世代作者:ジョナサン・ハイト草思社Amazonこの『不安の世代: スマホ・SNSが子どもと若者の心を蝕む理由』は、『社会はなぜ左と右にわかれるのか』などで知られる社会心理学者ジョナサン・ハイトによる最新の著作で、スマホやSNSが子どもたちに大き…

負債に頼らない経済成長は可能なのか?──『世界は負債で回っている』

世界は負債で回っている作者:リチャード・ヴェイグ東洋経済新報社Amazonこの『世界は負債で回っている』は、銀行の設立など様々な金にまつわる仕事を経験してきたベンチャーキャピタル兼作家リチャード・ヴェイグによる、負債と経済成長についての一冊になる…

遺伝子ではなく「代謝」に注目して生命をとらえ直す、化学ノンフィクションの傑作──『生命は変換の環である──生・死・再生のディープケミストリー 』

生命は変換の環である――生・死・再生のディープケミストリー作者:ニック・レーンみすず書房Amazonこの『生命は変換の環である』は、生化学系のポピュラー・サイエンス・ノンフィクションの名手であるニック・レーンの2022年の最新作にして、クレブス回路 (Kr…

公共を拒否し、国からの離脱を求める人々が社会を破壊する──『破壊系資本主義――民主主義から脱出するリバタリアンたち』

破壊系資本主義――民主主義から脱出するリバタリアンたちみすず書房Amazonこの『破壊系資本主義』は、新自由主義の研究者クィン・スロボディアンによる、急進的市場主義者たちの歩みを描き出した一冊である。急進的市場主義者とはなんぞやと思うかもしれない…

独裁者になるなら身を守るために絶対に読んでおきたい一冊──『独裁者の倒し方: 暴君たちの実は危うい権力構造』

独裁者の倒し方: 暴君たちの実は危うい権力構造作者:マーセル・ディルサス東洋経済新報社Amazonこの『独裁者の倒し方』は、ドイツのキール大学安全保障政策研究所で客員研究員をつとめるマーセル・ディルサスによる、独裁者の倒し方について書かれたノンフィ…

何のために火星移住するのか?──『科学的かつ現実的で、崇高かつロマンティックな 火星移住計画』

科学的かつ現実的で、崇高かつロマンティックな 火星移住計画作者:ロバート・ズブリン講談社Amazonこの『火星移住計画』は長いキャリアを持つ宇宙工学者、原子力工学の博士号や熱核融合研究の分野の経験もあるエンジニア、火星協会の創設者でもあるロバート…

2025年、読んでおもしろかった本を振り返る!

今年は4月に子どもが産まれて特にその周辺月がバタバタしていたのもあって近年もっとも本が読めなかった一年だったが、年末年始の読書のお供にできるよう、SF・ノンフィクションを中心に振り返ってみよう。今年は特に前半の方はノンフィクションが、後半の…

統合失調症を患い、矛盾した記憶を「真実」として抱える語り手による、サイコロジカルホラーの傑作──『溺れる少女』

溺れる少女作者:ケイトリン・R・キアナン河出書房新社Amazonこの『溺れる少女』は、ホラーや名手として知られる作家、ケイトリン・R・キアナンによるサイコロジカル・ホラー長篇だ。原書2012年刊。世界幻想文学大賞の最終候補、ネビュラ賞最終候補など様々な…

ラテンアメリカン・ホラーの傑作長篇──『秘儀』

秘儀(上)(新潮文庫)作者:マリアーナ・エンリケス,宮﨑真紀新潮社Amazon毎年この時期(12月頃)は年間ベストについて考えている頃合いだが、「あれは絶対ベストに入るな〜」という作品でも、時間的な都合で記事を書けていないものも多い。そうやって取りこ…




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