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『女優エヴリンの七人の夫』テイラー・ジェンキンス・リード|かけがえのない愛のかたち

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『女優エヴリンの七人の夫』テイラー・ジェンキンス・リード 喜須海理子/訳 ★

二見書房[二見文庫] 2025.02.12読了

 

年早々、はてなブログのトップページにあった記事にこの本が紹介されていてとても気になっていた。ブックマークも読者登録もしなかったからその記事はもう見つからないのだけど、その方は去年読んだ本のなかで一番おもしろかったと語っていた。

 

ヴリン・ヒューゴという往年の大女優から、名指しで取材依頼を開けた編集者のモニーク・グラント。モニークが勤める職場が出している雑誌「ヴィヴァン」に載せるのではなく、モニーク個人に伝記として書いてもらい、自分の死後に刊行して欲しいという。何故今になって伝記を書かせようとしているのか、そして何故モニークなのか?依頼を受け入れたモニークは2週間かけてじっくりと話を聞く。

 

が7人もいるから、こうやって7回も結婚生活とそして別れを(別れは6回か、いや最後も死別だから7回かるのか)繰り返し聞かなくてはならないのかと、2人目の話を読んでいるあたりで思ってしまったのだが、段々と物語にのめり込んでしまい、こんな厚い文庫なのに仕事をしながらも2日で読み終えてしまった。つまり、結論、めちゃくちゃおもしろかったのだ。文体云々抜きにして、物語として完璧なストーリーテリングだ。この本が好きか嫌いかと問われたら、好きというわけではないのに、それでもストーリーは抜群だから★を1つ付けたほど(★はあくまでも超個人的判断)。

 

ヴリンが本当に愛したのは誰だったのか?という問いに関しては、実は半分も読まないうちにわかってくる。それでも、飽きさせない展開と、モニークとの関わり合いが気になるのと、何よりもエヴリンという女性に、読んでいる私自身が虜になってしまったのだ。

 

ヴリンの生涯ももちろん興味深いけれど、編集者モニークがとても好き。モニークの亡くなった父親の言葉が印象的だった。

「おまえもやる気が出る仕事に就くんだぞ、モニーク。大きくなったら、心が小さくなったように感じる仕事じゃなくて、大きくなったように感じる仕事を見つけるんだ。わかったな?約束だぞ?」(173頁)

明らかに今の仕事は心が大きくなったように感じる仕事ではないよなぁ…。多くの人がそうだろうとは思うけど。しかし、小説を読んで心が大きくなることはあるからそういう意味では趣味の範疇ではうまくいってるかな。

 

アカデミー賞グラミー賞のインタビューを映像で目にする。それと同じようにオスカー像を手にしたエヴリンのスピーチに往年のスターの姿を重ねる。でも、、こうした華やかな世界にいる人が必ずしもキラキラしているわけではないんだよなぁ…。それから、本当の愛とは何なのかを考えせられた。愛する人、親友、ソウルメイト、親、子供、それぞれの愛の形があって、どれもかけがえのないもの。

 

るすると読めて女性の気持ちをストレートに表現しているところが、去年読んだボニー・ガルマス著『化学の授業をはじめます。』に雰囲気が似てると感じた。おそらく、30歳前後の女性に一番響きそうな作品だ。エヴリンのことを妬ましくも思ったし、酷いとも思ったし、イライラもしたけれど、結局その力強さと懐の深さ、魅力には抗えない。でも、彼女は女優だからなぁ、、演技もあったのかなぁなんて。

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