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『マリエ』千早茜|何か新しいことを始めるのは、良くなるため、幸せになるため

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『マリエ』千早茜

文藝春秋[文春文庫] 2025.12.26読了

 

40歳を目前にして夫から離婚を切り出されたまりえが自分の人生をみつめ直す物語である。こういう夫婦たくさんいるんだろうなと思いながらも、やはり夫婦、男女の形は人それぞれだなと感じる。終始に渡って香りと料理に関する記述が繊細で、千早さんはきっと丁寧に生活をされているんだろうなぁと思った。

 

井くんと料理教室めいたことをやっているときに、まりえは「歳の差ってこういうことか」と納得する場面がある。同じ言葉を使っていても、経験によって含まれる意味は微妙に違う、ということ。確かに、私も20歳くらい離れた人と話していて、話題は共通だとしても微妙なニュアンスだったりその先に見えているものが異なるような気がすることが多々ある。

 

んな登場人物が出てきて、結構嫌な感じの人もいるにはいるが、なんとなく憎めないというか仕方ないというか。元夫の森崎の考えもわからなくはないし、結婚相談所で知り合った香織さんとかも。飲み友達の年上のマキさんがかっこいいなぁ。「繋がらないことで繋がりを感じていたい」という言葉には男性心理の本質をついていると思ったし、彼女の一途さを感じられた。

 

い頃、とりわけ10代から20代前半頃はこんな小説が大好きだったように思う。千早さんは同性から絶大な支持を得ているのはこういった恋愛小説の名手だからであろう。でも、今の私は『しろがねの葉』のような小説を本当は読みたいんよね。

 

庫本の巻末に、いずれも離婚を経験されている千原茜さんと金原ひとみさんの対談が収録されている。自らの体験を小説にリンクさせるのか否か、またエッセイの書き方が書かれていておもしろかった。昨年読んで衝撃的な熱量を感じた金原さん著『YABUNONAKA』についても触れられている。

 

かに、結婚した夫婦の3人に1人は離婚していることを考えたら「離婚ゼクシィ」は需要がありそうよな。離婚に限らず、何か新しいことをするのは「良くなるために」「幸せになるために」という前向きな気持ちがあるのだから、決してマイナスではない。それなのに「離婚」という単語が発せられるとき、よそよそしい空気がどうも張り詰める。

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