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虚淵玄脚本に欝という印象があまりない

来期の『仮面ライダーガイム』にメインライターとして虚淵玄の名前が出ている。
tv asahi|テレビ朝日
それを受けて、来期の『仮面ライダー』が欝になるとかバッドエンドだとかいう予想を見聞きする。
しかしこれまでも平成の『仮面ライダー』ではライダー同士のデスゲームが展開された『龍騎』や、メインキャラクターの自己犠牲で終わった『ブレイド』などがあり、近年はたまたま陽性の物語がつづいているだけで、さほどバッドエンドや欝展開を忌避している枠ではない。


それに、私が初めて虚淵玄脚本で印象に残ったのはオリジナルTVアニメの『ブラスレイター』後半。わりとベタな犠牲劇をつないでいった果てに、強引に主人公が勝利してなしくずし的にハッピーエンドっぽい結末をむかえた。悲劇としては、日常描写で入念に下ごしらえしていた前半の印象が比較的に強く、そこでは『龍騎』メインライターの小林靖子がシリーズ構成を担当していた。
アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』も、脚本家の名前が先行して出ていたことと、はしばしにあった不穏な描写で、むしろ欝展開が来るのが予期され期待されていたという印象がある。結末も自己犠牲の変奏曲によるハッピーエンド。最近では『翠星のガルガンティア』でも、主人公がパートナーの人工知能と別れるという定石的な結末だった。


虚淵玄より気分が沈む沈鬱な展開を見せたり、黒く乾いた笑いを見せるアニメ脚本家は誰かと問われると、『ブレイド』後半でメインライターをつとめた會川昇や、もともと演出家の高山文彦といった名前を私は先に思い浮かべる。
欝展開と呼ばれる物語は、つかみかけた幸福を逃すものだったり、美しい自己犠牲で悲しませたりすることが多い。それに対して會川脚本や高山脚本は、自己犠牲の無価値さをつきはなして描く傾向がある*1
比べると、少なくともTVアニメでの虚淵脚本は、娯楽の枠内での悲劇を提供しており、欝展開というには飲みこみやすく視聴者の予想にそっていることが多い。

*1:さらに個人的な印象として、前者は悪趣味な表層の下に犠牲を美化しないという問題意識を感じるが、後者はもっと根本的に人間をつきはなしている感がある。




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