こんばんは!


神戸ポートアイランド。再訪だ。
前回記事の続編になるのだが、そのキッカケとなったネット動画も今一度貼り付ける。
島の中央部に居住区と商業施設、そして外周はぐるり神戸港(現在港湾施設は全てここと六甲アイランドに集約されており、旧神戸港跡地は公園として再整備されている)。
この種の巨大人工島の先駆けでもあり、埋め立て地特有の殺風景さを感じさせない美しい街並み。まさにミナトコウベの「縮図」とも言えるこの有名なニュータウン。
これが現在、寂れ狂っていると言うのだ。
動画の中で、寂れるポーアイ(神戸ポートアイランド)の証と挙げられているシャッター商店街。その場所をいつものナイトクルーズで把握しておく、これが前回記事。
そして今回、明るい昼間に再訪し、実際どうなのかこの目で確かめようというワケだ。
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それでは、「一軒だけ残ったスーパーマーケット」コイツから見てみよう。


前回記事と違い、営業中。ちょっと中を覗いてみる。
中に入ると手前が専門店街(主に飲食店)、画像奥がスーパーマーケットになっている。

現在昼食の時間帯は少し過ぎているが、「一軒だけ残った」ショッピングセンターならば尚更、もう少し賑わっていても良さそうなものだ。
隣接する東急ポートアベニュー。

動画で「案内板はテナントで埋まっているが実際は・・・」と紹介されていた奴だ。
確かに案内板は賑やかだが、さあどうだ。



わお!街路樹の影が涼しげで、かつてはウィンドショッピングがてらのそぞろ歩きが楽しかったであろう。
ちなみにテナント番号1番は「トーホースーパー」となっている。他美容室、カフェレストラン、弁当チェーン、ベーカリーにケーキ屋さんなど。ポーアイにお住まいの方々を対象としたお店が入居していたようだ。
動画の中で、この「シャッター街」化の原因を、阪神淡路大震災を境にポーアイの人口が最盛期の20000人から15000人に減少した事、ここに求めているが、それでも15000人もの方が現在も島内にお住まいなのだ。
地域の人口が3/4に減少すれば、身近な小売り店舗がこれほど根こそぎ薙ぎ倒される物なのだろうか。経済学には詳しくないが、少し腑に落ちない点ではある。
「住民の世代交代が進まず高齢化が進んどる。病院クリニック関係は流行るわな。」

動画配信者のちょい皮肉交じりの解説。市内から大きな総合病院をいくつか誘致している。
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続いて前記事同様、市民広場付近を散策する。まずはここだ。






「引っ越しを検討中の者です。ちょっと写真撮らせて下さい。」
もし住人や警備員に不審がられたら、こんな事を言おうと考えていた。が、ここポートピアプラザでは、一人として人とすれ違う事はなかった。
換気中?

或いは奥に営業中のテナントでもあるのか?
おっ!

噴水は動いている。
で、あの廃墟化したスポーツクラブだ。




昼間に見ると荒れた感じがよけいに目立つ。閉鎖されてから相当経つのであろう。
昼間のワールド記念ホール。

それは良いのだが、ホール前の道路。


前記事の丑三ツ刻同様閑散としている。
市民広場方面を望む。

近代的で整然とした佇まい。今見ても古臭さは感じない。



この界隈だけ少し賑わっていた。何かイベントをやっているようだ。
ポートライナー駅を越え市民広場へ入ると、再び閑散とする。




ひとけのない広場に鐘の音が響く。

午後3時の時報だ。
コンビニ撤退後の空きテナント前。



「夜のベール」という言葉がある。前記事で立ち寄った時は、さほど荒れた感じはなかったのだが、あのスポーツクラブ・・・程ではないか。
もう、ええかな。と思いつつも心を鬼にして神戸ファッションタウンへ。



かつては煌びやかなブティックが軒を連ね、前の広々としたプロムナードにはオープンカフェのパラソルなど並んでいたのかも知れない。
ボロボロの看板だ。


かつてここにあったお店のものだろうか。
交差する道路。

向かって来る者も去って行く者もいない。
違和感を覚える。
こちら神戸ポートアイランド、多くの住人が去り、或いは開発に失敗して宅地が売れず、元の山野に戻りつつある「限界ニュータウン」等とは明らかに違う。
荒れている個所もあるにはあるが、全体的にはこの通り、街並みは美しく保全されている。新築中のマンションもある。が、不釣り合いに人影が薄いのである。
象徴的なのがこれ。


信号機のない交差点が非常に多いが、渡っていて特に危険な感じもない。
15000人の住民、一体どこに居るのだろう。
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割と大箱のホテルをよく見かける。



島内にホール、会議場に展示場。そして神戸中心部までポートライナーで約10分という立地。ホテルはアリかも知れない。
遠くに見える赤い欄干が神戸大橋。

あれを渡れば三宮だ。
そして逆の南側には神戸空港島がある。この立地を生かし、もうワンチャン狙えそうなものだが。
・・・
ん?ポーアイの住民は娯楽に買物に三宮元町、新開地あたりに出かけている、そういう事か?
確かに三宮まで10分の立地なら、あえて島内で用事を賄う必要もない。現在島外へ出ているか家で昼寝でもしているか、そのどちらかなのであろう。
言われてみれば、この何とは無しに閑散とした雰囲気、「昼下がりの住宅街」のそれだ。
震災の折、当地は地盤液状化によって大きな被害が出たが、他の被災地(我が地元西宮含め)も液状化こそ無かったがそらもう凄いモンだった。問題は震災からの復興後に「なぜ人が戻らなかったか」である。
この先は私の勝手な推論になる。
あの震災とほぼ時を同じくして、我が国は大きな転換点を迎える。永らく続いた右肩上がりの好況は終わり、失われた20年(30年?)に突入する。
日常生活から医療に学業、場合によっては仕事まで、ひとつところで完結するニュータウンの暮らし。
この「新しい」ライフスタイルの提唱は、ニュータウンが盛んに造成された高度成長期からバブル期までの、長い長いムーブメントながら所詮は一過性の物。何の事はない、せっかく切り拓いた宅地を売らねばならぬ。
バブルが弾けこの価値観も過去の思い出となり、無用の物が淘汰されリセットされた結果が「現住民15000人」ではないのかな?
商店街が寂れ散らかす一方で、新築マンションが次々と建設中なのも、これで辻褄が合う。住民のための商業娯楽施設なんぞ初めから需要がなかったのだ。
こけら落としの際、「最新技術を投入した夢のニュータウン」という事で、あれもこれもと欲張り過ぎたな、世界最大の人工島(当時)よ。
・・・
いい所だ。


宝クジでも当たったら、ここで「都会のスローライフ」を楽しもうか。私の大好物「バブル遺産・兵共が夢の跡」を心から堪能しつつ。
あ、そうそうこれ。

ぐるり見回すと、立入禁止エリアに物を落としそうな奴はこのマンションのみ。

老朽化し、外壁や窓枠、手すり等が落下しそうな感じではない。
何だろう。下を通る通行人に物を投擲するユニークな住人でもいるのだろうか。
まあええか。躑躅が咲き誇っている。


周辺甘い香りが漂っていた。
・・・
しおさい公園に立ち寄り、引き上げるとしよう。


少し離れているので、ジクサー号で移動する。
到着。




第二工区へ移転したコンテナヤードの跡地だ。
ほう、(旧)神戸港が一望できる。

割と穴場かも知れない。
屋形船風?


面白い形の遊覧船が入港してきた。
お読み頂き、ありがとうございました。
