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『名探偵プリキュア!』第5話 名探偵の大ピンチ!

 中学2年生となった小林を送り出した明智は、ジェットから新たなアイテムをもらう。そして雲行きが怪しいのに小林が傘を忘れたことに気づいて、明智は傘をとどけにいった。しかし明智は学校でクラスメイトと仲良くしている小林を見て、きおくれしてしまう。
 そこに留学に行ったはずの妹がなぜか街に出没することに悩んでいる女性があらわれた。明智は単独で依頼をひきうけて、アイテムで変装して妹がかよっている高等部で聞きこみをおこなう。一方で小林も学校から幽霊騒ぎを解決するよう依頼されていた……


 今回も村山功シリーズ構成の脚本だが、早くも一話完結の謎解きフォーマットを崩した。敵の怪盗の変装を視聴者にだけ教えつつ、プリキュアを危機におちいらせて次回につづく。
 出没する妹が幽霊騒ぎを作っていることはシルエットなどから明らかだし、変装してマコトジュエルを探しているという普通の発想と真相は大差ない。ミステリらしさがあったのは、フィクションでは無視されがちな時差をつかった部分くらい。
 しかし過去の世界で自分を知る人間が小林くらいしかいない明智の孤独感によりそった物語としては悪くなかった。自分の存在価値をたしかめるように単独で依頼をひきうけて、聞きこみのため年長者の空間に入りこむ。そのささいな身勝手で小林とのいきちがいが生まれて、衝突したまま次回につづく。


 何より、明智の孤独な物語をもりあげる映像表現がよくできていた。次回予告から気合いが入っていたことはうかがえたが、冒頭の光源を意識した作画は明智が影に隠れて光の当たる小林と違う時間に生きていることを演出し、登場人物の主観をもりこんだコンテは相手との距離を表現する。
 演出の矢野岳は制作進行出身の新人らしい。リメイク版のTVアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』に処理的な演出で何度か登板し、一度は絵コンテも担当したようだが、非常に映像が安定した作品だったからこそ逆に個々のスタッフは印象に残っていない。しかし同じように作品初期でプリキュア同士が衝突した『ふたりはプリキュア』第8話の五十嵐卓哉演出を思い出させる力の入った陰影描写にキャラクターを真正面からとらえたカットの多用は見ごたえがあった。低年齢の視聴者が辛気臭いドラマに飽きかねないところ、デフォルメ作画も適度に挿入してメリハリを作っている。もちろんSDの指示などはあるかもしれないが、気の抜けたカットがないのは担当演出家がすみずみまで気を配ったおかげだろう。今後の演出回も楽しみだ。
 作画監督は稲上晃と美馬健二というベテランの共同。多数の作画監督を投入して作画を整わせることが常態化した現代のアニメにおいても、ひとりで1話の作画監督を担当してきたアニメーターであれば二人でも充分に質がたもてるようだ。瞳がへこんでいるキャラクターデザインにそった作画をつらぬけているのは第1話*1以来か。




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