ゴジラ生誕70周年記念作品
日本、山崎貴監督 125分
ゴジラマイナスワンと読むということだ。
戦後直後、何もかも失い焦土化した日本。それに追い打ちをかけるようにゼロになった国にゴジラが出現し、マイナスへと叩き落す。
特攻隊の生き残りの敷島浩一は両親を戦争で亡くしていた。焼け野原で逞しく生き、戦災孤児の赤ん坊明子を引き取っていた大石典子と知り合い、一緒に暮らすことになる。突如、深海から現れた巨大怪獣ゴジラに日本国家は手を打てず、国民は右往左往していた。

一方、1947年、核実験で巨大化したゴジラは活動範囲を広げ、日本を新たな縄張りとすべく日本へ進行する。
ゴジラによって東京は壊滅的な被害を受けたが]、アメリカ軍はソ連軍を刺激する恐れがあるとして軍事行動を避けていた。そのため、占領下で独自の軍隊を持たない日本は民間人のみでゴジラに立ち向かうこととなる。
戦後間もない時期という時代設定などは、このために存在するもののような気がしている。

特撮のVFXは現代的なのに時代背景は思いっきり終戦直後だった。終戦直後の焼け野原にゴジラが襲い掛かり、日本をどん底に落とし込んでゆく。
ゴジラ登場のダイナミズムは半端じゃなかった。 話の構成というか、シナリオもとてもよかった。奪われたものの多い物語ですが、後味が良い作品でした。怖ろしい怪獣ゴジラその造形の醜さと美しさが印象に残り、人間ドラマも濃密に描かれていた。
ハッピーエンドで終わっているところに何かホッとするものがあった。