普通の家族の崩壊
アメリカ、ロバート・レッドフォード監督、124分
シカゴ郊外、普通の中流家庭で夫婦と息子二人のジャレット一家は恵まれた生活を送っていた。しかし長男バックをヨット事故で亡くし、その場に居合わせた17歳の次男コンラッドは責任を感じ、自殺未遂をする。

ヨット事故に対する罪悪感からコンラッドは精神科医バーガーの治療を受け始める。コンラッドは徐々に心を開き始めるが悪夢に悩まされていた。
独り善がりでどこか冷ややかな母親はコンラッドが精神科に通っていることを周囲から隠そうとしていた。コンラッドは母親に嫌われていると思っていた。コンラッドはなかなか精神的な悩みから解放されることがなかった。それは長男のバックだけを愛していた母親との確執があり、ギクシャクした関係だったからだ。
母親こそ精神科医の治療を受けるべきだったのかもしれない。

父親は心配しすぎて小言を言えない性格で、強い父性を持った男ではなかった。親子3人の葛藤でお互いに苦しんでいた。
同じ精神病院に通っていた女友達のカレンは「頑張りましょう、元気をだして」と朗らかに言っていた。その彼女が自殺をしたことで、コンラッドは大きなショックをうける。
長男バックが亡くなったことで恵まれた普通の暮らしは徐々に崩壊してゆく。
やがて父親と母親は決定的な違いを知ることになる。そして家族と理解しあえない母親は家を出てゆく。
ハッピーエンドではなかったが一つの結末を迎える。家族の繊細な愛の物語だった。