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『ベートーヴェンの生涯』ロマン・ロラン|オーケストラを聴きたくなり、思わずウクライナ国立歌劇場管弦楽団の演奏チケットを購入した

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ベートーヴェンの生涯』ロマン・ロラン 片山敏彦/訳

岩波書店岩波文庫] 2025.06.17読了

 

が聴こえないのに「運命」を作ったベートーヴェン、目が見えないのに「睡蓮」を描いたモネ。彼らには普通の人には見えない何が見えて(感じて)いたのだろう。

 

才作曲家といえばモーツアルト、バッハ、ショパンらがいるけれど、私自身圧倒的にベートーヴェンが好きだ。「運命」(日本でこのタイトルになっているだけで、本来は「交響曲第5番」)なんて、よくぞまぁこんなドラマティックな音調が奏でられるものかと思う。他の人の曲よりも好きだとはいえ「運命」以外には「田園」や「エリーゼのために」位しか曲名はわからない。聞いたことある曲は多いのだろうけど。それにしても小学生のときピアノを習っている子は揃いも揃って「エリーゼのために」を弾いていたよなぁ。課題曲だったのかしらん。ロマン・ロランは生涯を通してベートーヴェンの音楽と彼の生き方を心の伴侶とした。この作品は、ロランがベートーヴェンに捧げる賛歌だ。

 

人生というものは、苦悩の中においてこそ最も偉大で実り多くかつまた最も幸福である(20頁)

べートーヴェンが生まれ育った家庭は貧しく、母親は小さい頃に亡くなり父親は大酒飲み。小さい頃から音楽の才能に秀でていた彼だが、20歳を過ぎたころから聴覚障害となり、28歳の音楽家絶頂の頃に最高度難聴者となってしまう。それでも音楽の力を信じて力強く生き抜いたベートーヴェン

 

1824年5月にウィーンで演奏したあと、ベートーヴェンは感動のあまり気絶してしまった。特に交響曲第九番の演奏に拍手喝采が鳴りやまない。耳が聴こえないから拍手が聴こえなくても、その場の空気や振動で人は感動できる。

 

ランによる『ベートーヴェンの生涯』は本の半分にも満たない。他に、ベートーヴェンが自殺を考えたときの『ハイリゲンシュタットの遺書』やベートーヴェンの手紙、ロランの講演時の文章が挿入されている。

 

やはや、読んでいる途中でYouTubeのクラシックチャンネルなるもので聴いてしまった。なにしろどの曲が何番なんて覚えてない。サビ(っていうのかな?)まで長いからどの曲がこれっていうのが判断つかなくて。それでも久々に聞いたベートーヴェンの楽曲はうっとりするしその一方で魂を揺さぶられる勢いがある。スマホから聞いているだけなのに。じゃあ、生演奏を聴いたらどうなるんだろう!?

 

ーケストラの演奏を生で聴きたいと心から思った。本を読んでこんなにも音楽を欲したことはない。しかも今まで縁がなかったオーケストラを!あまりにもその衝動が強くなり、さっそくべートーヴェンの楽曲を演奏する演目がないか調べたら、年末にウクライナ国立歌劇場管弦楽団・合唱団の演奏があるではないか。しかもこの本を読み終えた翌日が一般発売開始日で、まさに運命を感じ、勢いもあってS席を購入!楽しみだ、感動したい。

 

代のなめらかな訳文に慣れていると、たまにこういう古めかしい訳を読んだ時に落ち着くような心持ちがする。直訳に近い、堅苦しい文章なのに、どうしてか味わい深さがある。古い作品が今でも読まれているということで、名作である所以であるともいえる。

 

ランは小説家としてのほうが有名であるが伝記もいくつか書いている。他にミケランジェロトルストイの伝記があるようで、これらも気になる。ところで、ロマン・ロランの大作『ジャン・クリストフ』を実はまだ読んでいなかった。ロランがノーベル文学賞を受賞するきっかけとなった作品で、ベートーヴェンをモデルにした一大大河であるからこれは読まないと。年末のオーケストラを聴きに行く前には必ず!




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