はじめに
最近、各職能間でタスク管理方法が異なることが理由でチームのタスク管理・運用がうまく回っていないと感じる場面が増えてきました。 それらを改善するために、全ての職能のタスクをBacklogでの一元管理への移行を進めています。
そんな中、「せっかくなら移行を機に、もっと良いやり方を模索したい」と思い、今回のJbuG(Japan Backlog User Group)に参加することにしました。
(余談) 前回登壇した勉強会をきっかけにできたご縁から、このイベントを知ることができました。個人での挑戦が、新しい学びの場に自然とつながっていく面白さを感じました。
イベント概要
心に残ったことばと気づき
1️⃣ 「段取り八分」を制する者はプロジェクトを制す!社外コラボの実践的アプローチ」:株式会社フィラディス 髙木俊輔
- 「Backlog」を中心に「AI」「人の力」のそれぞれの強みを活かし、プロジェクトを円滑に回していく
AIを用いてタスクの抜け漏れを減らし、人対人のコミュニケーションで各社が「目配り・気配り・心配り」ができるようにキックオフ・タスクレビューを行う
- 目配り:相手の状況や様子を注意深く観察すること。
- 気配り:相手のニーズや状況を理解し、気配りをする姿勢。 その上で相手に言われる前に適切な行動を取ること。
- 心配り:相手の気持ちを理解し、それを考慮した行動を取ること。相手の将来や可能性まで考えて行動すること。
会社を越境して自分たちから「プロジェクト成功に向けて妥協せず仕事をする」という共通認識をチームビルディングで浸透させている点が印象的でした。 その後、何か問題があった際はタスクレビューで「なぜ問題が発生したのか」「なぜ問題が発生してはいけないのか」を徹底的に認識を合わせる。
これらによって当事者意識を持って気配りができるチームになることを学びました。問題の本質を言語化することで、タスク管理以上に組織文化の土台づくりになっていると感じました。
2️⃣ プロジェクトにおける政治について:株式会社ヌーラボ 中道 一志
- 世間で言われる社内政治にはマイナスなイメージがあるが、それらは本当にマイナスなのか、むしろ組織の目標達成においては必要ではないのか
- 組織全体の目標達成というゴールに向けたものならば、必要な事
- どんなにフラットでも異なる人間である以上摩擦は生まれる
正直自分自身も社内政治という単語にあまり良いイメージはありませんでした。なぜなら政治という言葉から簡単に連想するのが「〇〇学園問題」や「ロッ〇〇ド事件」などマイナスなものが浮かんでしまい...
しかし「組織の目標達成がゴール」とした場合、その摩擦を解消するために社内政治を行うことは正しいはずです。社内政治を忌避して目標達成ができなかったら本末転倒。目的が正しければ"政治"もチームワークの一部なるのですね。
「周りで何が起きているのか、皆が何を考えているのか知ろう」
ちょうど「他者と働く」と内容が重なる部分もあり、より共感できました。レイヤー・職種によって見えている景色は異なるので、そこを埋めにいくのが社内政治の一歩目なのだと気づかされました。
3️⃣ Backlogにて、おもてなし申す ~はじめての京都コラボ事始め~:パシフィコ横浜 松原正和
- 自社が主導しているツールを相手に使ってもらうときのおもてなしに
- 相手がジョインする前にbacklogのアイコンやカラー・wikiなどを整えておき「自分たちのために作ってくれた」が伝わるように準備する
プロジェクトの合流は人対人の顔合わせと思えば「私たちはあなたたちをはたらけることを待ちわびてました」と気にかけていたことが伝わるようなスタンスが大切。
「人は見た目が9割」とメラビアンの法則あるくらいなので、ジョインしてからでいいやではなく、準備の段階からスタンスを見せてるべきですよね。
また発表資料が縦書きという斬新かつオシャレなスライドでした。スライド作成も苦手なのでぜひ見習いたいです...!
家族でbacklog使うの素敵でいいですね
— u-Hoshi (@u_Hoshi7) 2025年6月7日
#JBUG
4️⃣ 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ:株式会社ドリーム・アーツ 井上 拓也
- コンテキストリーダーシップを軸に上手くいった体験と上手くいかなった体験
- 時期と状況に応じて「指示命令型・ビジョン型・関係重視型・民主型・率先型・育成型」の6つの使い分ける
- 必要な段階を省略するとその後の型の時期に歪みが生まれてしまった
- どんな立ち位置でも組織の中で下地となる部分をサボらない・苦手な分野/立ち回りから逃げない
自分は初めて「コンテキストリーダーシップ」を知ったのですが、人生の経営戦略の著者山口周さんが提唱してるっぽそうです...(?)
コンテキストリーダーシップの話だとこの辺が参考できるのだろうか。https://t.co/R4KNzFRRm8 #JBUG
— 神田 佳積 (@kazumiks) 2025年6月7日
苦手なことと向き合うことに関しては、正直に自分もできていない時があります。「時間が〜〜〜」や「誰かが〜〜〜」など言い訳をしてしまう... けど、それが最終的に自分が苦しむことになるなら苦手なことでも取り組むべきだと。
また井上さんの発表は最初の掴みから終わりまで計算されており、ずっと集中して聴き入ってました。今後自分も勉強会などで登壇するときに聞き手の感情・状況まで考えた上でスライド構成・言葉を考えたいです!
スーパープロジェクトテーマパーク
発表の後に、ワークショップを行いました。 Backlogさんの「プロジェクトテーマパーク」を使って特別版を楽しみました。
細かい内容は割愛しますが、ルールが非常に作り込まれておりリアルのプロジェクトでありそうなことが多くありました。
残念ながら自分たちのチームはプロジェクト未達成だったのですが、その後の懇親会で酒の肴になったのでよかったです(?)
終わらなかったです😢
— u-Hoshi (@u_Hoshi7) 2025年6月7日
#JBUG pic.twitter.com/xS6rDAJYvU
今後試したいこと&チームに共有したいTips
実践アクション
- ✅ タスクレビューを導入
→ 問題の原因をチームで定期的に振り返り、認識のズレを防ぐ - ✅ AIによるタスク網羅性の担保
→ 抜け漏れ防止のためにチェックリスト生成や分類補助に活用 - ✅ おもてなし文化を意識
→ コラボ相手の立場・背景に配慮する姿勢を全員で共有
心がけたいマインド
- 👀 周囲の状況や他メンバーの考えを意識的に知ろうとする
→ 社内政治の第一歩は「気づく力」 - 💪 苦手な仕事・役割に挑む
→ 苦手意識は「盤面を動かす力」を持つ人になるチャンスでもある
ふりかえり
何かhow-toが知れたらいいなという軽い気持ちで足を運びましたが、実際に印象に残ったのは、チーム/タスクとの向き合い方・熱量といった人間らしい部分の話でした。
特に高木さんとお話しさせていただいた時に感じた「ただ自分のタスクのみやるだけではなく、前後の工程で関わる人のことも考えて動いてもらえるよう想いを持って伝える」という点が心に残りました。昨今ではコンプライアンスや多様な考えにより良き古きスタンスでいることが難しくなっています。だからこそ、最新の注意を払った上で、昭和的な人間のウェットな部分のコミュニケーションが活きてくることにハッとさせられました。
今回の学びを活かして、自チームではまず「なぜこのタスクをやるのか」「誰がどんな気持ちでやっているか」まで立ち返れるよう、ふりかえりや朝会などを工夫してみます。そして引き続き、「より良くするためにどんな方法があるのか?」という視点を持ち続けていきたいです。
次は広島...?!