ドン・シーゲルとクリント・イーストウッドのコンビ、こんなのも撮っていたのか……見終えてみれば納得感があるといえばある、のか? 見始めたときは、一体今自分が何を見せられてるのかわからずに大混乱したよ!
バックグラウンドに南北戦争があって、人種差別の問題も当然織り込まれているけれども、まあやはり男女の立ち位置を巡るストーリーだよなあ。女学院にやってきたイケメンひとりを巡って、それまで抑圧されていた女性たちの欲望に火がつき、人間関係がグルグル変わっていくという……それぞれの欲望への行き着き方がかなり紋切り型というか、クリント・イーストウッドを人間としてあまり見ていないような感じがして、それが男女の逆転劇に大きな説得力を与えているよなあ。
そしてまあラスト、クリント・イーストウッドが命を奪われてしまうというそのオチも、時代の空気をめちゃくちゃ反映していそうだなあ。暴力的に逃げだそうとして死ぬのではなくて、平和的な解決を目前としての悲劇……というのには、クリント・イーストウッドの側の恐怖を感じざるを得ないというか。『恐怖のメロディ』とかの感触にすげーよく似てるよなあ。