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【年末特集】2022年注目エアガン5選! 「カーヴ」や「VSR-ONE」に「MP5 SD6」などサバゲーで活躍できる

「馬上筒」や「M870 世田谷ベース・モデル」など多様なニーズに答えるラインナップも

 早速だが、クリスマスに“サンタさんからのプレゼント”と称して軍拡したサバゲーマーも多いのではないだろうか。イベントに際して大きな買い物をする心理はよくわかる。筆者も買った。数日後には「お正月」も控えており、こちらも軍拡には最適なイベントだ。自分への“お年玉”として購入すれば、自分や家族への言い訳にもなる。

 2022年、東京マルイの固定スライドガスガン「カーヴ」をはじめ、先日展開されたばかりの次世代電動ガン「MP5 SD6」などが展開。その他にも、K.T.W.のエアーコッキングガン「馬上筒」なども発売され、趣深い古風な銃から変わった見た目の銃、実用的なものまで多様なニーズに答えるラインナップがエアガンシーンを彩った。

 そこで、本稿では2022年に展開された注目エアガン5選を紹介していく。2023年最初にする軍拡の参考にしていただければ幸いだ。

東京マルイ「カーヴ」秘匿性に特化した湾曲コンパクトキャリーガスガン

 はじめに紹介するのは、6月2日に発売された固定スライドガスガン「カーヴ」。本製品は、同社のコンパクトキャリーガスガン第4弾として展開されたもの。ラウンド(カーヴ)した形状が身体にフィットし携行時邪魔にならず目立たない、秘匿性に優れたTaurusのコンパクトキャリーガン「CURVE」を再現している。

 特徴となる湾曲した形状とコンパクトさを活かしてパンツの内側に固定できるようベルトクリップが標準装備されている他、作動音をおさえることで優れた静穏性を実現。サバイバルゲームシーンでもメインの弾が切れ、サイドも弾切れした“いざというとき”に活躍する。そういった滅多にない“いざというとき”を意識して装備を組むのが好きなロマン志向の人にオススメだ。

 何よりも魅力的なのは、そのコンパクトさだ。前述したようにベルトに引っ掛けてパンツの内側にしまっておける。それに、軽さと体にフィットする湾曲したボディのおかげで、他のサイドアームよりも身軽にフィールドを駆け回れる。また、リリース後には、塗装して自分色にカスタムするユーザーや、飾りとなっているレーザーサイト部分を自分で本物に入れ替えたりするユーザーも見受けられたため、サイズが小さいからと言って個性を出すのにも困らない模様だ。

「カーヴ」詳細

・全長:132mm
・重量:292g(空のマガジン装着時)
・使用弾:6mmBB(0.2g)
・動力源:専用ガス
・装弾数:10発

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東京マルイ「VSR-ONE」フィールドを走り回れる拡張性の高いボルトアクションスナイパーライフル

 次に紹介するのは、4月15日に発売されたボルトアクションエアーライフル「VSR-ONE」。これまでにないコンパクトさと拡張性の高いデザインで、ロングセラー商品「VSR-10」をベース開発されたのが「VSR-ONE」だ。

 “取り回しと拡張性を持たせたスナイパーライフル”がコンセプトとなっており、標準ストックの折り畳み機構とピカティニー規格の20mmレールが採用されている。新規パーツが多数採用されている他、デザインも一新され、発売後には完売するショップも続出した。

 サバイバルゲームでも人気な「スナイパー」というプレイスタイルだが、ゲームの場合には初速などの制限から取り回しの良い他のSMGなどと威力は変わらない。そこで「スナイパーライフル」という特性と、取り回しの良さ・拡張性を併せ持つ「VSR-ONE」が開発された。“スナイパーでありながら戦場を駆け回るプレイスタイル”に最適な他、持ち運びやすいコンパクトさも併せ持っているため、特に車を持っていないスナイパーにオススメしたい。

「VSR-ONE」詳細

・全長:614mm/800mm(ストック伸長時)
・重量:2,100g(空のマガジン装着時)
・使用弾:6mmBB(0.2g~0.28g)
・動力源:無し(手動)
・装弾数:30発

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東京マルイ「MP5 SD6」リアルな操作と強烈な反動・3点バーストが楽しめるサイレンサー標準装備SMG

 東京マルイから最後に紹介するのは、12月22日に発売された次世代電動ガン「MP5 SD6」。同社の次世代電動ガンシリーズ最新作としてリリースされた「MP5 SD6」は、H&Kが開発したサブマシンガン「MP5」のサイレンサー標準搭載モデルを再現したもの。なお、「MP5 SD6」のSDは「Schalldampfer」の略で、ドイツ語でサプレッサー(消音器)を指している。

 3点バースト機能に加え、アッパーレシーバーなど多くの金属製パーツに、本物に近い質感の粉体塗装を採用することで、1990年代の実銃の質感を可能な限り再現。ボルトリリース機構も再現されており、ボルトハンドルを引いてオートストップを解除できる。電子トリガーを含む電子制御システム「Mシステム」を搭載している他、トリガーを引くことで、発射と同時にボルトを模した約300gのウェイトが作動するため、安全性と両立された強烈な反動も楽しめる。

 コッキングハンドルの部品構成の見直しや、発売済みの次世代電動ガン「MP5 A5」同様に強化ナイロン樹脂を採用することでロックしたコッキングレバーを叩いて戻す通称「HKスラップ」もできるため、リアルな操作に喜びを感じる人にオススメだ。基本的にどのエアガンもそうだが、Twitterでは発売以降、各々が自分思いにアタッチメントを盛った画像なども投稿されており、購入した後の参考にも事欠かない。

「VSR-ONE」詳細

・全長:600mm/760mm(ストック伸長時)
・重量:3,180g(空のマガジン装着時)
・使用弾:6mmBB(0.2g~0.28g)
・動力源:8.4Vニッケル水素1300mAhミニSバッテリー/東京マルイ 純正LiPoバッテリー(未発売)
・装弾数:72発

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K.T.W.「馬上筒」渋い格好良さと実用的な性能両立のエアーコッキングガン

 K.T.W.から紹介するのは、エアーコッキングガン「馬上筒」。1月21日に発売された「馬上筒」は、戦国時代に騎馬武者が馬上で扱えるよう全長を短くした火縄銃を再現したもの。

 参考とされたのは国立歴史民俗博物館編集の本の表紙に描かれている「馬上筒」の絵であり、火縄や銃身といった外観だけでなく機関部なども忠実に再現されている。さらに、素材には亜鉛合金・真鍮・鉄・アルミの他、銃床部分にオイル仕上げのブナ材を採用することで重厚感も表現している。

 一方、取り回しを楽にするべくストックが短くなっている他、装弾数も53発と多いため、見た目以上の扱いやすさと継戦能力をそなえている。骨董品のような見た目と相反する実用的な性能を共に実現しているので、見た目の格好良さへのこだわりとサバイバルゲームで活躍したい気持ちの両方を満たしたい人にオススメだ。

「馬上筒」詳細

・全長:1,110mm
・重量:1,920g
・使用弾:6mmBB
・動力源:無し(アンダーレバー式エアーコッキング)
・装弾数:53発

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マルゼン「M870 世田谷ベース・モデル」所さん監修独自カスタムモデルショットガン

 マルゼンから紹介するのは、ライブシェル・ポンプアクション・ショットガン「M870 SEAF-BASE(:世田谷ベース・モデル-クアッドロードカスタム)」。11月8日に発売された本製品は、トイガンへの深いこだわりがあることでも知られる歌手・タレントの所ジョージさん監修による世田谷ベース仕様モデルのエアガンだ。

 同社のリアルな排莢・装填を楽しめるライブシェル・ポンプアクション・ショットガン「M870」をベースにしており、プラスワンショット・ホルダーやロング・エクステンションマガジンチューブにエンプティインジケート・マガジンフォロワーなど多岐にわたるカスタマイズが施されている。他にも、レシーバーやアウターバレルは世田谷ベースをイメージしたカラーで塗装されており、他では見れないカラーリングも魅力だ。

 同社の代表的なエアガン「ライブシェル」シリーズファンや所ジョージさんのファンでなくても、このユニークなカスタマイズの施されたエアガンに魅了された人も多いのではないだろうか。特に、黒か木目調のイメージが強いショットガンにはあまりないカラーリングによって“武器”としての銃が持つ無骨な工業製品的格好良さとはまた異なった独特のクールさに目を惹かれる。

 また、ロングエクステンションチューブによって、「M870 BV」などよりも装弾数が増えており、継戦能力も高まっている。そのため、見た目の格好良さだけでなく実用的な面も持ち合わせているのも魅力だ。リアルな操作感が好きな人に加え、前述した「馬上筒」と同じく見た目の格好良さへのこだわりとサバイバルゲームで活躍したい気持ちの両方を満たしたい人にオススメだ。

「M870 SEAF-BASE」詳細

・全長:1,105mm
・重量:約2,685g
・使用弾:6mmBB(0.12g~0.20g弾推奨)
・動力源:専用ガス
・装弾数:8+1発

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2023年もエアガンが楽しみ! 特に「サイガ-12K」に期待したい

 ここまで2022年の新製品を紹介してきたわけだが、タナカのコンバットマグナム再現ガスガン「Smith & Wesson M19 4inch "Combat Magnum" Heavy Weight Version 3 Gas Gun」や東京マルイの「BIOHAZARD RE:4」コラボモデルガスガン「SG-09R」など既に2023年発売が予告されている製品もあり、今後も目が離せない。

 また、残念ながら発売延期が告知された東京マルイのガスショットガン「サイガ-12K」についても目が離せない。延期の理由としては「生産時に発見した不具合を改修するため」と案内されているため、いちサバゲーマーとしては完成を祈る他ないのが歯がゆい。一刻も早い発売に期待したい。なお、完全に個人的な願望だが、「AK102」のガスブローバックが出たら嬉しい。

 もちろん、その他のメーカーに関してもニッチな需要を満たしてくれる製品や、とことんリアルさを追及したエアガンをリリースしてほしい。そうやって競争する環境があるからこそ製品もよりよくなっていくと思う。冒頭でも述べたが、本稿が皆さんの軍拡の参考になれば幸いだ。