以下の内容はhttps://hpn.hatenablog.com/entry/2026/03/15/192629より取得しました。


AZ-GTi用三脚の新調

遅ればせながら、昨年から冷却カメラを用いた赤道儀化AZ-GTiの本格運用を始めた*1わけですが、その矢先……


三脚のロックナットのゴムが劣化して、ちぎれ始めてしまいました。


この三脚で使われているゴムは、お世辞にも高品質とは言い難いもので、購入してわずか1年半後には石突部分のゴムがボロボロになってしまったほどです。ロックナットの方は購入後7年近くももったので上出来とも言えますが、このナットはそう頻繁に使ったわけでもないですし、やっぱり「値段なり」*2と言わざるをえないでしょう。


まぁ、問題がここだけなら(見かけはともかく)輪ゴムでもグルグル巻きにして使い続ける方法もあったのですが……この三脚についてはそもそも不満がありました。すぐグラグラになってしまうのです。


原因はハッキリしていて、三脚の脚頭と脚をつなぐボルトが頻繁にゆるんでしまうのが大きいです。締め直せば一時的に持ち直しますが、そもそもこの部分の遊びが大きめなので*3締め直したところですぐゆるみますし、元々捻じれ方向の力には弱いので、あまり根本的な解決にはなりません。


1万円を切る価格を考えれば、実用面では十分頑丈で、特に眼視レベルでは問題ないのですが……写真用途で使おうとするとさすがに不安を感じるところです。


そこでこの際なので、三脚を新調することにしました。




まずは、現在の三脚の上にどれだけのものが載っているのか確認します。写真撮影において、今まで最も重量級だったのはFRA300 proの約3.1kg(バンド、アダプター、ドブテイルバー込み)。ここに架台とハーフピラー、ウェイト、ウェイト軸、ガイド鏡などを追加していくと……


大雑把に言って10kg程度でしょうか。架台の追尾精度的に、これ以上大きな鏡筒を載せるつもりはないので、荷重はこのあたりが上限と考えてよさそうです。


一方、AZ-GTi付属の三脚の本体重量は1.8kg。いくら三脚が頑丈でも軽快さが失われては元も子もありませんし、ここからあまり大きく増やしたくはありません。


また、現実的には価格も重要です。自分がAZ-GTiを購入したのは2019年5月のことで、当時三脚とのセットで税込3万4000円を切っていました。ここから計算するとAZ-GTi単体ならせいぜい2万5000円程度*4で、これを載せる三脚に5万も6万も出していられません。どんなに出しても2~3万が上限でしょう*5


ということで、条件としては……

  • 最大積載重量10kg以上
  • 本体重量2kg以下
  • 価格2~3万以下

といったあたりになります。


参考までに、手持ちの三脚の中でスペックの近いマンフロットの「190プロアルミニウム三脚 3段」(最大積載重量15kg、本体重量2kg、実売価格1万5000円前後)に載せてみると……


付属三脚と比べて圧倒的に安定しています。今まであの貧弱な三脚で問題らしい問題は発生していなかったのですから、このくらいの強度があればまずは十分そうです。



ちなみに、参考までに他の方々がどんな三脚を利用しているのか軽く調べてみると……


有名な天体写真家のKAGAYAさんは、サイトロンのカーボン三脚「SCT-33/AD-SW」を利用。脚の太さ最大40mm、11層カーボン採用の極めて頑丈な三脚です。最大積載量は約30kgに達し、アダプターを交換すれば様々な架台を載せることが可能です。それでいて航空機内への持込みが可能なコンパクトさが魅力で、国内外問わず移動の多いKAGAYAさんらしい選択です。

www.syumitto.jp


ただし、価格は税込7万円近くもします。長距離移動を伴わない自分の使い方&載せる架台の価格を考えると、さすがにちょっと正当化できる出費ではありません。


他には、INNORELの「RT90C」という中華カーボン三脚を使っているケースが多く見られました。自分と同じく都心にお住いのにゃあさんのところもそうですね。

tentaip.space


脚の太さ最大40mm、10層カーボン採用の4段三脚で、最大積載量*6は実に40kgを誇ります。アダプターの交換で様々な架台を載せることができるのはSCT-33と同様。価格も一時期より上がったとはいえ、Amazonにて3万円台で購入可能です。


いわゆる定番ではあるらしく、かなり魅力的なのですが……重量が2.72kgとかなり重いのが難点。人力で荷物を運んでいる自分にとって、プラス1kgは決して無視できる重さではありません。他の架台を載せる予定もありませんし、明らかにオーバースペックでしょう。



というわけで当初の予定通り、上記の条件を元に三脚を探します。狙いは、INNORELやARTCISEなどのいわゆる中華カーボン三脚。RT90Cもそうですが、一時期より値上がりしたとはいえ価格の割に品質は良さそうですし、狙い目です。


Amazonをウロウロして、あーでもない、こーでもないと悩んだ結果……以下の4つが候補に残りました。


INNOREL KT364C
最大脚径:36mm(10層カーボン) 最大積載量:30kg 本体重量:1.8kg 価格:26599円

  • INNOREL
INNOREL LT324C
最大脚径:32.5mm(10層カーボン) 最大積載量:30kg 本体重量:1.75kg 価格:27999円

  • INNOREL
INNORERL RT80C
最大脚径:32mm(8層カーボン) 最大積載量:20kg 本体重量:1.8kg 価格:22999円

  • INNOREL
ARTCISE CT80C
最大脚径:32.5mm(8層カーボン) 最大積載量:20kg 本体重量:1.6kg 価格:17800円

  • ARTCISE


このうち、KT364CとCT80Cは普通のカメラ三脚、LT324CとRT80Cはトッププレートとボールアダプターとを入れ替えることができるタイプの三脚です。


後者は、トッププレートがジッツオ互換の汎用品なので、これを別のものに入れ替えることで様々な架台を載せることが可能になりますが……そのかわり脚頭が大きくて、三脚がかさばります。上で書いたように他の架台を載せる予定もないので、その分だけむしろマイナスです。


となると、KT364CとCT80Cの二択ですが……

  • 積載能力的にはどちらも十分。
  • KT364Cには、不要な延長ポールが付いてくる。
  • KT364Cには水準器がない。
  • CT80Cにはストーンバッグが最初から付属している。
  • CT80Cの方がやや軽量。
  • 価格差約1万円。

といったあたりを考慮して、CT80Cを買ってみることにしました。まぁ、もしイマイチだったとしても、AZ-GTi付属三脚よりダメということはないでしょう(^^;




発注後、中2日たって商品が到着しました。早速、箱の中身を改めます。


入っていたのは三脚本体(ストーンバッグ装着済)と三脚ケース、そして三脚ケースのポケットの中に、交換用のスパイクとメンテナンス用の六角レンチが入っていました。三脚ケースは想像以上にしっかりした作り。三脚本体よりやや大きいサイズなこともあり、AZ-GTiのハーフピラーを三脚に付けたままでも収まるかな?と思ったのですが、残念ながらそこまでの大きさはありませんでした。


広げてみると、さすがにしっかりした安定感です。縮長のサイズ感としては「190プロアルミニウム三脚 3段」と似たような感じですが、それよりぐっと軽いのは大きな魅力。もしAZ-GTi用としてダメでも、「190プロアルミニウム三脚 3段」と入れ替えればいいかな……( ̄w ̄;ゞ


脚頭には3/8インチねじと水準器が。水準器の精度はおそらく「そこそこ」でしょうけど、あるとないとでは利便性が大違いです。


三脚の脚の開き具合は、脚の付け根のロックを操作することで3段階に調節できます。ただ、このロックにはスプリングが仕込まれておらず、ロックを引き上げて(写真中段)脚の角度を変えたら、再び手動でロックを下ろす(写真下段)必要があります。クイックさに欠け若干面倒ですが、大した問題ではないでしょう。


ハーフピラーと赤道儀化AZ-GTiを載せてみました。一見安定しているように見えますが……上の方をつかんで揺すってみると、案外グニグニとたわみのようなものが感じられます。上で示した「190プロアルミニウム三脚 3段」よりもまだ悪いくらいで、一瞬「やっちまったか!?」と思ったのですが……よく観察すると、どうもゴム製の石突が悪さをしている感じ。確認してみると、握力の弱い自分が石突の横腹を指で挟んで押しただけでも弾力が感じられる程度には凹むので、石突自体がだいぶ柔らかそうです。おそらくコストダウンの影響で、芯になる金属部品の体積が少ないのだろうと思います。


というわけで、屋外の本番環境ではスパイクに交換した方が無難でしょう。床が傷つくので今はやりませんが(^^;


また、長い鏡筒を使うわけではないので、この際なのでハーフピラーも取り去ってしまいましょう。


AZ-GTi付属の三脚(写真左)は天面がフラットではないので、ハーフピラーを除いてしまうとウェッジ部分がうまく載らなかった(ガタついてしまう)のですが、CT80C(写真右)の場合、その心配はありません。ただし、中央の3/8インチねじは固定されているため、ウェッジをねじ込んだ際、ウェッジが望ましい方向*7を向くとは限りません。そこで、適当な厚さのスペーサーを脚頭とウェッジの間に噛ませて、ねじ込んだ時のウェッジの向きを調整します。今回は偶然、100均で買ったポケットファイルの表紙(おそらくポリエチレン製)がちょうどいい厚さでした*8


組み上げるとこんな感じ(石突は未交換)。三脚の上の構造物の背が低くなって、安定感が大きく増しました。実際のところは運用を始めてみないと分かりませんが、少なくともAZ-GTi付属の三脚よりはマシなはずです。

*1:デジカメを使ったポタ赤的な使い方は以前からやっていましたが。

*2:とはいえ、自分がセットを買った当時(2019年)の三脚の単品価格はなんと税抜7000円(!)です。文句を言える筋合いでもありません(^^;

*3:ワッシャーを追加して遊びを減らしているのも見かけたことがありますが、その場合は脚の開閉が渋くなりそうです。

*4:実際に単体での販売もありましたが、そちらは税込3万円程度で、セットより割高になっています。

*5:本当は5~6万も出せば安定するのは分かっているのですが、写真用としては所詮短焦点専用のサブ機なので、そこまでの精度は求めていません。

*6:中華三脚で言う「最大積載量」は「これ以上載せたらぶっ壊れる重量」だと思っているので、話半分程度に(^^;

*7:赤道儀を載せたとき、北側に脚があるとバランス的に安定します。

*8:本当ならアルミ板でも使った方が剛性的にはいいのでしょうけど。




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