プロレスラー「鉄の爪」の息子たち
1980年代初頭のテキサス、元AWAヘビー級世界王者のフリッツ・フォン・エリックの息子たち、ケビン、デビッド、ケリー、マイクの4人兄弟は父の教えに従いプロレスラーとしてデビューし、そして世界王者を目指した。

世界ヘビー級王座の使命を受けた三男のデビッドが日本でのツアー中、病気で亡くなってしまう。
他の兄弟たちはレスラーとして活躍していたが、ケリー、マイクと続いて自殺する。幼い頃に亡くなった長男ジャックを含めると4人の兄弟が亡くなり、「呪われた一家」と言われるようになる。
しかし兄弟たちは絆と兄弟愛には恵まれていた。

まずこれが実話だということに驚いた。絶対的な権力を有する父親の指導の下チャンピオンを目指す兄弟の悲劇。父親は息子たちの意思を無視し、息子たちは父に従うことが宿命だと思っていた。しかし次々と息子たちの死という悲劇に見舞われてゆく。悲劇の原因の一端は両親にあったのではないか。
弱音を吐かないという男らしさの悪い面だけが残った。
やがて一人生き残ったケビンは父親から離れてゆき「父親の呪縛」から自由になり、幸せをつかむのだった。最終的にケビンは4人の子供たちと13人の孫に恵まれる。次男ケビンの視点で描かれた物語。
ザック・エフロンが演じるケビンのプロレスラーらしい筋肉隆々とした肉体に目を奪われた。プロレス好きでない方も楽しめる映画だった。