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『万博と殺人鬼』エリック・ラーソン|当時のアメリカの象徴・シカゴ万博

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『万博と殺人鬼』エリック・ラーソン 野中邦子/訳

早川書房[ハヤカワ・ノンフィクション文庫] 2024.07.30読了

 

の表紙の肖像画的なものが一瞬夏目漱石さんのお札(旧紙幣になってしまうのよね)の顔に見えた。いやいや、よく見ると全然違う。たぶん、ここのところ日本の紙幣のデザインが刷新されニュースでもよく取り上げられるから、肖像画的なものを見るとついつい連想してしまうというか。でも私実はまだ新しいお札を一枚も見ていない…。

 

の人物は誰かというと、H・H・ホームズの名で知られるハーマン・ウェブスター・マジェットで、「シリアルキラー」(連続殺人鬼)として記録された最初の人物だと言われている。彼がどのようにして殺人鬼となっていくのか、そしてどうやって捕まるのかが息つかせぬほどスリリングに書かれている。

 

ームズの話と並行して、1893年に開催を迎えることになるシカゴ万博に向けた建設のあれこれがもう一つのストーリーとなっている。中心人物は建築家のダニエル・バーナムだ。万博といえば、日本人ならば過去の大阪万博を想像する(もちろん私は産まれていないけれど何度も何度も映像で流れるから)。特に岡本太郎のモニュメント。来年はまた大阪で万博が開かれるというが、準備はその後どうなっているだろう。やはりこうした国際的なイベント会場の準備は締切と費用などの問題が付き物なんだ。

 

博ではないが、先日開会式を迎えたパリオリンピック。ダイジェストで開会式のさまざまな演出を観ていたら、このシカゴ万博に向けたバーナムらの試行錯誤と苦悩が容易に想像できた。シカゴの前の万博がパリ万博で、そのときにエッフェル塔がシンボルとして建てられたらしい。そのエッフェル塔、いまでも十分輝きを放っていた。パリオリンピックの次のイタリア(ミラノ・コルティナ)はプレッシャーかもしれない。でも、会場なんて他国と比較して作らずにその国独自の良さをアピールすれば良いと思う。

 

期が間に合わないと言われながらもなんとか完成し、博覧会が開会してからは名だたる著名人が多数訪れ、きっとここに足を踏み入れたというだけで当時は鼻高々だったことだろう。大観覧車を筆頭にして、シカゴ市民に、そしてアメリカ全土に誇りを与えた。

 

時進行するどちらのストーリーもスリル満載でとてもおもしろく読み応えがある。実はホームズとバーナムは交わることはない。当時のアメリカの象徴であった「シカゴ万博」を通して二つの事実をパラレルに描いた、そこがエリック・ラーソンがこの作品をより高みに上げた手腕と言えよう。ただ内容がてんこ盛りすぎで、それぞれ一つづつの作品にも出来るんじゃないかと思うほどだったかな。ちとお腹いっぱいになった。

 

常な殺人鬼といえば「北九州監禁連続殺人事件」の通電の松永が思い出される。死に至るまでの拷問が細かく書かれているからインパクトは最強で、思い出すだけでも気持ち悪くなる。殺人鬼という言葉ですぐに思い浮かぶ一生忘れない記憶に残っている。

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