以下の内容はhttps://hnhisa24.hatenablog.com/より取得しました。


愛を耕すひと 2023年

貧しい開拓地の暮らし

デンマーク、ドイツ、スウェーデンニコライ・アーセル監督、127分

18世紀中ごろのデンマーク。退役軍人のケーレン大尉は貴族の称号を条件にユトランドの荒れ地ヒースの開拓に名乗りを上げる。

それを知った有力者フレデリック・デ・シンケルは自らの権力が揺らぐことを恐れ、あらゆる手段でケーレンを追い払おうとする。その悪逆非道ぶりは印象に残った。ケーレンはひどい仕打ちに会いながらも、シンケルのもとから逃げ出した使用人の女性アン・バーバラや、家族に見捨てられた少女アンマイ・ムスと出会い、家族のように心を通わせていく。

 

そんな時間も長くは続かず、彼らは幾度となく、様々な人の悪意にさらされる。それでもケーレン大尉はしんぼう強く開拓を続けてゆく。やがて土を選ばないジャガイモの栽培に成功する。夫を殺されたアン・バーバラはリキュールに薬を混ぜて領主シンケルをナイフで惨殺してしまいます。

フィクションかと思ったのだが、このケーレンは実在していて、デンマーク開拓史の英雄らしい。荒野の開拓を行った退役軍人の史実を映画化したもの。

 

18世紀の封建社会絶対王政でもその権威が行き届かない僻地での虐げられた人々の愛と労働を真摯に見詰めた人間ドラマ。

 

主人公ケーレンを演じたマッツ・ミケルセンの演技は無条件に素晴らしい。彼の内に秘めた感情の寡黙な表現には深みと的確性が自然と溶け込んで、ケーレンそのものに成り代わっている。

エレファントマン 1981年

モノクロ映像の現実感

アメリカ、イギリス、デビッド・リンチ監督、124分

19世紀末のイギリス、見世物小屋に「エレファントマン」と言われる強度の奇形の21歳の男ジョン・メリックがいた。メリックは実在の人物でプロテウス症候群という病気だった。

ある日、外科医のトリーヴスという男が現れる。メリックの特異な容姿に興味を持ったトリーヴスは、メリックを研究材料にするため、自分が勤める病院に連れ帰ることに。何も話さず怯え続けるメリックを、周囲は知能が低いと思っていた。しかしある時、メリックが知性にあふれた優しい性格であることが判明する。

 

当初は他人に対し怯えたような素振りを見せるメリックだったが、トリーヴスや舞台女優のケンドール夫人と接するうちに心を開いていく。やがてメリックの存在がマスコミによって広く世間に知られることとなる。

トリーヴスや病院長、師長などの加護により病院内で平穏に暮らしていたが、外出先で悲劇が起きることとなる。フランスに連れ去られるが、フリークスたちの助けで、英国に戻ってくる。しかし子どもたちや大人たちに追いかけられて「僕は 人間なんだ」と叫ぶシーンがある。見世物としていきるのか、それとも人間としていきるのか。彼は苦しくとも人間として生きることを望んでした。

 

そしてラストシーン、「普通の人たちと同じようにベッドに横になって眠りたい」と言う夢を叶え、結果的に自ら死を選びます。彼には頭部の肥大による窒息の可能性があったため、普段は寝る時も上半身を起こしていたのでした。この夜はそうしませんでした。

このシーンは安らかにベッドに入るメリックを描き、どこかハッピーエンドを思わせた。

荒野の用心棒 1964年

マカロニウェスタンの衝撃

イタリア、スペイン、西ドイツ セルジオ・レオーネ監督、99分

黒澤明監督の「用心棒」をリメイクした作品。

メキシコ国境に近い小さな町サンミゲルに現れた流れ者のガンマン。ジョーと名乗るその男は、この町では悪徳保安官バクスターと悪党ロホ兄弟の2大勢力が対立していることを知り、儲かるのは棺桶屋だけだと聞かされる。

ジョーは早撃ちでバクスターの子分4人を殺し、100ドルでロホの手下になる。ロホの弟でライフルの名手であるラモンが帰ってきてバクスターと手打ちすることになり、ロホの手下を辞めて酒場のシルバニトの宿に泊まることになる。

 

ジョーとシルバニトは、メキシコの軍隊の後を追って、国境沿いの川でアメリカの騎兵隊との取引現場で、ラモンとその一味が機関銃で全員を射殺、撃ち合ったように見せて、金を奪ったのを目撃する。

そしてジョーは囚われていたラモンの愛人マリソルを救い出してしまい、夫と子どもと一緒に逃がしてしまう。それがラモンにばれてジョーは痛めつけられる。

やがてジョーとラモンの対決が待ち構えていた。その時、ダイナマイトを爆破させ煙の中からジョーが現れる演出はベタだが、背筋がゾクゾクとする。

 

ストーリーがシンプルでしっかりしている。本格派の西部劇とくらべるとガンプレイなど劇画調で惹きつけられる。何よりもエンニオ・モリコーネの音楽は現代的でとても記憶に残る。

夕陽のガンマン」「続夕陽のガンマン」との3部作になるが、第一作目の衝撃とコンパクトにまとまっている点で「荒野の用心棒」は私のお気に入りなのだ。




以上の内容はhttps://hnhisa24.hatenablog.com/より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14