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『ハウスメイド』フリーダ・マクファデン|読むのを止められないスリリングなエンタメミステリー

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『ハウスメイド』フリーダ・マクファデン 高橋知子/訳 ★

早川書房[ハヤカワ文庫] 2025.10.04読了

 

行されたのは8月末だが、読書界隈では今でも話題になっている。海外小説なのにamazonのレビュー数も結構あって、X(旧Twitter)でも結構流れてくるから、そうなると気になってしまうもの。まぁ、海外のみならず国内の作品でもハウスメイド、女中、お手伝いさんなんかはミステリーにはつきものというか、おもしろくなるんよね。

 

科持ちのミリーは、車上生活に嫌気が差しハウスメイドの職を探していた。住み込みで働けて高給が約束されているニューヨーク郊外の高級住宅街にあるウィンチェスター家の面接に臨み、なんと採用された。豪邸であるのにも関わらずミリーにあてがわれた部屋は物置部屋のような小さな屋根裏部屋だった。精神的に不安定な奥様のニーナ、生意気な娘のセシリア、庭師のエンツォ、そして優しくハンサムな夫アンドリュー。少しずつこの家の不穏な気配に訝しく思うようになる。そもそもなんでこの家に家政婦が必要なのかー。

 

初から緊張感ありまくりで、ホラー要素も相まって頁をめくる手が止められなかった。久しぶりに寝る間を惜しんで読むという表現がそのまんまで、ちょうど読み始めたのが金曜日だったから、翌日が土曜ということで夜中遅くまで読み耽ってしまった。想像を一歩先にいく展開で、この構成力にも舌を巻く。主要な登場人物が5人しかいなくて、それも読みやすさの一つだ。訳文の切羽詰まった感じも上手いなと思う。

 

体がどうのとか、声に出して読みたい文章かどうかとか、私にとって大事な要素はこの際どうでもよくなっていて、もうただただ物語としておもしろい、手と目が離せないスリリングなエンタメミステリーだった。ミステリーという性質上これ以上は語れないけれど、気になる人は是非読んでみてほしい。




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