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『沈黙の森』C・J・ボックス|猟区管理官が駆け巡り、謎を解くシリーズのはじまり

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『沈黙の森』C・J・ボックス 野口百合子/訳

東京創元社[創元推理文庫] 2026.02.24読了

 

者のC・J・ボックスが、2015年に書いた序文が最初に収められている。シリーズ最初の作品である『沈黙の森』がどのようにして生まれたか、読者からどれほど愛されているか、また彼がどのように小説と向き合っているのかがわかる。生まれ育った愛するワイオミング州を舞台にして、ジョー・ピケットの物語はここから始まる。

 

イオミング州は自然豊かなところで、広さはアメリカ50州のうち10番目に広いが、人口は一番少ないという。それだけでいかにこの地には手つかずの自然が多く広大なのかがわかる。ワイオミングというのは「おおきな原っぱ」という意味らしい。大きく深呼吸をしたくなる。

 

区管理官という仕事は日本ではあまり知られていない。自然保護と環境保全に貢献するエキサイティングな仕事。ライオンを狩り、動物を保護し、負傷したキャンパーを補助する。野外で生活する、つまり自然を相手に生きる。警察でも保安官でも探偵でもない「猟区管理官」という職に就く人物が主人公ということで、新鮮だ。ジョーが住む家の敷地内で死体が発見されるところから事件が始まる。

 

に期待していなかったこともあるのか、かなりおもしろかった。猟区管理官という任務でどれだけ物語が続けられるのかと思うけれど、シリーズはもう20作にもなるみたい(すご!)。事件そのものがサスペンス要素満載でおもしろいのだが、何よりもジョーのキャラクターがものすごく良い。何かと不器用で射撃が苦手(つまり人間らしく弱点がある)なのだが、仕事と家庭を大切にする真っ直ぐで熱い男。愛する妻と2人の娘の存在が物語に深みを増す。特に7歳の長女・勇敢なシェリダンは、この先ジョーの相棒になるんだろうなという期待感が湧く。

 

険サスペンスの王道といえばその通りなんだけれど、それが安心感あるというか結局のところそういうのをみんな一番欲してるんじゃないかなぁと思う。

 

の『沈黙の森』が〈猟区管理官ジョー・ピケット〉シリーズ第一作ということだが、このシリーズは元々講談社文庫で刊行されていたものが途中から創元推理文庫に変わったらしい。創元さんでこのタイトルデカめな表紙を何冊か見たことある。講談社文庫の初期作品は手に入れるのが困難なようで、電子版を読むか図書館か古書店で探すしかないみたい。でも第一作を復刊したということは、創元さんで今後二作目以降を復刊させてくれるんじゃないかと期待してしまう。一話完結になっているからどの順番で読んでも問題はないようだが、シェリダンの成長は時系列に追いたい気もするのだ。




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