普段、撮影時のガイド鏡としてはBORGの「ペンシルボーグ25」(生産完了品)を用いています。口径25mm、焦点距離175mmのF7と少々暗いですが、導入当時(2014年)としてはそれほど高価というわけではなく、星像も申し分ないので現在まで便利に使用しています。
一方、赤道儀化AZ-GTiを同時展開する場合、比較的広角のカメラレンズを使用していたこともあり、これまでは焦点距離25mm, F4のノーブランドCSマウントレンズをガイドに用いていました。
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しかし、焦点距離200~300mmくらいのレンズを用いる場合を考えると精度的にやや不安を覚えます*1し、焦点距離が短すぎてPHD2の「マルチスターガイド」を有効にできないのも難です。
そこで先日、ガイド鏡を追加購入しました。

シュミットの「ショップオリジナル 32mm F4 ガイドスコープ」です。価格は数量限定特価で税込4980円と激安。モノとしてはおそらくAstroStreetで扱われている「32mm F4 マルチファンクションガイドスコープ」と同じものです。

パッと見は鏡筒がカーボン製っぽく見えますが、カーボン風の模様が付いた外装が張ってあるだけで本体は総アルミ製です。価格の割に作りはしっかりしていて、本体のガタが問題になることはまずなさそうです。

鏡筒は二重構造になっていて、ねじ込み式の内筒を繰り出すことでピントを合わせます。ねじのピッチは細かく、かなりしっかりとピントを合わせることができます。合焦後は、赤いロックリングを締めこむことで内筒を固定する仕組み。ファインダーでしばしば見かける方式ですね。

全部バラすとこんな感じ。ねじ込み部分は7cm近くもあるので、スティック型のガイドカメラを最奥まで押し込むような使い方をしない限り、ピントが合わないことはまずないと思います。

接眼部は31.7mmスリーブ。加えて、外周にはM42, P0.75のねじが切ってあるので、TマウントやZWOなどのCMOSカメラを直付けできます。まぁ、このねじで固定してしまうとガイドカメラの角度が固定されてしまう*2ので、素直に31.7mmスリーブを使った方がいいとは思いますが……。

対物レンズはおそらく1群2枚の標準的なアクロマートレンズ。安価とはいえ、コーティングはしっかりされています。ちなみに、フタは金属製のねじ込み式のものがついてきます。ふとした拍子に取れてしまう心配がないとはいえ、付け外しはちょっと面倒ですね。
また、これに伴い、フード内部にはM42, P0.75のねじ溝が切られています。


後述するように像質は「もうひとつ」というところなので、このねじを利用して口径を絞ったり*3、色収差やシンチレーションの影響低減用に赤~近赤外のフィルターを装着してもいいかもしれません。

脚部にはミニアリガタが1/4インチカメラねじで取り付けられていて、一般的なファインダー台座に装着可能になっています。

このアリガタを外すと、10mm間隔で開けられた1/4インチのねじ穴が3つ現れるので、これを利用した柔軟な取り付けが可能です。

例えば「BORG55FL+レデューサー7880セット」に同架するとこんな感じ(例として、StarlightXpressのLodestarをガイドカメラとして装着しています)。ここで使われている、同じくシュミットで取り扱いのあるアリガタは10mm間隔で長穴が開けられているので、ベストマッチです。
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さて、気になる像質ですが、ASI290MCを用い、ペンシルボーグ25と撮り比べるとこんな感じ。

ペンシルボーグ25

32mm F4 ガイドスコープ
焦点距離が違うので拡大率が違うのはともかく、F4という明るさもあってか像はそれなりに甘いです*4。実際、夜間に使ってみても星像はややぼってりしていました。
とはいえ、ガイド鏡に良像が求められるわけではありませんし、一通りちゃんと写ってくれれば十分でしょう。このご時世、これが5000円を切るのですから、ありがたいことです。