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セール漁り&(いまさらの)Askar FMA135簡易レビュー(外観編)

13日の土曜日、シュミットさんでセールがありました。
syumittoblog.blog.fc2.com


この手のセールには大抵顔を出しているので、この日も開店前に列へ。開店十数分前、自分が並んだ時には数人が並んでいるのみでしたが、午前10時の開店時には20人近くが並んでいました。


店内は、手前のレジ前に鏡筒や補正レンズ、各種フィルターなどが並び、奥のスペースには主に双眼鏡が。いずれもまぁまぁ安くなっていて、お買い得感はあります。この日は「絶対これを買う!」といった目標はなかったのですが……



……あれぇ(゚_。)?


どうやら、気絶している間に心の中の惨多苦老師サンタクロース*1が少々暴れたようです。


価格は税込45800円。普段の価格が税込49350円、10/31の値下げ前の価格が税込65670円でしたから、なかなかお得でした。まぁ、発売当時は税込39820円だったのですが……それはそれ、ということで(^^;




というわけで、今さら感もありますが、AskarのFMA135です。2021年に発表された口径30mm、焦点距離135mmのミニ望遠鏡。サイズは小さいながらも、EDレンズ1枚を含む3枚玉対物レンズ+3枚玉フラットナーを備えた本格的なアストログラフです。


これに手を出したのは、ASI533MC Proをサブ機として積極的に使うようになって、より広い写野が欲しくなったから。手持ちの鏡筒で最も焦点距離が短いのは「BORG55FL+レデューサー7880セット」の200mmで、これより短いのについてはカメラレンズが担当することになっていたのですが……画質やフィルターワークのやりづらさなどネックが多く、どうにも本格的に使う気になれなかったのです。


その点、FMA135なら、なりは小さくてもれっきとしたアストログラフですし、画質的にもおそらく十分でしょう。




内容物は、鏡筒本体とファインダー脚(鏡筒バンド)、1.25インチアダプター、ヘリコイド固定ねじの予備、そして説明書類です。各パーツは丁寧にビニールで個別包装されていて、配慮が行き届いています。また、ヘリコイド固定ねじは非常に小さくて紛失しそうなので、予備があるのは非常に助かります。


ただ、説明書の記述は海外製鏡筒のご多分に漏れずかなり簡素。多数追記がされている日本語版の方も、ファインダー脚(鏡筒バンド)にある複数のねじ穴の規格や配置等の記述がないなど、微妙にかゆいところに手が届かない感じがあります。




組み立ててみると、手のひらに載るようなサイズながらも凝縮感があり、満足感が高いです。キャップ類も金属の削り出しで高級感が。




さらに、対物レンズ側のキャップは中央が外れるようになっていて、ここにアメリカンサイズのフィルターが取り付けられるようになっています。このあたりは良い工夫だと思います。


キャップをねじ込む関係もあって、筒先には36mmのフィルターねじが装備されていますが、必ずしも一般的とは言い難いサイズのため、そのままでは少々使い方が難しいところ。シュミットではそのあたりも考えて「ステップアップリング 36-48」を発売していて、これを使えば2インチフィルターを装着できるようになります。
www.syumitto.jp


ただ、2インチフィルター(φ48mm)というのは、こちらも天文分野以外では一般的とは言い難く、応用面に課題が残ります。


そこで自分の場合、FMA135の後方にボーグのパーツを組み込みます。具体的には

と繋いで光路長32mm。ZWOの冷却カメラのフランジバックが17.5mmで、ここまでで光路長49.5mmまで消費します。FMA135のバックフォーカスは55mmなので、5mmのスペーサーを挟めば光路長54.5mmとなり、ここにフィルターを挿入すれば、おおよそ丁度いい光路長になります。


フィルター厚と光路長の関係については以下を参照のこと。
hpn.hatenablog.com


ボーグのフィルターBOXn【7519】は、2インチフィルターに加え、カメラ業界で一般的な52mm径のフィルターも使用可能なので、こう組むことで使い勝手は格段に良くなります。



さて、FMA135に付属のファインダー脚(鏡筒バンド)にはねじ穴が複数設けられています。上面と底面の中央には1/4インチねじ(カメラ業界で言うところのいわゆる「カメラねじ」、「細ねじ」)のねじ穴があり、その両脇にはM5のねじ穴が。側面にもそれぞれ3つずつM5のねじ穴が開けられています。鏡筒やアクセサリの固定は、ビクセンファインダー規格のアリガタに加え、これらを利用することになります。


そこで、試しに手持ちの機材でさっと組み上げてみるとこんな感じ。




ファインダー脚(鏡筒バンド)は1/4インチねじでビクセン規格アリガタに固定。ガイドシステムの方はエツミの「ボールヘッドシューM」の下に同じくエツミの「1/4インチ-1/4インチ スクリュー」をねじ込み、鏡筒バンドの1/4インチねじ穴を利用して留めています。


一見よさげに見えますが、鏡筒が1点留めで強度的に若干不安ですし、ガイドシステムの固定はさらにまずい雰囲気。というのも、ファインダー脚(鏡筒バンド)に開けられているねじ穴がかなり浅く、「1/4インチ-1/4インチ スクリュー」が奥までねじ込めていないのです。




ワッシャーを4枚も挟んでようやく多少は安定しましたが、不格好であまり褒められた出来ではありません。測ってみると、鏡筒バンドに開けられている穴はどれもせいぜい深さ5mm程度しかなく、固定力には一抹の不安が残ります。


一方のファインダー脚裏のねじ穴は、いずれも深さ17mmほどあるので十分使えそうですが……開けられているのが1/4インチねじ以外はM5ねじなのが問題。一般的なビクセン規格のアリガタでは、鏡筒の固定に1/4インチないしM6を使うのが前提になっていることが多く、M5だとワッシャーを噛ませてねじ頭の小ささを補う必要が出てきます。ファインダー脚(鏡筒バンド)のサイズ的に、M6のねじ穴を設けるのが難しかったのは分かりますが、なんとも惜しいところです。


そこで次善策。システム全体をファインダー脚(鏡筒バンド)で支えるのをやめ、手元にあった協栄産業の「ユニバーサル鏡筒バンド」で冷却カメラ自体を保持する形に*3




この場合、ファインダー脚(鏡筒バンド)は逆付けし、ガイドシステムはファインダー脚側の1/4インチねじ穴を利用して取り付けています。ファインダー脚側のねじ穴は深さがあるのでワッシャーは不要ですし、脚の分だけ高さが稼げるので「ボールヘッドM」のみを直付けできて安定感が増します。


ユニバーサル鏡筒バンドによってカメラの排気が妨げられそうですが、過去にもこの組み合わせで冷却カメラを使用したことがあり、異常もなかったので、限界を攻めなければおそらく大丈夫でしょう。



……と、一通り弄り回した後、片付けようとして……ちょっとしたトラブルが発生。




システムを分解したら、鏡筒後端のリングがボーグパーツの方についてきてしまいました。


幸い、それほど固く噛み込んでいたわけではなかったので、ほどなくして取れましたが……なかなかに肝が冷えました。このリング、鏡筒後端のねじをM42に変換するためのアダプタなのですが、厚さが2.5mmほどしかない上、カニ目の類もないので、万が一噛み込んでしまうと外れなくなってしまう危険性が十分あります。




FMA135自体、全てのパーツがねじ込みで組み立てられているので、思わぬところでその弊害が表に出てくることも。例えば、ヘリコイドの回転が比較的重めなので、回し方によってはヘリコイド~フラットナー間のねじ込みが緩んで慌てることもありました。


フラットナーを外すことなんてないし、上記のM42変換リングも外れていいことは1つもないので、どちらもロックタイトの類で留めてしまえば……とも一瞬思ったのですが、そうすると今度はファインダー脚の付け外しに支障が*4。案外悩ましいところです。


なお、このFMA135、付属の1.25インチアダプターを装着すると眼視も可能です。



バックフォーカスの関係で直視しかできないのが難点ですが、お手軽な観望用として双眼鏡感覚で振り回すのも面白そうです。




ちなみにこの日は、中野のケンコー・トキナーでも「ケンコー・トキナー冬の大感謝祭」と称してアウトレットセールが行われていました。
www.kenko-tokina.co.jp



そこで手に入れたのがこちら。



ちょっと小さめのカメラバッグ……といえど、内寸W270×H150×D80mmというまずまずのサイズで、価格は何と税込1500円。ちなみに会場には500円というさらに激安のバッグもあったのですが、そちらは大きさが小さめなのに加え、材質があまりに安っぽすぎて、さすがにパスしました(^^;




買った方は帆布製で見た目がいいのに加え、作りも案外しっかりしていて使い勝手が良さそうです。


ちなみにこのバッグ、調べてみるとB級品でも4000円ちょっとはする模様。いい買い物をしました(^^)
ec1.kenko-web.jp

*1:hpn.hatenablog.com

*2:接眼側の36.4mm雌ねじの外側にM42雄ねじが切ってある。

*3:こちらはこちらで、アリガタへの固定は1/4インチネジ1本だけなので一抹の不安はあるのですが(ただ、アリガタとの接触面積が大きい分いくらかマシ)。

*4:一応、ロックタイトが塗ってあっても、力をこめれば外れるけど。




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