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ナイトクルーズ55 寝静まる花街Ⅱ。

こんばんは!

 

ええ感じに寒い。

いつもの阪神尼崎駅前の公衆トイレが長々と工事中で、道すがらの公園で小用ナド足しつつ。

 

今日は大阪の新地の一つ、守口市にある滝井新地を訪ねる。

 

(参考記事)

hungryman888.hatenablog.com

かなり以前の記事になるが、大阪の五大新地(飛田・松島・今里・信太山・滝井)中最大規模を誇る飛田新地を営業時間外に訪ね、その表情を楽しんだ。

 

今夜は飛田とは対照的な、最も規模も小さく「知る人ぞ知る」マニアックな新地と呼ばれる滝井新地をちょっと覗いてみたい。

 

いっそ風俗レポでもやれば?とツッコまれそうだが、興味の対象は風俗街特有の空気感であって、エロい店のサービス内容そのものではない。男の性欲なんて単純なモノだ。私の文章力で、世にゴマンと溢れるその手の記述の中、独自性なり差別化なりを発揮する自信もない(そもそも風俗レポを書こうにも圧倒的資金難がある)。

 

こう、何となくアングラ臭漂う物(場所)が好きだ。

 

例えば今世の街並みなど、確かに小奇麗だが画一的で面白味に欠ける。どこへ行ってもどこかで見た景色。そこに居並ぶ店の顔ぶれまで同じと来るから全く欠伸も出ない。

 

そこで例の「昭和ノスタルジア」に逃避する訳だが、なかんずく賭場に酒場に置屋見世物小屋など何でもアリ、ならず者が仕切っていたであろう怪しげな終戦直後バラック歓楽街にこそ、私は都市文化の華を見る。

 

世代的に実際見た訳ではないのだが、渦巻くカオスなパワーに魅力を感じないか。日本のアングラカルチャーのルーツ。建前商売である風俗など(大昔の遊郭由来の場合もあるが)、今や希少となった「バラック系」コンテンツの生き残りと言える。

 

独特のディープな空気を楽しみに行く。なに、散歩するだけならタダである。但し、営業時間中は写真撮影が厳しいのと、冷やかしは欠礼に当たるため、今回も新地が完全に寝静まる午前1時~2時頃の現地到着の予定だ(ヘタレ)。

 

・・・

 

淀川通り。右手の土手が淀川。

東淀川区菅原。

大阪内環状線から豊里大橋。淀川を渡る。

だから何だという事もないのだが、若かりし頃このルートで毎日通勤していた事を思い出し、懐かしさでつい。

 

淀川を渡り切った辺りで路地に入る。今夜の目的地だ。大阪市守口市の市境が交錯する、ナチュラルにカオスな(?)土地である。

 

京阪電鉄滝井駅前だ。

が、新地の最寄りとして紹介されているのは、ひと駅大阪寄りの千林(センバヤシ)駅である。道なりに直進し、千林駅から散策を始めるとしよう。

 

両駅とも新地からの距離はさして変わらないようだが、違いとして千林駅前には大きな商店街がある。「商店街見てから新地へ遊びに行けよ」という事なのだろう。私の大好物、アーケード街だ。そうさせて頂きますとも。

 

えらい勿体つけるようで恐縮だが、滝井新地一点集中で記事を書いたら一瞬で終わりそうな気がする。本当に小さな新地なのだ。

 

線路沿いの道。アーケード入り口でどんつきになる。

では千林商店街拝見といこう。

アーケードに入ると間もなく現れる千林駅

 

しばし商店街を歩く。

おっ!ディープなお店発見。

私が法学部の学生だった頃(大昔)の記憶では、刺青は医師法に触れる可能性大。こんなデカデカと看板上げようモンなら即摘発食らいそうだが、法律変わったんかな?

 

大の銭湯好きである私はスミなど入れてはいないが、そう言えば家の近所にもタトゥースタジオが1軒開業している。これこれ、こーいうの!私好みのアングラ臭漂うコンテンツの一つだ。お店もお客さんも大いに盛り上がれば良い。

 

アーケードの終点近く、大阪メトロ千林大宮駅

京阪千林駅と地下鉄千林大宮駅を結ぶアーケード街、という訳だ。

 

で、アーケード終点。

来た道を引き返し、新地へ向かうとしよう。

 

・・・

 

味のある廃墟だ。

スマン、空店舗と言うべきだったか。

 

アーケードを出た所。

この線路沿いの道を、最初に立ち寄った滝井駅方面へ引き返す。

 

滝井新地に興味を持ったきっかけだが、とにかく土地の由緒がはっきりしないのである。

takii-shinchi.jp

このような割と詳細なガイドの類もいくつか見たが、新地の由来、歴史等については全くと言って良い程触れられていない。謎めいた花街だ。

 

ひょっとして旧「青線」!?との一説もあり。

ja.wikipedia.org

素晴らしい。バラックコンテンツ」の極みと言える。しかもその旧非合法売春地帯が、今や大阪五大新地の一角を背負い堂々と看板を上げているとなれば、いや全く賞賛に値する。

 

「目印」と紹介されるデフレ自販機。

この角を曲がる。

 

曲がった先の路地。

そのまま直進すれば、この通りごく普通の住宅が並ぶ。

 

が、この路地、入ってすぐ二股に分かれており、右方向に折れるとそれは現れる。

目的地、滝井新地だ。この都会の隠れ里的ロケーションも実にヨイではないか。

 

で、こちらで営業している「料亭」だが(順不同)

以上8軒。

 

実に160以上の店舗数を誇り、一つの「街」として独特の景観を湛える飛田と比べ、小じんまりと普通の住宅に囲まれ擬態している。華やかさこそ希薄だが、これはこれでなかなかにダークな味わいというモノ。

 

住宅街に点在する職人さんのお店とか、子供の頃大好きだった駄菓子屋さんなんかまさにこんな感じである。予備知識なく当地に足を踏み入れても、間違いなくそのまま通り過ぎるであろう。

 

が、近付いてよーく見ると・・・。

この店がただのモノではない事を物語る注意書き。営業時間外で静まり返っているにも関わらず、ピリリと走る緊張感だ。

 

このディープな空気を吸い込むだけで私は充分満足なのだ。

 

わずか8店舗で廃れる事なく連綿と営業を続ける。何か際立った独自性でもあるのだろうが、こればっかりは玄関前を散策するだけの者には知る由もない。

 

が、それで良い。このミステリアスで小さな小さな花街が、エロいオジサンに至福の時を末永く提供し続ける事を願っている。

 

・・・

 

新地の程近く、かつてこの界隈が青線地帯であった事の証左と、とあるサイトに紹介されていたスナックの廃墟。まだあった。

はて?飲み屋さんと風俗店なんてどこでも隣り合っているモノ、というのが素人考えだが、これまたスナックの看板を上げた「別の何か」であったとでも言うのだろうか。

 

もう一つ。「滝井新地も昔はもっと広かった」とする証言に沿い、歩いてみたこの商店街。先程の千林商店街と新地との中間にある。

かなりそれらしい「匂い」が漂うが、いかがだろうか。

 

既に人々の記憶から抜け落ち、故に想像を掻き立てる「旧バラックコンテンツ」である。

 

お読み頂き、ありがとうございました。




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