巨大繁殖するデジモンワールドのタケノコが、主人公達の脅威にも、結果的な助けにもなる物語構成は良かった。異世界らしいビジュアルも表現できているし、嫌がるサブキャラクターを戦争へ参加させる流れを自然に作り出せた。脚本担当はシリーズ構成の三条陸。
ただ、「シャウトモン×3」が登場する流れは少しばかり強引か。デジクロスで合体するドルルモンの感情が直前までの心情描写と繋がっていなくて、素直なカタルシスを感じられなかった。キュートモンを助けるために望まなかった合体を決意する、といった流れの方が感情移入はできたかも。名前通りに回転アクションを見せるドルルモンや、デジクロスしたデジモンを人間が武器として扱うような、玩具販促とは関係が薄いような描写にこそ面白味があった。
薮本陽輔作画監督で、濃い目の影をつけた作画も良かった。さすがに合体バンクほどではないが、通常の「シャウトモン×3」も情報量がそこそこある作画で、映像がまとまっている。