無力さを痛感したプリルンはキラキランドにもどり、メロロンもついてきた。そしてふたりは大切なものを対価にする必要があると知らされながら、ハートキラリロックをつかってプリキュアを助けることを選ぶ。
一方、はなみちタウンのフェスでライブをおこなおうとしていたキュアアイドルたちの前に、ふたたび巨大ロボ化させられた敵幹部カッティーが登場。プリキュアたちは既存の技で対抗するが、少しずつ押されていく……
山田由香脚本に、小川孝治と河原龍太の共同コンテなど、あまりメインではないスタッフで新プリキュアの登場と活躍を描く。
これまでと比べて頭身が高めの新プリキュアだが、今回は浄化技を披露しただけで格闘や変身はいっさい描写せず、そのデザイン以上のアニメーションとしての魅力は今後のエピソードで描いていくのだろう。番組最後にファンサレッスンするキュアズッキュンの3DCGも質感がこれまでと比べて簡素で、あまりスケジュールやリソースが足りていないことがうかがえる。
すでにデザインや名前がプレスリリースで公開されていた新プリキュアだが、今回のEDクレジットで声優は隠しているし、本編映像や次回予告でも正体を明示する描写はいっさいない。配色から正体はほとんど明らかなものの、情報を徹底的に遮断していることで、助けられたキュアアイドル視点では正体がわからないことが理解しやすい。それゆえ、その謎めいた魅力にキュアアイドルが心ひかれていく展開も視聴者としてついていきやすい。
プリルンとメロロンをシリーズの妖精のなかでも精神年齢を幼く描写してきたことが、今回のギャップ描写につながったということも意外な楽しさがあった。同時に、変身前を隠してドラマの連続性を断っているためキャラクターとしてはどうしても軽くなる新プリキュアのかわりに、敵幹部の心を救ったプリキュアはこれまで対峙してきたキュアアイドルたちだというドラマを描いて、連続ストーリーを販促の都合で無視しない良さもあった。