「カンゲキドリンク」は、親戚のおじさんから百科事典をもらっても、何をされても心は動かない。そんなのび太にあきれたドラえもんは、飲むと何にでも強く感激する秘密道具を出すが……
原作者生前時は単行本未収録だった短編を2005年リニューアル以降で初アニメ化。木野雄コンテ、鹿島典夫演出で、作画はそこそこ整っている。涙を浮かべるしずちゃんの瞳の作画がこの作品には珍しくハイライトを多用している。
物語は完全に原作のよくあるパターン。秘密道具の効果が過剰というギャグから、秘密道具で成功したのび太が依存していくドラマになり、秘密道具をうばったジャイアンがしっぺ返しを受けるオチ……原作者が単行本に収録させなかった判断が理解できる。
とはいえパターンを完全に守っているだけに完成度が高い内容ではあるので、引っかかりなく見ることはできた。のび太がスネ夫に硬貨を返してもらっただけで感激して気絶し、そこにおじさんがお年玉で一万円をわたそうとしてドラえもんが必死に止めるブラックさも楽しい。
「おぼっちゃマンボ」は2011年のアニメオリジナルストーリーの再放送。古びたキャラクターソング回ながら映画宣伝で選ばれたのだろうが、EDとつなげる本放送の趣向がないので結末がちょっと尻切れトンボ。
『ドラえもん』おぼっちゃマンボ/うそつきかがみ - 法華狼の日記