諦めない男の執念
日本、月川翔監督 116分
1970年代の名古屋、小さな町工場を経営する坪井宣政と妻・陽子の娘である佳美は生まれつき心臓疾患を抱えており、幼い頃に余命10年を宣告されてしまう。どの医療機関でも治せない病気だと言う。坪井は娘のために人工心臓を作ることを決意する。
しかし知識も経験もない状態から医療器具を作ることはほとんど不可能に近かった。それでも真剣に医療を学び、莫大な資金繰りをして全力で開発に奔走する。

やがて人工心臓の製作が不可能だと知り、カテーテルで佳美の命は救えないが、娘の願いもあり、大動脈内バルーンカテーテルの開発に乗り出す。娘の為から人のためにと変わってゆく。だが、坪井には佳美の命のタイムリミットがあった。
なんど苦境に陥っても坪井は諦めない男だった。家族の応援があって坪井は新しい医療器具の開発に取り組んでゆく。

「家族愛たっぷりのお涙頂戴の映画」と思っていたが単純にそうとも言えなかった。何よりも坪井の諦めない生き方を描きたかったのではないだろうか。
ひたすら良いものを造ろうとする努力やプロセスの描写が多くて、それに家族愛が織り込まれていて、後味がよかった。
世界で17万人の命を救ったIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルの誕生にまつわる実話を映画化したヒューマンドラマ。