名優二人の迫真の演技
ロシアの過激な国粋主義者ラドチェンコは、シベリアの核基地を占拠した。アメリカと日本は核ミサイルの危機にさらされた。アメリカの原潜アラバマに出撃命令がくだった。

歴戦の叩き上げのラムジー艦長(ジーン・ハックマン)と、ハーバード大卒のエリートであるハンター副官(デンゼル・ワシントン)は、核に対する思想で真っ向から対立する。目的海域に達し、敵潜水艦の影を捉えたアラバマは臨戦体制に突入。
ペンタゴンからの通信が入ったその時、敵の魚雷攻撃が艦をかすめて爆発した。通信は途中で途切れ、ミサイルを発射するのか中止するのか、はっきりしない。即時攻撃を主張するラムジーに対し、ハンターは命令の再確認を強く求める。

規則に則ってハンターは艦長を幽閉する。しかしラムジー艦長は腹心の部下を集め、対抗し、即時にミサイルを発射しようとする。やがて核攻撃が始まるぎりぎりの時間に通信が回復する。
ほとんどが潜水艦の中の出来事だが、不思議なことに息苦しい感じはしなかった。
それはデンゼル・ワシントンとジーン・ハックマンの演技の激突に惹きつけられたからだ。相反する正義の対立が描かれる。トニー・スコット監督のスタイリッシュな映像はあまりなかったが、ストーリーと演出の面白さがあった。