本格西部劇の面白さ
1851年、ダンソンは、テキサス北境近くでカリフォルニア行きの幌馬車隊から別れて赤い河へとやって来た。間もなく幌馬車隊が先住民の襲撃を受け、恋人も殺されてしまったことを知る。
ダンソンと相棒のグルートは襲撃で生き残った少年マシュー(マット)を連れてリオ・グランデ近くの牧草地に辿り着く。それから14年の歳月が流れた。
1865年、ダンソンはテキサスで一万頭の牛を擁する牧場主になっていた。

南北戦争のため牛の価格が暴落したため、ダンソンは1600キロ離れたミズーリまで牛を運んで売却しょうとする。
一万頭の牛を1600キロ移動させるのは大変で100日かかる道中で牛の暴走や食料不足などさまざまな困難が生じる。目的地をミズーリから鉄道が通ったというカンザスのアビリーンに変更しようとするマシューの案に、頑固で横暴なダンソンは耳を貸さない。
苦難の旅で疲労困憊の牧童たちはダンソンに反発し始め逃げ出す者も出始める。

やがてダンソンと決別したマシューはアビリーンにたどり着き、高値で牛を売りさばく。1865年、ここにチザム交易路が開通した。ダンソンは復讐のためマシューを追ってくる。
骨太の西部劇作品だった。夜明け前、男たちが奇声をあげミズーリへの出発するシーンの見事さ、牛が一斉に立ち上がり動き出すとワクワク感は最高潮になる。
牛の群れの圧倒的な迫力に引き込まれてゆく。勧善懲悪もののワンパターンになっていない。古き良き時代の開拓者精神が感じられる作品だった。