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善き人のためのソナタ 2006年

人間は変われるものなのか

ドイツ、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督 138分

1984年、冷戦時代の東ドイツは盗聴と密告で体制を維持していた。シュタージ(国家保安省)のヴィースラー大尉は反体制派と思われる劇作家ドライマンの監視を命じられる。

ヴィースラーはドライマンの家に盗聴器を仕掛ける。彼の部屋から聴こえてきたピアノ曲善き人のためのソナタ」に心を奪われてしまう。「この曲を本気で聴いた人は悪人にはなれない」という。

ドライマンと女優クリスタの愛情に満ちた暮らしを知るにしたがって、娼婦を相手にセックスをし、家族のいない味気ない生活、孤独な自分の惨めさを感じるようになる。もしかしたら羨望が彼の人間性を目覚めさせたのかもしれない。

 

権力を乱用する高官の姿を目のあたりにし、国家だけを信じていた冷酷なヴィースラーは疑問を持ち始める。監視社会の息苦しさがひしひしと伝わってくる。

ベルリンの壁の崩壊後までドライマンは自分の家に盗聴器が仕掛けられ監視されているとは知らなかった。盗聴されていたのになぜ自分や仲間たちが逮捕されなかったのか、その真相を探り始める。それはヴィースラーが上司へ虚偽の報告書を書いていたからだ。

 

ヴィースラーは盗聴を続けるうちにドライマンたちの自由、文学、音楽の会話に徐々に惹かれていき、反体制派の彼らのために虚偽の報告書を書いていたのだ。シュタージのヴィースラーが報告書を書き換え自分の命を救ってくれたと知ってドライマンは愕然とする。

何年か後、ドライマンの新作小説「善き人のためのソナタ」にヴィースラーのコードネーム「HGW XX/7に感謝をこめて捧げる」と献呈の辞があった。書店のレジで贈り物かと聞かれ、ヴィースラーは「自分のためのもの」だと答えるのだった。

魂を揺さぶるヒューマンドラマであり、濃密なサスペンスの傑作。




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