以下の内容はhttps://hokke-ookami.hatenablog.com/entry/20250306/1741273164より取得しました。


『劇場版 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』

 事故死した少女が、乙女ゲームで破滅が決まっているはずの悪役キャラクターに転生した。しかしその奔放な性格で主人公キャラクターや攻略キャラクターに好意をいだかれる。
 そして少女は運命に導かれるように謎の小鳥と出会ったり、異国から来た商隊のサーカスを楽しむ。しかし商隊が少女の国に来た理由には、陰謀が隠されていた……


 TVアニメ1期2期からつづく2023年のアニメ映画。TVアニメの監督をつとめた井上圭介がつづけて担当し、映画初監督作品となった。

 1時間半の短めの尺ながら映像は安定。監督が絵コンテをひとりで切り、あくまでTVアニメの延長と感じさせつつも全体が向上して、最低限の見ごたえがある。
 キャラクターデザインの大島美和もひとりで総作画監督をつとめ*1、キャラクター作画もTVアニメ以上に安定。
 現代の水準では突出した作品とまではいえないし、カット構成などはシネマスコープサイズをあまり活用できていないと思ったが、ファンの期待にはこたえられるだろう隙のない絵作りはできていた。
 いくつかある興行ダンスシーンと、クライマックスの馬車で主人公が『映画クレヨンしんちゃん』のようなナンセンスアクションを展開するシーンなどは作画枚数を潤沢につかっていて、演出も作画も目を引いた。


 物語にしても、適度にアニメオリジナルストーリーの劇場版らしい。本編と同じ世界設定の別ゲームからキャラクターを引っぱってきた設定で、すべてが終わるとゲストキャラクターを守るため超常の存在に記憶を消され、本編に悪影響をおよぼさずに物語を閉じる。
 しかし別ゲームを本編のゲームより陰惨で刺激的にすることで、ちょっと背伸びした劇場版らしさがちゃんとある。ゲストキャラクターの出自をアラビアンな雰囲気にして、これまで本編にいなかったが乙女ゲームでは定番の女装青年や戦闘力の高い寡黙女性といった設定で物語になじんでいる。
 主人公の脳内会議も「劇場版」とわざわざ追加して、あくまでファンサービス作品という立場をはっきりさせて、力を入れすぎないライトな娯楽作品として楽しめた。
 描写の何もかもが既視感あるし、序盤に主人公が遭遇した小鳥が伝説の鳥と関係していることなど展開も見えすいているが、それもまた理解に労力をつかわなくてもすむ手軽さがある。こういうアニメもあって良い。

*1:作画監督は下請け会社名義もふくめて多数クレジット。




以上の内容はhttps://hokke-ookami.hatenablog.com/entry/20250306/1741273164より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14