ラストシーンの涙の意味は
ニューヨークでストリップダンサーをしながら暮らすロシア系アメリカ人の23歳のアニー(アノーラ)は、職場のクラブでロシア人の富豪の御曹司21歳のイヴァンと出会い、彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5000ドルの報酬で「契約彼女」になる。

パーティにショッピングにと贅沢三昧の日々を過ごした2人は、休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝動的に結婚する。幸せ絶頂の2人だったが、ロシアにいるイヴァンの両親は、息子が娼婦と結婚したとの噂を聞いて猛反発し、結婚を阻止すべく、3人の男たちを彼らの元に送り込んでくる。
イヴァンはアニーを見捨てて逃げ出してしまう。ほどなくして、イヴァンの両親もロシアから到着する。そして無理やり離婚を画策する。
バカ息子のイヴァンは両親に逆らえなかった。イヴァンのバカさ加減が描かれる。アニーは妻として家族の一員になりたかったのにバカ息子にとって結婚はお遊びに過ぎなかった。

カタルシスは最後にやってくる。残酷な現実や喜劇タッチのシーンも多かった。
映画はロマンティック・コメディから始まり、次第にアクションサスペンスやシリアスなドラマへと変化し、中盤は予測不可能な物語だった。シンデレラストーリーのように見えながら社会的な格差や人間関係の力学を描いたダークコメディだった。見事なラストシーンだった。