シュワルツェネッガーの無表情の強烈さ
アメリカ、ジェームズ・キャメロン監督、108分
1984年のロスアンゼルス、閃光とともに一人の屈強な男が地上に現れた。未来からやってきたサイボーグのターミネーター(抹殺者)だった。
彼はサラ・コナーという同姓同名の女性を次々と抹殺してゆく。ターミネーターは人間と機械の複合体で撃たれても死ななかった。

同じ名を持つウェイトレスのサラも命を狙われるが、ターミネーターと同じように閃光の中から現れた男カイルに間一髪のところで救われる。
未来から転送されてきたカイルによると、近い未来に人工知能の機械と人類の戦争が勃発し、将来サラが産む息子ジョン・コナーが人類のリーダーになるという。
人工知能はジョンが産まれる前に母親になるサラを抹殺しようとしていたのだ。

目を抉り出すシーンや皮膚が燃えつきて超合金のロボットの姿になりながらも襲ってくるシーンの怖さ。
主演のシュワルツェネッガーの屈強な肉体と無表情がターミネーターの強さをあらわしている。スピーディな展開で息をつく暇もなかった。80年代の現実を感じさせるSFとして充分に楽しめる作品だった。
ラストシーンの言葉・・「嵐が吹き荒れる」がこれからやってくる暗澹たる未来の世界を暗示していた。
「ターミネーター」は2週間にわたって米国の興行成績のトップに立ち、640万ドルの少ない製作費に対し、最終的に7,830万ドルの興行収入を記録した。