名匠ビリー・ワイルダーの師匠にあたるエルンスト・ルビッチ作品
アメリカ、エルンスト・ルビッチ監督 99分
ハンガリーの首都ブダペスト、街角にある小さな雑貨店の販売主任クラリックはある女性と文通をしていた。理想的な女性だったが、もちろん会ったことはなく顔も素性も知らなかった。

強引に店に店員として雇われた女性クララとは毎日喧嘩ばかりしていた。まさかそのクララが文通相手だとは思っていなかった。お互いに相手のことをなにも知らなかった。
クリスマスの近づいた日、クラリックは文通相手と会うことを決意する。
しかし突然、彼は雑貨店をクビになってしまう。店主マトチェックの妻と浮気をしていたと疑われたからだ。その疑いは後に間違いだと気づき、店長として復帰する。

私の一番好きなシーンは店主、マトチェックがボーナスを渡した後、出口に立っていて店員一人一人に今日はどう過ごすか声をかけていくシーンだ。
浮気していた奥さんとは過ごせないし誰かと過ごしたいとマトチェックは感じていた。クリスマスを一人でなにもなく過ごすだろう新入りで使い走りのルーディの肩を抱いて食べ物の名前を次々に言い、二人で食事に出かけてゆくシーンがじつに良かった。全体的にほのぼのとしたシーンが多かった。
リメイク版のトム・ハンクス、メグ・ライアン主演の「ユー・ガット・メール」より、オリジナル版は会話がじつに洒落ていて楽しめる。